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新疆:鐘凱さんは石河子北野刑務所で迫害されて死亡

(明慧日本)新疆阿克蘇市の法輪功修煉者・鐘凱さんは、新疆石油学院の大学生だったが、2008年12月26日に新疆石河子北野刑務所で迫害されて死亡した。享年32歳だった。刑務所側は他の受刑者に偽証をさせて鐘さんの死が自殺であると公表した。 

 石河子の農業第8師北野刑務所は、石河子地区の農業と畜産業の18師の法輪功修煉者を迫害し監禁する魔窟であり、2004年、2007年、2008年に大規模な迫害が発生した。2008年11月にまた新たに大規模な迫害を始め、鐘凱さんをそれぞれの刑務所に回わして他の受刑者に殴打させた。12月26日朝、鐘凱さんは刑務所ビルの屋上から落ちて即死した。原因は不明である。 

 鐘凱さんの両親はすでに亡くなっており、親族は姉1人しかいない。姉は法輪功を修煉したため刑罰を下され、刑期満了後に行方不明になっている。鐘凱さんは新疆巴楚県の工程学校(工程団は今「工建集団」と呼ぶ)に住んでいた。1999年に法輪功が弾圧された後も、自分の信条を堅持したので新疆石油学院に休学を強いられた。その後上京して陳情し不法に労働教養処分2年9カ月を下され、新疆五家渠労働教養所で迫害された。2003年4月に労働教養の刑期満了時点で現地の綜治弁公室に工程団にまで連行された。工程団学校は鐘凱さんを受け入れることを拒否し、住む場所も与えなかった。工程団の水道電気会社側は不法に24時間鐘凱さんを監視して、身分証を没収し、生活の糧を断ち切り、さらに友達に鐘さんと接触しないよう脅した。

 2003年6月に鐘凱さんは工事現場で掘削機の運転を始めたが、2カ月もたたないうちに庫爾勒洗脳班まで連行され迫害を受けた。工事現場に戻った後に鐘凱さんは洗脳班の真相を会社のトップと綜治弁公室に吐露した。年末の給料日に、鐘凱さんはただの数百元しかもらえなかった。2004年2月、水道電気会社と綜治弁公室は鐘凱さんを洗脳班へ連行して、夜通し寝かせなかった。朝になって鐘凱さんは脱出したが、綜治弁公室と派出所の人に徹底的に追いつめられて山から転げ落ち足の骨を折った。綜治弁公室は鐘凱さんを宿泊所に置いて監視し、足に包帯をかけて放って置いたので、手術した後も手遅れで足はやはり変形してしまった。その間、工建集団の幹部は鐘凱さんを何度も口汚くののしった。

 2005年6月に、工程団はまた洗脳班の開設を企んでいたが、いろいろな事情で止めた。主任は、鐘凱さんに給料を与えず、さらに集団の「610弁公室」に金を出さないようにと言われたのに少し出したのは良い方だと言った。その後鐘凱さんは流浪生活をした。 

 2005年11月、鐘凱さんは借家から連行されると、不法に4年の刑罰を下され、南疆農業第3師のある刑務所に拘禁された。この刑務所は彼と数人の法輪功修煉者しかいないため、集中的に迫害することが不便なので、2007年に彼らを新疆石河子北野刑務所へ移送した。石河子北野刑務所にいた間、幹部は受刑者に指図して寝かせないようにして、1回の食事は饅頭の半分しか与えないなどの食事制限で迫害された。

 鐘凱さんが死亡した後も、監獄区側はいかなる説明もせず、未解決のまま棚上げにすることを企んでおり、さらに受刑者に偽証をさせ、自殺したと公表した。具体的な情報は調査中。

 刑務所の第1区は法輪功修煉者・呉生民さんを不法に拘禁しており、第2区は呉陽民さんなど3人の法輪功修煉者を不法に拘禁している。

 (注:法輪功学習者を迫害する主要な責任者らの情報は中国語ページを参照)

  2009年2月3日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/1/27/194309.html