日本明慧
■印刷版   

真相を伝える方法を固定化しないようにしよう


文/山東省の大法弟子

(明慧日本)ある日、于本市の行政機関で働いているクラスメートから、私の家に遊びに向かっていると連絡がありました。いいよと返事をした私は、すぐに家を綺麗に片付けて待っていました。

 私は待ちながら神韻芸術祭のDVDを見ていると、しばらくしてクラスメートが到着し、家に上がった時にちょうど「創世」のシーンが流れしました。彼は見てすぐに、「この演出はすばらしいですね。広大な場面に、特別な舞台背景で、スケールが大きく圧倒されます」と言いました。私は「これは神韻芸術祭です。世界ツアーを回っている盛大なイベントで、国内でめったに見れないんですよ」と紹介すると、「家で見たいので一枚もらえませんか? 神韻というのも縁起のいい名前ですね」と頼んできました。彼の真剣な顔を見て、「あとで一枚あげますよ。あなたも神に縁のある人ですね」と答えました。

 DVDを渡した後、私たちはいろいろなことを話し、政府が四川大地震を予知したものの隠蔽していたことや、毒粉ミルクの子供に対する危害や、株価の低落で多くの人が売却できず影響されているなどなど、話せば話すほど彼は早口になって少しテンションが上がっていました。

 しばらくして落ち着くと、私は「三退」の話を切り出して、彼を中国共産党から脱党するように薦めようとしました。「さきほどから話を聞いていると、あなたは現在の社会問題についてよく知っていて、自分の見解もしっかり持っていると分かりました。しかし、一つ聞きたいのは『「中共を脱退し、自らを守る』という自分の命にかかった大事なことを聞いたことはありませんか?」と彼に聞きました。彼は「もちろん聞いたことがありますよ。結構前にある日、夕食を終えて外に散歩に行ったら、ある法輪功修煉者と出会って、一緒に話しながら散歩しました。その人は法輪大法が世界に広がっている状況や、中国共産党の迫害などを話してくれて、私もとても賛同しています。あの天安門焼身自殺事件が本当だと信じると思いますか? 最初から共産党の虚言を信じていませんよ。しかし、その人は私に共産党から脱退した方がいいと話したときに、あまり気にしなかったので、脱退することを後回しにしました」と話しました。

 私は彼の話を聞いて、「大臣はお腹の中に船まで入るほど度量が大きいという諺があります。やっぱり真相というのは伝えにくいですね」と話すと、彼は少し戸惑って、「その人はひたすら腐敗の話をしていたので、どうも共産党の腐敗を排除し、廉潔になることを宣伝しているように聞こえてつまらなかったのです。その人が言っていることは皆知っているのです。今さら言っても仕方がないことです」と言いました。

 彼の話を聞くと、おそらくその修煉者は脱党の話をしていた時に、時間や環境が限られていて、脱党の理由について、その緊急性や重要性をうまく説明できなかったのかもしれないと思いました。私は補足して、「共産党の腐敗と堕落はあなたの方がもっと理解しているから、つまらなく聞こえたかもしれませんが、あの人は本当にあなたのことを思って、心から脱党することを薦めていると思います。早く共産党という邪悪な政党を振り切って、将来、天が共産党を滅ぼす時に自らを守ることが一番重要なのです。中国共産党は建国以来、8000万人以上の民衆を殺し、たくさん悪事を働き、天に滅ぼされるに決まっています。貴州に出た一億年前の石に『中国共産党亡』という大きな文字が刻まれていたことが明らかな証拠です。天が人間を警告しています。脱党するのは自分の命を大事にすることで、あなたは逆にその修煉者に感謝するべきです」と話しました。

 ここまで話して、やっと彼の難点が解けたようで、彼はうなずいて、中国共産党の組織を一切脱退すると表しました。

 クラスメートが帰った後、人の機縁とはこんなに大事だと思いました。今日は彼が私を訪ねて来ただけに見えましたが、実際は彼の生命の本性が選んだ道であり、心の中の難点が解け、脱党して自分を救うためにここまでやってきたに違いありません。

 今回のことを経験し、私もさらに真相を伝えることは、単純に伝えるだけではなく、自分自身が法に対してそれぞれの修煉の悟った次元での理解を含めて、自分の修煉を向上するための要素も入っていると理解できました。師父が法の中で、真相を伝える時に人間の執着に合わせて話を進めることでより良い効果を得られると教えてくださいました。これは師父の衆生に対する大いなる慈悲と寛容だと思い、もっとよく衆生を済度できるようにという指導であると分かりました。

 人はそれぞれ社会環境の違いや、教育、年齢、職業、経験などによって、違う観念と難点があるため、真相を伝えるときに、個人や団体に対して固定化した言い方で伝えないよう、それぞれの難点を探してそこを解くように伝えるべきです。

 これを書いたのは同修を責めることではなく、もっとうまく真相を伝えるよう、修煉の道の最後に私たちの慈悲なる正念で衆生を救い済度しましょう。正しくないところがあれば、どうぞご指摘してください。

 2008年11月24日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2008/11/16/189771.html