日本明慧
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心の中に法があってこそ、偉大な生命になれる

(明慧日本)私は1995年に修煉を始めた大法弟子です。この十数年の自分の修煉の道のりを振り返ってみると、本当に感無量です。感銘の最も深いことはやはり師父の慈悲深いご加持がなかったら、大法弟子の今はありません。大法弟子は心の中に師父が我々に伝えてくださった大法があるからこそ、幸運な我々の生命も偉大になれるということです。

  一.弟子の強い正念で大法が奇跡を起こし、常人が「法輪大法好」を叫ぶ

 その日は、同修数人と夜の交流会に参加する約束をしていました。行く前から私は『転法輪』を暗記しており、家から出て歩きながらずっと法を暗記していました。車を待つところまで来ると、交差点に人だかりができていたので、中を見てみると、40歳代の男性とバイクが横たわっていました。事故かもしれないと思い、頭の中にさっきまで暗記していた法が浮かんできました。まさか死に掛けている人を放っておくことはできません。その人のそばに行ってみると、頭や足から血が流れていました。当時はすでにかなり寒くなっており、彼は太ももを抱えて「母さん、母さん」と喚いていました。どうも飲酒運転で事故を起こしたようでした。

 彼は足が骨折し起き上がれないようで、家には電話もないので家族に連絡もできない状況でした。周りを囲んでいる人はますます増えました。彼はしきりに「母さん、母さん」と喚くのです。「あなたは私を信用で来ますか?」と、私が聞きました。彼はわらをもつかむように私を掴み、言うのでした。「あなたは私の母さんでしょう?」 実際は私の方がまだ彼より若かったので、彼のこの一言に周りを囲んでいる人たちは失笑してしまいました。

 「もし私を信じるなら、『法輪大法好』と唱えてみてください。」と、私が言うと、彼は「どのように唱えたらいいですか? 僕唱えますよ。」と言うのでした。周囲はシーンとなり、私たちを見つめていました。私は大声で「法—輪—大—法—好」と言いました。彼も一緒に「法—輪—大—法—好」と大声で唱えました。後で同修から聞いたのですが、道路の向かいにいてもはっきり聞こえたそうです。私は彼に立ち上がるように言いましたが、彼ができないと言うので、私は彼を支えながら言いました。「立ち上がって歩いてみてください。」「私は足が骨折しているので、歩くのは無理です。」と、彼が言いました。私は大きい声で言いました。「私は以前遺伝性心臓病を患っていましたが、大法を修煉し全部治りました。あなたも本当に信じるなら、歩きながら唱えてみて。私が大声で唱えるから、あなたも大声で唱えて下さい。」

 私は彼を支え、歩きながら大声で「法—輪—大—法—好」と唱えました。彼も私に続いて「法—輪—大—法—好」と唱えました。3回目を唱えたとき、彼の足は完全に治り、大幅に自分で歩くことができました。

 彼は驚きと嬉しさが交差して、感無量の様子でした。野次馬たちも驚きを隠せず、しきりに言いました。「不思議。本当に不思議だね!」 彼が治ったのを見て、私は同修たちを探しに行きました。

 同修たちを見つけると、彼女らも私が「大法好」を唱えていた時、合わせて正念を発していたそうです。私は先の彼に「三退」を勧めてないことを思い出し、悔やんでいました。同修の1人が、あなたがその念を発すれば、多分師父がその人を再び連れて来られるかもしれないと言いました。そのうち、正面からバイクを押しながら歩いてくる人が現れましたが、よく見てみると先ほどの彼ではありませんか! 私が心の中で師父に感謝していると、その彼も私だと分かり「あなたは私の命の恩人です。どのように感謝の意を表したらいいでしょうか。あなたに跪きます。」と言いながら、ひざまずくのでした。

  私は彼を起こしながらいいました。「感謝するのなら、私たちの師父に感謝してください」 彼は地面に跪き、叩頭をするのでした。「師父に叩頭をします。」 彼はどうすれば師父の恩義に応えることができるのかと尋ねました。私たちは彼に言いました。「家に帰ったら、知り合いのすべての人たちに『法輪大法好』を教えてあげ、中共邪党から脱退してください。そうすれば、あなたにも福が訪れます。」 彼は「家に帰るまで待たなくていいです。今から帰り道に『法輪大法好』を叫びながら帰ります。」と言うのでした。

 彼は大声で唱えながらバイクを押して歩いていきました。「法—輪—大—法—好」。不思議そうに彼を見つめる人がいると、彼は立ち止っては先の出来事を話してあげるのでした。私たちは車に乗り、交流会に向かいました。遠くまで走って行っても「法—輪—大—法—好」の声が聞こえました。

 翌日、ある同修が私に言いました。「多くの常人がこのことを口にしています。効果がすばらしい! 本当によくやりましたね。」 私は「当時の私の状態を今思い出すと、自分でもそのようにできるとは思っていませんでした。実は私がやったのではありません。その直前まで私は法を暗記していましたので、心の中に法があり、それで慈悲なる師父が縁のある人を救われるように按排してくださったのです。大法は本当に不思議ですね。」と答えました。

  二.基点を正しく置き、衆生を済度し、慈悲心が現われると恐れる心は消える

 私の姑が強制連行され、家は強制捜査を受けました。私は自分にも迫害が及ぶのを恐れ、家を離れ、1週間後に帰りました。帰ってからも恐怖心は常に私に付きまといました。私は「これは自分ではない。迫害を恐れることはそれを求めることである。私はそれを捨てるべきだ。」と自分に言い聞かせましたが、効果はあまりなく、恐れる心を根元から取り除くことはできませんでした。

 師父は我々にこのように仰ったことがあります。「あなたたちは人を救うのみです」(『シカゴ市法会での説法』) この説法を思い出したとき、ふと目の前が明るくなりました。そうなのです。「警察が家に乗り込んできたら私はこうしよう、警察に聞かれたらこうこう答えよう・・・」このような邪悪な思惟が私の脳裏に存在していました。警察の迫害を受けるのを恐れているのですが、実はそれは返って警察を害しているのではないのか? 私の人心を利用して、私の隙に乗じて衆生が大法と大法弟子に対し罪を犯すような如何なる邪悪な按排も認めない。邪悪が衆生を壊滅させることも認めない。このような思惟を取り除くことは、迫害を恐れる心を取り除くだけでなく、衆生に対する真の慈悲です。警察も我々が済度しなければならない生命なのです。自分の基点を正すと、恐れる心もただちに消えました。

  三.師父の慈悲なるご啓示により弟子は法理が明白となり、家族に善をもって接する

  私の修煉において最も自分の短所を晒されたのが、家庭環境なのです。数年来、夫が家事をしない、無駄遣いをする、私に対する態度が悪いなどといったことに、ずっと私は不満を抱いていました。去年引越した時、ほとんどの引越し作業を私1人がこなしました。その上、子供の送迎、家事などで、目が回るほど忙しくても、彼は手伝う気配も見せないのでした。

  最初の頃は怒ってはいけない、心性を高めないといけないと自分に言い聞かせましたが、しばらくするとやはり我慢できなくなりました。脳裏に浮かんでくるのは悪い思想であり、考えれば考えるほど、悔しく感じ、心の中では師父に愚痴っていました。「師父、弟子は常によく行ってきているのに、彼はどうしてこのようなのでしょうか。わたしはこれ以上、もう向上できません。」

  その夜、私は夢を見ましたが、はっきりと覚えています。古代のある時期、ある金持ちの息子が妓女を好きになり、彼女と結婚を決心しましたが、妓女は自分が汚れた人間だから彼とは釣り合わないと拒みました。しかしその息子はあなたはとても善良だから、決して後悔はしないといい、最終的には夫婦になり、その一生を共に暮らしました。その妓女はつまり私で、夫はそのお金持ちの息子でした。

 目が覚めたとき、法の一句が脳裏に現われました。「人間よ、道義のほかに、夫婦の間に恩のことがあります。」(『アジア太平洋地区学習者会議での説法』)

 私はすぐさま師父からのご啓示であることが分かりました。私が難関をなかなか乗り越えられないのを見て、夢という方法で、夫との因縁関係を見せてくださり、法理を明白に悟らせ、心性を向上するよう啓示して下さったのでした。私は涙が止まりませんでした。

 実際、師父が説かれた法理は明白なのに、私は信じていなかったのでした!私は師父の法を銘記し、師父が説かれたのなら、私もそのようにする、と決心しました。それ以来、家庭生活の中で私は刻々とこの法で自分を律し、善をもって家族に接しています。師父はこう説かれました。「問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。」(『転法輪』)

 家庭の中で私は姑、舅に孝行し、夫にやさしく接し、子供に愛を注いでいます。家族は口をそろえて言います。「大法はあなたを変えた。大法はすばらしい。この家庭で生活でき、本当に幸せだ。」

  四.純粋な心で事を行い、忙しさの中で乱れない

  私は修煉の道にたくさんの遺憾を残しました。数年間私はただ事だけを行い、真に自分の心を修めることができませんでした。私は毎日目が回るほど忙しくしていましたが、心を静めて法を学ぶ時間はますます少なくなっていました。頭の中に法が足りないと、問題が発生したときに内に向けて探すことを知らず、闘争心、嫉妬心、顕示心、恨む心・・・などの人心はますます多くなり、最後には自分が実証しているのは自分であり、決して法ではないことも意識できないほどになっていました。邪悪な要素が長期にわたる心性を修煉しない私の隙に乗じて、我が家の大法資料と資材を押収していき、姑が不法に連行され、教養所に監禁されることになってしまいました。

 この突然の迫害に直面し、私は本当に心が痛みました。もし当初、私が師父の法に基づいて行っていれば、今のこの迫害は発生しなかったはずです。私は今後絶対に修煉者の心で大法のことを行おうと、堅く決心しました。

  今の私は、以前と同じ量の仕事をこなしていますが、しかし感受は全く違うものです。以前は、同修がちょっとした事でも私のところに来るので、いつも忙しいことに不満を抱いていました。今は、大法の仕事をすることを向上のチャンスだと思い、心性を高め、より純粋な心で行うようにしています。そうすると、やるべきことが多くても、整理がつき、効率もよくスピードも返って速くなっています。

 ある日、私は急遽難度のある大法の仕事を行うことになりました。その時、また同修が来て、彼女が担当している仕事を手伝ってほしいと言われました。私はすぐ同意し、彼女の家で2時間かけて完成させました。私が帰る時、彼女が「ありがとう。あなたの仕事を遅らせましたね。」と言うので、私は「いいえ。私はこのことでまた心性を高めることができました。純粋な心でやれば、私の仕事もきっともっと順調になり、神聖なものになります。」と答えました。家に帰り、自分の仕事もすぐ完成させました。

 修煉の過程において、私にはまだまだ足りないところが沢山あります。今後は師父の要求通り行い、自分の誓約を履行し、圓満成就し、師父と一緒に帰還したいと思います。

  2009年4月23日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/4/20/199287.html