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青年の法輪功修煉者・陳騰さんが救援され米国に無事到着(写真)

(明慧日本)2009年3月26日、中国大陸の法輪功修煉者・陳騰さんは、タイから米国へ渡り、そして午前11時50分にニューヨークのケネディ(JFK)国際空港に無事到着した。陳騰さんは国連に認定された難民で、現在アメリカ政府にニューヨーク居住が認められた。陳騰さんは、「アメリカの自由な国土に着いて、とても感動しています。私は自由を獲得し、完全に中共の迫害から離れました。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、アメリカ政府、『法輪功の友』および私のことに関心を持ち、助けてくれたすべての人々に大変感謝しています。善良なる援助に感謝します」と表した。

 20歳の陳騰さんは中国山東省イ坊市出身、7歳から母親と一緒に法輪功を修煉し始めた。中共の法輪功に対する迫害で、陳騰さんは一家離散し、肉親を失った。母親の孫小梅さんは中共に6回も連行され、母方の祖母・周春梅さんとおばの孫・小柏さんは法輪功を放棄しなかったため、1999年に中共に迫害されて死に至った。陳騰さんは11歳の時、2度も拘禁され、12歳から仕方なく中途退学するしかなくなり、13歳の時、家を離れて路頭に迷い放浪生活を始めた。6年の放浪生活の中で、彼は道ばたで寝たり、ハクサイの根を拾って食べたり、凶悪な警官に監視され、60回以上も引っ越した。

 陳騰さんは「私の母は6回捕まえられました。私は12歳から学校へ行けなくなって、ずっと放浪生活をしていました。私はお母さんと会えなくなってからもうすでに5年が経過しました」と述べた。

救援活動を行った「法輪功の友」代表アラン・アドラー(Alan Adler)氏と陳騰さん

 救援活動に参加した「法輪功の友」の代表アラン・アドラー(Alan Adler)氏は空港で陳騰さんを迎えた。彼は「アメリカ政府が陳騰さんを受け入れてくれたことに感謝します。アメリカ政府のおかげで、彼は中共の迫害から抜け出すことができ、アメリカの自由な土地に足を踏み入れることができました」と表した。迫害によって、陳騰さんは少年時代から、しかたなく母と離ればなれになり、肉親を中共による迫害で失い、苦痛を味わってきた。幸いに彼は中国から出て、そしてタイで国連の保護を受けた。中国大陸で、まだ何千何万の法輪功修煉者が残酷な迫害を受けている。彼は国際社会に対し、法輪功修煉者の境遇に関心を持ち、一刻も早く法輪功に対する迫害を制止するよう呼びかけた。

 陳騰さんの故郷、山東省イ坊市では97人の法輪功修煉者が迫害されて死亡したという。「小さいころ私の面倒を見てくれた山東省の芸術家の周寧おじさんは不法に5年懲役、イ坊の法輪功補導站の責任者の李天民おじさんは不法に9年懲役を下されました。李天民おじさんはかつて4年懲役を下され、現在さらに不法に9年の懲役を下されました。李天民おじさんの妻である婁紅梅おばさんも、同時に不法に3年間労働による再教育を科せられました。2008年、イ坊市で162人の法輪功修煉者が労働による再教育を受け、刑罰を下されました。2008年7月オリンピックの直前だけで、中共は140人以上の法輪功修煉者を連行したのです」。

 陳騰さんは「私が耐えた苦痛はただ滄海の一粟です。中国大陸では何千何万の法輪功の子供達は、楽しい少年時代や幸せな家庭を剥奪され、身内を失い、学校へ行く権利を剥奪されました」と語った。

 陳騰さんはまた、中共が起こしたこの法輪功修煉者に対する非人間的な弾圧を終わらせるよう、彼のように中共に迫害され、帰るべき家がない法輪功修煉者の子供達が一家団欒でき、子供が享受すべき楽しみを享受できることを望んでいると表した。

 たくさんのニューヨークの法輪功修煉者は、自発的にお花を持って空港に集まり、迫害と苦難を経験しても依然として、真、善、忍の信条を堅持する法輪功修煉者の青年の無事到着を迎えた。

 2009年3月31日
(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/3/29/197981.html
(英語:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/3/30/106071.html