今生の目的は師に遵って法を正し、衆生を救い済度し、円満成就すること(二)
(明慧日本)一時期、私は惰性に駆られて、何事も焦らず段取り通りに進め、毎日同じことをしていました。そのため、修煉がここで止まったかのように次元をなかなか突破できませんでした。それにもかかわらず自分は心地良いと感じていました。ご存知の通り、師父は「修煉は他でもなく苦を嘗める必要がある」という法理を説かれました。私も心地良いことは良いことではなく、苦を嘗めてこそ初めて円満成就できるのだと知っています。この時、慈悲なる師父が私の記憶を蘇らせて下さり、私は突然自分の人生の目的を知ることができました。
それは、ある晴れ渡った日の朝のことでした。私が正念を発し終えた後、初めて脳裏にある画面が現われました。それは、今から遥か遠い過去に遡っていました。ある非常に清潔で広大な場所に、威厳に満ちた宇宙の主が座っておられ、その慈悲が全てを包んでいました。
数え切れない神々が宇宙の主の前にたたずみ、その周りやひいては宇宙そのものが音の無い世界となり、万物は非常に荘厳な時が今まさに到来するのを待っていました。神々は宇宙の主から天体の未来に関連する重要な話を聞いていました。この話の内容は全ての生命の未来を決めているものでした。宇宙の主は神々に対して「天体は頂点から底辺まで、全ての次元が法から乖離しています。私はこれからそれを正します。法を正すため、最下層の次元に降ります。誰か、私が法を正すのに付いて来る者がいるなら、このリストに書きなさい。リストにはいろいろと実行すべきことが書かれているので、自分が実行できる内容があったら、そこに自分の名前を書きなさい。このリストにある全てのことは私が行おうとしていることの中に含まれています。しかし下界に下りた時、あなた方の記憶は削除され、存在しなくなります。ですから、あなたは自分が誰であったのか、自分がどこからやってきたのかを思い出すことができません。ひいてはそのうち汚染され、天上に戻れなくなるかもしれません」とお話になりました。
神々は事態の厳重さと責任の重大さに気づき、息を殺して傾聴していました。宇宙の主はこのようにお話なさいました。「もちろん、あなた方にも帰る方法はあります。私は『転法輪』という本および三文字(すなわち師父の名前)をあなた方に伝えるでしょう。その時、あなた方はこのことに出会うようになります。もしこれに同化できれば、元に戻ることができます。考えてみて下さい。私に付いて来る者は、名前を書きなさい」
人間世界に来ることが何を意味しているのか、神々ははっきりと理解していました。しかし、宇宙の保護者として、宇宙を守ることは神として全うすべき義務なのです。そして「今から始めよう」と宇宙の主による始めの合図が響き渡りました。
神々は宇宙の主を前にして、そして神聖なリストから実行すべき項目を選んで、自分の名前を記入し、一列に並びました。全ての神々が署名し終えてから「必ず、お互いを助け合うようにしなさい」と、宇宙の主は繰り返し警鐘を鳴らしておられました。そして、宇宙の主はある大きな渦を指して「では、ここから下界に下りなさい」とおっしゃいました。それは、天体の旋回によってできた大きな渦潮でした。このように、神々は一人また一人と、渦潮の中に飛び降りました。そして、宇宙の主は涙を流されました。
上述のシーンは私の記憶を呼び起こし、自分の人生の存在意義に対して、私はさらにはっきりとした理解が持てるようになりました。それは即ち、師父に遵って法を正すこと、衆生を救い済度すること、そして円満成就することです。これと同時に、上述のシーンは、私の中にある、中国共産党による無神論の洗脳を徹底的に取り除いてくれました。
それから、私はかつて宇宙の主に対して結んだ誓約と承諾した、衆生を救い済度する責任が分かりました。私は必ず修煉して戻らなければならないという意義も理解できました。つまり、私がここに旅に来た目的は以上の三つの要素を含んでいます。互いに一体となり、一人も欠けてはなりません。これはつまり、法を正す時期の大法弟子の持つ内包です。
師父は2002年ボストン法会での説法の中で教えてくださいました。「大法弟子よ。皆さんが面していることは偉大であり、皆さんが面している責任は重大なのです。もちろん、皆さん自身の源をも含めて、私は皆さんが偉大だと言っています。『法を正す時期の大法弟子』という称号に相応しくならなければなりません。それは宇宙に二度とないことであり、天地開闢以来も今回だけなのです」師父の説法は、私に以上の認識を教えて下さり、歩む道を決意させて下さいました。
衆生を救い済度することについて、師父は『2003年アトランタ法会での説法』の中で「衆生を救い済度することは皆さんの現在の生活の中の全ての出来事に含まれています。もし皆さんがみなその重要性を認識し、はっきりと認識することができれば、更に多くの衆生を救い済度することができるかもしれません」と教示しておられます。
このような認識が、生命の深いところから人の表面的な観念までの障害を突き破った時、心はこの上なく落ち着いていて、しっかりとしているように感じました。私と大法、私と師父との間を遮った妨害を取り除くことによって、私と同修との間を遮った隔たりはもはや何の役にも立たなくなりました。私の生命は次第に、師父の量り知れない慈悲と大法のこの上ない威力の中に沁み込んでいきました。
(続く)
(2009年ロサンゼルス法会での発表原稿)
2009年4月6日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/3/3/196417.html)
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