穏やかで静かな陳情
文/北京の大法弟子
(明慧日本)1999年4.25、法輪功修煉者たちによる穏やかで静かな陳情から10年が経ちました。しかし、その日のことは昨日の出来事のように私の記憶の深いところにあり、忘れることができません。
4月24日、1人の親友から電話がかかってきて、天津の法輪功修煉者が捕まえられた事を知らされました。天津の法輪功修煉者が明日、国務院信訪局(民衆の陳情を受付ける場所)に行くが、人手が足りないので一緒に行かないかと誘ってきました。25日はちょうど休みだったので行くことにしました。
25日朝6時40分ごろから、私たちは府右街南口辺りに座りました。外にはすでに100人以上の修煉者が集まり、警官は入り口を封鎖し、入れないようにしていました。その時に音楽が聞こえ、見ると20〜30人の修煉者が煉功をしていました。
私も中に入って煉功をしていると、知り合いの修煉者が路地から府右街の中に入れると言うので、一緒に付いて行きました。向かってみると、その路地は府右街に向かう法輪功修煉者でいっぱいでしたが、聞こえてくるのは足音だけでした。
府右街に着くと、道路の横に修煉者が並んでいて、警官が周囲をパトロールしていました。皆が静かに座っていたり、座禅したり、本を読んだりしていました。ちょうど朝の出勤の時間帯だったので、道を行く車や、自転車、歩行者がこの静かな列を驚きながら見ていました。抗議の言葉もなく、怒りの表情も見せない法輪功修煉者たちの行動を、皆は理解できなかったのです。
知り合いの修煉者の所に行くと、席を譲ってくれました。あまりにも人が多くて座れない人も多いので、皆が譲り合って順番に座りました。
昼ごろ、ある修煉者が皆のために饅頭を買ってきました、その修煉者は「買いに来る客があまりにも多かったが、皆黙々と列を並んで待っていて、列を抜いたり、争ったりする場面はどこにもなかった」と言い、あっという間に売り切れ、店長は「今までこんなにマナーがいい人たちを見たことがない、法輪功は本当にすばらしい」と言ったそうです。
ある修煉者は警官に真相を伝え、理解してもらい、意見の衝突や争いもなかったのです。また、ある修煉者は道端のゴミ等を集め、皆のゴミをまとめてゴミ箱に捨てていました。
警官たちはこの様子をカメラに撮ったりしていましたが、法輪功修煉者たちは正々堂々としていました。
午後、私は仕事の都合で帰りました。次の日に親しい修煉者に聞いてみると、夜の9時まで並んでいたと言いました。
その後、当日のことを江沢民が「法輪功4.25攻撃中南海」と報告したのを聞いて、それは間違っていると思いました。
法輪功修煉者たちによる「4.25」陳情活動は、中国で前代未聞なほど、穏やかで静かだったのです。
2009年4月26日
(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/4/24/199478.html)
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