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国連は中国の人権問題を故意に軽く処理、良知基金会は訴えを提出

(明慧日本)2009年2月9日、国連人権委員会は通常の審査プロセスによって、中国の人権記録に対して審査を行なった。その前に、20を超える独立非政府組織は、中国の人権状況について国連人権委員会に報告を提出した。しかし、国連人権委員会がそれについてまとめた最終報告を、各非政府組織が提出した報告と比較した後、最終報告では中共政権が幾つかの被害団体に行なった大規模で系統的な人権迫害についての訴えが軽くなっていることに気付いた。

  この発見に基づいて、本部を米カリフォルニア州に置く良知基金会は、詳しい分析報告を発表した。同時に国連に書簡を提出し、国連人権理事会に、中国についての通常審査の公正と信用性を確保するために、適当な改善方法を出すように要求した。

  良知基金会の分析報告は、中共の裏での操作を曝露した。同時に、中共が世界を粉飾する汚い手段を公にした。良知基金会が提供した分析報告の中で、中共が裏でいかにずるい手段で、独立非政府組織が提供した報告を削減し、中共政権が多くの被害団体に加えた大規模で系統的な人権迫害を隠そうとしたかについて、詳しく分析した。良知基金会は、中共とかかわりのある団体、例えば、中国社会科学院法律研究所、南開大学人権研究センター、中国チベット学研究センターと中国の自由のない人の連合会などが提供した政府側の情報は、国際社会が中共の人権迫害に対する関心と批評を逸そうとしたことを指摘した。

  中共政権に従属した国内の組織は、例えば中国の全国婦人聯盟、全国総工会は皆中共の指揮下にある組織である。それらが提供した報告の大部分の内容は、中国の良くない人権記録への関心を逸らそうとする企みがあり、「技術問題」にまとめた。それらが表した同じ摸式は「重大な改善を得たにもかかわらず、やはり挑戦に直面しなければならない」とし、同時に続いて彼らに「技術上」の提案を提供するのである。

  この厳重な事件に対して、良知基金会は国連の潘基文事務総長、国連人権高等弁務官ナヴァネセム・ピッライ(Navanethem PILLAY)氏、及び国連の人権委員会の会員達に公開書簡を提出した。公開書簡の中で、国連人権高等弁務官ナヴァネセム・ピッライ氏に、この事件を調査するように呼び掛けた。そして国連人権理事会に、中国についての通常審査の公正さと信用性を確保するために、適当な改善方法を出すように要求した。

 それと同時に、良知基金会はニュース声明を発表した。その声明は五つの言語に訳され、世界の各大型メデイアのネットに載せられた。たくさんの人権団体も続々と呼びかけに応じ、連盟で国連事務総長への公開書簡に署名した。

  ロイター通信社の報道で、アムネスティ・インターナショナルは中国政府が国連に提出した国家報告の中で、中国のいかなる人権迫害にも言及しなかったと述べたとした。アムネスティ・インターナショナル・ロンドンは中国側が提供した報告の中で、チベット危機、新疆ウイグル自治区でウイグル族への鎮圧、その他の宗教団体や法輪功修煉者への迫害などを故意に削減した。中国が提出した報告は、外界の批評を招く恐れのある争論性のある問題を避けたと指摘した。 

  通常定期審査制度は独立したプロセスである。国連のあらゆる192の加盟国の人権記録は、4年ごとに1回の審査を受ける。通常定期審査は人権理事会の重大な革新であり、全ての国に対して同じく対処するものである。全ての国はこの機会を持って、その国内の人権状況と人権の享受のためにもたらした挑戦を克服するさまざまな動きを公開している。 

  良知基金の分析報告のネットリンク

 http://consciencefoundation.org/index.php?option=com_content&view=article&id=101:an-analysis-of-the-un-ohchr-compilation-of-ngo-reports-on-the-upr-of-china&catid=55:commentary-global-concerns&Itemid=128

  2009年2月19日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/2/9/195105.html