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携帯電話で真相を伝える修煉過程(二)


文/中国大陸大法弟子

(明慧日本)

  二、電話をかける

  ショートメッセージを送る時に、いつも返信がありますが、最初はそのまま放っておいたのです。こんな場合、直接電話をかけて真相を伝え、三退を勧めるべきだと提案する同修がいますが、色々な人心に阻まれて、なかなかその一歩を踏み出せませんでした。ある時、カードの料金があと2元くらいで切れるはずでしたが、私が200通のショートメッセージを送ってから調べると、なんと料金が全然減らなかったのです。その時、ショートメッセージをもらったある人が何回も電話をかけてくれていました。私は勇気を出して、電話の受信キーを押すと、向こうから、中年くらいの男性のとても嬉しそうな声が伝わってきました。

  「私は4通もショートメッセージを送り、何度も電話をかけたのに、どうして出てくれないのですか」、私はすぐ彼に謝り、「私の送ったショートメッセージの意味、分かりましたよね」と聞くと、「ええ、分かりました。しかし、私は共産党組織に加入したことはありませんから、脱退する必要がないのです。私はわが国を愛していますが、共産党は大嫌いです」と彼は答えました。私はこのように話しました。「私は大法弟子です。教えてあげたことは皆天機なのです。共産党の組織に加入したことがなければ、脱退しなくていいのですが、必ず家族や親友に脱退するように勧めてください。紙幣に書いても役に立ちますから」「必ずそうします」と彼は一も二もなく承諾しました。それから、私はまた他の真相を伝えました。最後に彼は大体の真相が分かり、とても満足そうに電話を切りました。

  家に帰ってから、私は携帯電話のスイッチをつけると、彼からショートメッセージが4通入りました。最初の2通に敏感な言葉が入ったのか、電話番号があるだけで、文字がなかったのですが、3通目、4通目に「ショートメッセージを送っても、電話をかけても、返事をしてくれない。私はとても辛く思う。私は迷子なのだから、道を導いてほしい」という内容でした。その時、もう深夜になりましたが、私は座禅して、そのショートメッセージの内容を思い出すと、思わず涙が流れました。衆生は救い済度されるのを切に待ち望んでいるのに、私は人心や観念に阻まれて、彼らの安否を顧みないなんて、まだ大法弟子と言えるのでしょうか。そして、私もその2元の料金がなかなか切れない原因が分かるようになりました。それは早く人から抜け出すようにと師父がヒントを与えてくださっておられたのです。

  翌日、私は同修甲に会って、協力してショートメッセージを送りながら電話で真相を伝えることをやらないかと聞きました。そうしたら、同修甲も以前からこの考え方を持っていると教えてくれて、我々は電話をかけて真相を伝えることを約束しました。

  1回目に電話をかけるときにもう妨害されたのです。私が家を出た途端に、雨が降り出し、暫くしてから、雷が落ち、土砂降りになりました。こんな天気ではとても外で電話をかけられないのです。私は同修甲の家に着くと、彼女は正念たっぷりで「今日は私の家で電話をかけましょう」と言いました。私が電話をかけるときに、彼女が正念を発し、彼女が電話をかける時に、私が正念を発して協力しました。私が1通目の電話をかける時、訳の分からない緊張感が湧いてきて、声も変わってしまったのです。私たちは1通の電話をかけ終わるたびに、交流して、不足を見つけ出し、次の電話をかけるようにしました。2時間くらいの間、私たちは7、8人くらいの人に三退を勧めることに成功しました。後の人はすぐに三退を承知してくれなくても、後で自分から脱退の手続きをすると言ったり、法輪大法が素晴らしいことを理解したりしました。師父のご加護の下で、私はやっとこの一歩を踏み出しました。

  電話をかけて真相を伝える時に、色々な人に会いましたが、効果のよい時には10何人か20何人の人に三退を勧めることに成功できますが、効果の悪い時は三退を承知してくれる人は1人もいなかったのです。その過程で、目覚めた人に対する喜びもあれば、頑迷な人に対する失望もありますが、更に我々が生死を放下することができるかどうかに対する試練もあります。

  ある時、電話の中である青年に今起こった色々な天災と人災、共産党の邪悪さ、今の三退の風潮について話をしました。彼は耳を済まして聞いていると思いましたが、なんと突然電話を切られました。私が電話をかけ直しましたが、彼は今用事があるからと言って、また電話を切ろうとしました。私は急いで、「一言だけ聞きたいですが、共青団に加入したことがありますか」と聞きました。すると「それがあなたと何の関係がありますか」と彼は聞き返しました。「いや、私と関係があるのではなく、あなたと関係があるのですよ」と私が言ったら、彼はまた電話を切りました。私は辛く思いましたが、すぐ内に向けて探しました。彼は本当に用事があるのかもしれない。或いは、傍に他の人がいて、都合が悪いかもしれない。自分と関係がなく、彼と関係があると言う私の言い方に傷つけられたかもしれないと思いました。その日、私たちはとても忙しかったのですが、私はやはりずっと彼のことを気にかけていました。

  1時間後、私は携帯電話に入ってきた返信を調べたら、彼からの返信を見つけました。とても嬉しくなり、またすぐに彼に電話をかけて、「すみません。先ほどは私が悪かったです。我々は縁があると思うので、これからの災難を逃れてもらいたいのです。私が言いたいのは、この事はあなたと関係があるだけではなくて、我々すべての人と関係があるのです。本当に脱退して初めて、命を守れるのです」と言いました。しかし、今度はまたビジー音になり、電話を切られたのです。私は気落ちしましたが、ちょっと落ち着いてから、また勇気を出して、もう1回電話をかけました。そうしたら、今度彼は「すみません。先ほどは電池が切れてしまった」と言いました。また共青団組織を脱退することを承知してくれて、自分の家族にも三退を勧めると教えてくれ、最後はまた繰り返し感謝の意を表してくれました。電話を切ってから、私は救われるチャンスを与えられた師父に感謝する気持ちでいっぱいです。

  電話をかける過程は執着を取り除く過程でもあります。普段気が付かなかった執着でも、電話をかけることを通して暴き出されるのです。ある夜、私は2通目にかけた電話に中年の男性が出てくれました。私が話す途中、彼は殆ど黙り込んでいましたが、突然、彼は私の話を断ち切って、「私は北京公安局の警察です。先の話は全部録音されました」と言って、電話を切りました。その瞬間、私の恐怖心、安逸を求める心、家庭への執着、迫害されるのを恐れる心が全部湧いてきて、とても我慢できないと思いました。その前、私の話を録音されたと言われたり、警察に通報すると恐喝されたり、自分は警察だと名乗ったりすることに遭ったこともありますが、今度ほどではありませんでした。そこで、私は「師父にお願いしよう」と言う一念を出して、録音を聞かせないように正念を発しましたが、その正念はとても弱く、本当に効いたかどうかは自分でも心細かったのです。

  私がまだ辛く思っていた時、携帯電話のベルがまた鳴りました。また誰かから電話がかかってきたのです。「どうしよう?」私は迷ってしまいました。私が電話に出ないと、向こうの人が救われるチャンスを失ってしまうかもしれません。また彼の背後にある、彼とつながっている無量の衆生も命を失ってしまいます。携帯電話のベルがまた鳴り続いています。すべての神、神仏は皆私が何を選ぶかを見ているのです。師父も期待してくださっておられるに違いありません。私には逃げ道はありません。正念で魔難に対処して初めて師父が手伝ってくださることができるのです。そこで、私は電話に出ました。彼と20分くらい話して、最後は三退を承知してくれました。それから、電話をかけていくにしたがって、自分の体にあるそのよくないものがだんだん解体され、恐怖心もだんだん弱まってきました。最後はそのよくないものが完全になくなり、先ほどのことを思うと、随分かけ離れた夢のように感じました。その結果、その夜電話をかけた人の中で、自分で脱退すると言う1人以外に、皆直接に三退を承知してくれました。それは師父が励ましてくださり、見守ってくださり、よくないものを取り除いてくださったおかげだと私にはよく分かりました。

 (続く)

 (明慧ネット第五回中国大陸大法弟子修煉体験交流会)

 2009年2月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2008/11/2/188777.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2008/11/19/102369.html