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北京市:劉育見さんが労働教養で迫害され、衰弱状態に

(明慧日本)北京の法輪功修煉者・劉育見さん(40歳男性)が、2008年2月28日に連行され、河北高陽労働教養所に送致された。迫害され、1カ月以上にわたり拷問を加えられ、劉さんの体は衰弱しきっている。体の状態がますます悪化していく一方で、先日、家族に迎えられ、故郷の新疆(ウイグル)に戻ったのである。

  劉さんは労働教養所で強制的に灌食された。上下の歯ぐきが緩み、口腔内が傷つき、咽喉、食道、鼻腔などの粘膜が爛れた。毎回の灌食の際には苦痛に耐え切れず、幾度も意識を失っていた。病院に運ばれ意識が回復した劉さんに、その場で更に灌食を行い、ある医者は鼻腔から管を挿入するのに7回も失敗し、劉さんは顔が血まみれになった。医者はこの惨状に耐え切れず、続けての作業を断った。 

  極度に衰弱しきった劉さんの体は、これ以上の迫害に耐え切れないと見た労働教養所は、仕方がなく16日間点滴をした。

  この1カ月間に労働教養所の警官は、偽善と悪を巧みに使い分け、劉さんが迫害に反対しないよう、善良めかして、家族を説得に協力させようとした。しかし、家族の質問や叱責に対しては無視していた。一方で教養所の警官等は公職身分を利用し、とぼけたり、騙したりして劉さんと付き合いのある人に直接、または間接的に迫害を加えていた。時には家族の前で、ある警官は「お互いに助け合おうではないか」と偽善的に装った。ある警官は「劉の足を一本折って死んだとしても、別に給料が減るわけではないし」と悪をもって脅迫し、ある警官は「劉の(迫害の)せいで、毎日残業しなければならない」というような言い方をした。

  劉さんの体が極度に衰弱し、自力で起きることが出来ない状況の下で、警官の李雪軍(役職は主任、その名前はすでに悪人として度々掲載されている)ともう一人の警官とは確かに残業していた。そして、劉さんのために個室をあけ、3日間昼夜を問わず劉さんに信仰の放棄、ハンストによる抗議を止めるよう暴力により強要していたのである。劉さんは悪辣な警官に対し暴力は違法であると厳しく叱責したため、彼等が言う「手助けをするための教育」は失敗に終わったのである。 

  体の状態が良くないと見た労働教養所は病院で劉さんを検査した結果、生命に危険があると感じ、家族を呼び出し、連れて帰るよう命じたのである。ところが、検査の最終結果を尋ねた家族に対しては「よくない」としか答えなかった。この教養所は辺鄙なところにあり、道が分かりにくいため、パトカーに乗せられ、カーブの多い道を劉さんが点滴しているにも関わらず、時速100km以上で走行した。

  劉育見さんの本籍は新疆である。大学卒業後、法輪功の「真・善・忍」に基づいて修煉し始めてから10年余りが経つ。劉さんの性格は素朴で、正直で、誠実で、無私であることは皆が承知している。少し黒っぽい顔には正義感が溢れ、優しい両目に慈悲が満ち、言葉には飾り気がない。服装は素朴で、劉さんと付き合っている人達は劉さんを信頼しており、欠かせない友達であると言っている。劉さんは結婚してから12年が経ち、その内の10年を中国共産党の法輪功に対する残酷な迫害の中で、妻と離散生活を強いられた。そして、2年の労働教養刑を科されたのである。重病の母親は息子が拘禁されていると知り、心を痛め、父親も焦慮し、心配していた。中共の迫害手段は残忍で極まっている。そのため、家族の人達はこのことで眠れぬ夜が続いていた。 

  家に戻った劉さんの体の状態は、あまり好ましくないようである。今後、自立して生活できるかどうかは、しばらくの観察が必要であるという。

  2009年4月25日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/4/13/198867.html