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デービッド・マタス弁護士:すべての人に邪悪を制止する責任がある(写真)

(明慧日本)法輪功迫害真相調査連盟(CIPFG)日本支部は2009年7月11日、大阪において中共による生体からの臓器狩りに関する新事実の報告会を行った。カナダ勲章を受章した世界的に有名な人権弁護士デービッド・マタス(David Matas)氏は報告の中で、「中共による臓器狩りは実在していることであり、そして、今もなお行われていることが立証できる十分なデータがある」と強調した。

 
金子容子氏が実際受けた迫害の経歴を来場者に再現

中共による生体からの臓器狩りに関する新事実の報告会の現場

マタス氏はスピーチの中で、臓器移植は中共における医療機構の重要な収入源であることを指摘し、そして中国における臓器移植手術を申請してから実際行われるまでの待機時間が非常に短く、海外では数ヶ月ひいては数年間の待ち時間が必要であるのに対して、中国ではたったの数日にしか過ぎない。このことからも分かるように、多数のドナー提供者が、患者の需要に応じて常に殺害されていることが推測できる。

 法輪功は1992年から中国で伝えだされた気功であり、当初、中共は大いに法輪功を推薦し、宣伝していた。しかし、1999年から迫害が始まり、信仰を放棄しない法輪功修煉者たちが不法に逮捕され、そして失踪するようになった。マタス氏の話によると、法輪功は一つの組織ではなく、また民衆による運動でもない。法輪功は簡単な功法に精神的な原則があるのみで、参加したければ登録も必要なく、ただ煉功すればよい。そしていつでも辞めることができる。さらにすべての煉功と関連した情報が公開されている。法輪功の創始者である李洪志氏の書かれた書籍及び講義の内容も、書店またはインターネットから手にすることができる。李洪志氏はただの精神的なリーダーに過ぎず、いかなる組織のリーダーでもない。なぜならば、法輪功にはそもそも組織は存在しないからである。中共が法輪功を弾圧したのは、法輪功が提唱する「真・善・忍」の原則が、中共が信奉する残虐と迫害、嘘などとは対極であるからだ。数千万の中国人が信じている法輪功の原則が中共を恐れさせた。なぜならば、暴徒にとって、最も恐ろしいのは誠実な人間と出会うことであり、腐敗の天敵は、まさにそれらの賄賂を拒否する人である。法輪功修煉者に対して、中共は対話ではなく、暴力を選択したのである。

 中共は法輪功修煉者に対して連座式の迫害を行っているため、たくさんの中共政権に不法に逮捕された法輪功修煉者たちは会社、家族に不利益をもたらさないようにするため、自分の名前と住所を明示しない。そのため、法輪功修煉者たちは行方不明になりやすい存在となり、そして、生体から臓器を摘出される被害者になりやすい立場となった。

 マタス弁護士はスピーチの中で明確に次のように指摘した。「生体からの臓器狩り行為は、倫理道徳を破壊し、国際移植学会の基本的な規範をも破壊し、人権に対する最大の迫害である。人権弁護士として、私はこの臓器狩りの事実をすべての人々に知らせる責任があり、中国で起きているこの残酷な事件は、ただ単に中国人に対してのみならず、全世界の人々の良心に対する挑戦であり、この事実を知ったすべての人はこの迫害を停止させるために立ち上がる義務がある」

 報告会の中で、金子容子氏は自分が中共から受けた迫害事実を話した。金子容子氏は、中国で法輪功のチラシを配布したことで不法に逮捕され、監獄で1年半拘禁されていた。その期間中、金子氏は死人ベッドに縛られ、強制的に灌食をされたこともあった。特に、採血されデータを採取されたこともあった。採血された一部の法輪功修煉者は、それ以来消えていなくなったという。

 日本の『月刊中国』雑誌の編集長である鳴霞氏は、中国ではかつて死刑囚の臓器が摘出される話を聞いたことがあったが、今日の法輪功修煉者に対する臓器狩り事件を聞くと、中共は中国人民を敵としているのだと実感したという。

 日本の脳神経科の専門家である山口先生は、数年前の新聞報道によると、日本は中国で臓器移植を受けることが最も多いという。「健全な体を取り戻したいことはもちろんだが、他人の命を害する結果になることは誰もが望んでいない。中共が強制的に法輪功修煉者の臓器を摘出する事件を耳にして非常に心が重い、日本はこのことに対して責任がある」と述べた。

 2009年7月12日


(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/7/12/204438.html