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芸術と暮らしのシリーズ活動でコンテストの大舞台を作る(写真)

(明慧日本) サイモン・アップルバウムさんはアメリカ有線テレビのバラエティー・プロデューサーとしても30年近くのキャリアを持つベテランである。彼はこの3年間、新唐人テレビによる「全世界中国舞踊コンテスト」と他系列のコンテストに関心を持っており、中国古典舞踊を愛好する「中国舞踊コンテスト」の忠実なファンになった。

  今年の舞踊コンテストの決勝戦の盛り上がりをアップルバウムさんは絶賛した。彼は鑑賞後、取材を通じて、今年のレベルはかなり上がった上、中身の深さを皆に伝え、さらに新唐人テレビが催したシリーズコンテストは今、全世界にとって真の文化と正しい生活様式を教える役割があると評した。
ベテラン・プロデューサー・サイモン・アップルバウムさん


  「摩訶不思議な進化の速さ」

  アップルバウムさんは名ラジオ番組「トゥモロー・ウイル・ビーイー・テレビディ」のアナウンサーのほか、アメリカテレビネットワークにおける名プロデューサー、流行評論家であり、スペシャリストである。

  今年の選抜大会では開催規模のレベルアップと選手らの見事な演技は驚くほどで、これによってかなり激しい競争が繰り広げられ、全体的にすばらしいパフォーマンスが見られたため選抜に困った、とアップルバウムさんは指摘した。

  「今年の選手は舞踊において高いテクニックを応用してみせた。音楽と舞踊とが融合し芸術性を高めた。主人公の個性と内在的感情を十分に表現して、別人のように進化した。彼らの絶妙なテクニックを見てプロの精錬さを感じた。本当に素晴らしくて不思議だった!」

  「上手に自分を細かくコントロールできる男子部のダンサーは力強い美を表現しただけでなく、女性ならではの柔らかい動作も見せた。女子部のダンサーは柔軟で繊細な踊りをする中で、女性にとってかなり難しい空中回転技を見せた。『順子360度』という中国舞踊の難しさが例に挙げられる。瞬間の爆発力を必要とするため、想像しがたいテクニックをどうやって彼女は完成したのか?」とアップルバウムさんの好奇心をかき立てていた。

  また、舞踊と音楽の要素がうまく調和したところに目を向けて、「舞踊の中で使われた中国の伝統楽器に関心を抱いている。楽器の『簾領』が演奏した『深谷幽蘭』に魅了された。そして、二胡とピアノの合奏には優雅なリズムが踊っているのを感じた。音楽の流れに従う女性ダンサーは体と呼吸と表情に一体感を込めていた」

  「あの『張果老』がテーマの舞踊は音楽のリズムを綿密に自分に同化させ、エネルギーを感じさせる芸術性がほとばしっていた」と、アップルバウムさんは述べ、さらに、「独特なテクニックを要する、主人公の心情を舞踊と音楽で綴った物語の豊かさに打たれた。特に音楽における『唄吶』という楽器の音はロバのようで、大変絶妙で独特なものだ」と称賛した。

  抑えきれない感動

  選抜大会では、一コマ一コマの主人公が「美猴王」、「張果老」、「奔月の嫦娥」と歴史人物の諸葛亮、曹操、趙雲、深谷幽蘭、花中翩仙、鳳凰仙子など表しており、それぞれの個性と特徴を重んじる手法によって、伝奇物語を展開した。それを音楽と身体で表現してこそ、理解しにくい歴史と硬い人物像も舞台で生き生きと見え感動を与えた。それに惹かれたアップルバウムさんはその気分を楽しんだ。

  特にアップルバウムさんに注目された『美猴王』は、活発な性格を持つ主人公が軽快な動作で流れるような回転技を見せて、身振りも手振りも動きに細心の注意が払われて仕上がっていた。また、猴王の高ぶった、感情を抑えない興奮と喜びが見え、ダンスで猴王の内心世界を表し、すばらしい振り付けに独特の音楽が加味されて全体の脈動が広げられた。

  アップルバウムさんは東方文化の独特さを発見して、「西方文化はヒーローの伝奇物語を重んじて、往々にして苛められた場面や妻子が殺害された恨みの復讐というのが多く、時に『ヒーロー』即ち『復讐』と、観念を間違えている。しかし、今日上演された純正の中華伝統文化の舞踊には、恨みと暴力の濫発がなく、伝わってくるイメージの善なる価値が勉強になる。また、気配り、仁愛、寛容、礼譲と天に対して本来の姿で畏れと敬意を払い、人と人との間にあるべき尊重などを教えてくれた」と述べた。

  舞踊を鑑賞し、内心の抑えきれない感動を述べて、「心に与える感動とは、悲劇だけでなく、ヒーローの偉大さも、感情の激動も、善なるイメージと歓楽もある」と同氏は語った。

  世界を正統な文化と正しい生活様式に導く

  「中国舞舞踊コンテスト」の中でアップルバウムさんが気に入ったことはもう一つある。それは、新唐人テレビ局が伝統的な中華神仙伝統文化を復興するため、優秀な人類文化芸術をテーマにした世界コンテストシリーズツアーを発起したことである。去年からすでに行われた声楽コンテスト、武術コンテスト、バイオリンコンテスト、ピアノコンテスト、服装と中国料理コンテストなどがある。

  彼は、「武術、音楽、舞踊、服装、料理といったものにみな哲学が含まれている。新唐人テレビ局は中華の深い伝統文化に富むコンテストを通して、一つ大きな舞台を築き上げようとしている。世界に学ぶべき真の芸術と正しい暮らし方を呈示した」と発表した。

  最後に、アップルバウムさんは「我々は正しい生活様式と芸術の行方を必要としている。自分たちのためになる道徳の戒めと修養を求めるには、精神上の進化と向上が必要な上、誰からも指図されない中でも基準を守って大切にし、そうした中で証明した事実を真相に繋げ、これを世界中で分かち合おう」と話した。

  2009年7月1日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/6/24/203367.html