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失って得る

(明慧日本)

 強い正念によって、師父が悪党、団組織の加入から守ってくださる

 私は山東威海の大法小弟子です。2007年中学三年生の後半、学校は私達全員に共産主義青年団組織に加入するようにと言いました。当日、学校は入団申請書を配って、私達に記入するようにさせました。下校後に私はずっとこの事が気になって、家に着いてから母に話しました。母は厳しく私に「あなたは大法小弟子であり、どうすればいいのかはあなた自身が知っているはずです。師父の法に照らし合わせて考えてみてください」と言いました。

 翌日、教室内で皆が申請書を記入する時に、私は強大な正念を発しました。「師父、私を加持するようお願いします、この申請書は書きません。友達が私を除いて後ろに配るようにお願いします」。そして、私の隣にいた人は自分が書き終わったら直接後ろに渡して、私に書かせませんでした。当時、本当に「弟子の正念足りれば、師に回天の力有り」(『洪吟(ニ)』「師徒の恩」)の法の威力を感じて、私の心は喜びそのものでした。

 その後、友達と先生は誰も私が入団していない事を知りません。小弟子と交流したいと思い、今日この経験を書きました。

 失って得る

 私は頭が良い方です。初めて『転法輪』を読んだ時、良いものだと感じました。しかし、心に気がかりがあって、本当かどうかを疑いました。

 その後、しばらく経ったある日の朝、私は自転車に乗って出勤する途中、路上である50歳あまりの女性に後ろからぶつけられました。その女性は自分が転んで倒れました。もし、以前の私ならばきっと、間違いなく振り返らず去ってしまいます。なぜかというと、私があなたに当たったのではなく、あなたの方が私の自転車にぶつかりました。まだあなたを責めないだけ良い方でしょう。しかし、今回はどうしても自分がそう簡単に対応してはいけない気がしました。『転法輪』の中の教えに従って良い人になろう、とにかく私がいたから相手は倒れたものだと思いました。

 そこで私は戻ってきて、彼女の自転車を持ってあげました。そして彼女を支えた時、彼女はどうしても立ち上がらず、私に破損したズボンを弁償するように言い出しました。道端で朝食を買う人達はとても多く、皆が彼女の方が間違っていると言っていましたが、彼女はどうしても動きませんでした。私は「良い人になることは難しいことだ、本当に『転法輪』の中で言われたようにしなければならないのか」と思いました。しかし、私は我慢して彼女に質問しました。「あなたはいくら欲しいのですか?」彼女は「30元」と答えました。私は小銭がなくて、50元札しかありませんでした。「じゃあ、これ全部あげます。これから二度とこのような事をしないでください。今回は私とだったから。私がもし法輪功の本を読んでいなければ、きっとあなたを罵ります」と言いました。彼女はあえて私がこのようにすることを信じられず、このお金は偽札だろうと何度も見ました。

 私は会社に着いてからこの事を話しました。みんなは私をからかい、私のお金が余りすぎてしょうがないと言いました。私はどうしようもなくなった時、職場のリーダーが私をあちこち探しているという話が伝わってきました。本当に泣き面に蜂だと思い、人は運が悪ければ水を飲んでもすべて歯に挟まる、などと私は行く途中にいろいろと考えました。ここ数日間でどこが間違ったのだろう、悪い事ばかりだと思っていました。しかし、なんとリーダーは私に会った途端「皆、あなたが最近すべてによく頑張ってると言っているので、毎月あなたに百元の昇給をしましょう」と言ってくれました。

 この事を通して、心性を向上させることはどういうことか、実修とは何か、失うことによって得るとはどのようなことかが分かりました。

 2008年9月22日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/9/13/185812.html