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福州省:不法に監禁された女性裁判官の陳述

(明慧日本)2009年6月23日午前8時30分ごろ、福建省福州市の裁判官・官雨静さんが出勤しようと階段から降りたとたん、国家保安局によって連行され、福州第一留置場に不法に拘禁された。

  官雨静さんは元福建省高級裁判所の裁判官で、福建省裁判所に20年以上勤めた。彼女の正直な人柄と、善良で情熱的な性格、凛とした無私無我の仕事ぶりに人々は敬意を払っていた。職場では大人気で、家でも娘として、妻として、母親として、精一杯責任を果たしていた。

  法輪大法を固く信じる人は、裁判官の官雨静さんでさえも、精神病院に2回も拘禁され迫害された。そのほかに、1年の労働教養も科され、2004年1月14日、出勤途中に連行された後、4年の労働教養を強いられた。元々いい家庭で幸せだった彼女の人生は、2004年に労働教養の期間中に、夫との離婚、そして家族が受けたプレッシャーなどの苦痛を嘗め尽くした。

  2008年初め、4年の不法な監禁の後、家に戻ってから、「真・善・忍」に基づき修煉を続けたが、70歳の両親と小さな子供を残して再び逮捕され、身柄を拘禁された。

  官雨静さんは2004年10月の弁護内容で次のように述べた。

  「私は小さいときから体が弱くて多くの病気を患い、健康な体を望んで、たくさんの違う気功を学びました。1997年に同僚を通して法輪大法を知り、修煉を始めてからは、体が健康になっただけでなく、精神も心も清らかになったと感じました。法輪大法は私たちに『真・善・忍』を教え、自らが心を修めて善に向かうことが大切だと分かりました。人からの金品などを断り、株価の配当金やくじ引きで儲かったお金を全部政府機関に寄付しました。たとえば、政府によって実施する『希望工程』と『春蕾計画』にその寄付が少しでも役立ったら良いと思ったからです。周りの人に優しく接し、心配りをして、仕事も精一杯頑張り、名と利を重視してはならないなどのことを守ってこそ、大法の修煉で道徳のレベルも上がって体と心も健全になったのです」

  「しかし、こんなに素晴らしい功法が、1999年7月から大規模な弾圧によって迫害されました。理不尽な罪名を被せられ、一夜で一億人以上の修煉者を政府の対立側に押しやりました。ひどい誹謗中傷による真相を晴らすため、私は北京へ陳情に行くことに決めました。1999年12月26日、北京国家信訪局前で、突然捕まえられ、拘留所に拘禁されました。3日後、公安と裁判所、家族まで、私を精神病院に入れたのです。2000年旧正月前に釈放されて帰った後、当初家族が逮捕に関与したのは、脅迫されて解雇されそうな私の仕事を取り戻すためにやったことだと分かりました」
  「2000年3月、全国人民代表大会の開会期間中、法輪功修煉者による共同声明文を届けたことがあります。市公安局はその声明文のコピーが家にあると口実を付けて、不法に押し入って家を荒らしました。そして、私は福州市第一留置場に連行されて、15日拘禁されました。その後、私は精神病院へ移送されることになり、それに反対した家族は職場から脅され、公安の許可がない限り退院禁止という内容を認めるよう、強制的に協議書にサインさせられました。私は精神病院に入れられてから、ずっと薬を飲ませられ、注射をさせられたりしました。強く反発した私は、医者の示唆で4人の男性からベッドに縛り付けられて注射を強いられたのです」

  「体内に投与されたこれらの薬剤や飲み薬はすべて大脳中枢神経を破壊するために使うものです。拘禁中、虐待の苦痛のあまり、たまに顔を出していた職場の党委員書記に、監獄と変わらない精神病院での拘禁からの釈放を求めました。しかし、彼らは修煉を諦める保証書にサインすれば、条件に応じると脅しました。今回、不法に4カ月拘禁され、それから家に戻ると、2001年旧正月までは家の中で軟禁状態でした」

  「2001年旧正月の期間に起きた『天安門焼身自殺捏造事件』を始め、中国では法輪功修煉者に対する迫害はますますエスカレートしました。この『天安門焼身自殺捏造事件』の真実を人々に明かすため、私は大量に真相を訴える資料をコピーしました。しかし、その作業をしている間に、摘発されて市の第二留置場に拘留され、1カ月後に労働教養所へ移送されました。その中で、『転向』を強いられ、小部屋に閉じこめられる拷問 (コンクリートの床で、冷たいのに新聞紙を敷くことさえ許されない)を受け、所長と専門管理隊の警官らが毎日のように精神にプレッシャーをかけて保証書のサインを強要し、18日間寝かせない拷問、職を失わせて裁判官の資格を取り消すと脅すなどの迫害を受けた。労働教養所で1年と15日間が過ぎた後、2002年3月に釈放され、6月から元の機関に戻って仕事を始めました。そして、2004年1月14日、職場で突然不法に逮捕され、事務所も家も荒らされて、市の第二留置場に入れられました」

  福建女子監獄に監禁された期間、官雨静さんは法輪大法を固く信じて、残虐な拷問に耐えてきた。福建省監獄管理局教育処の副処長・馮寧生をリーダーとする共産党の党員らは、彼女に信仰を放棄するように迫害を加え、体への暴行や精神の破壊を繰り返した。官雨静さんは両手に枷をかけられ、足先だけが床に触れるくらいの高さまで3日間吊り上げられたことがある。さんざん迫害を受けた彼女は、監獄長に手紙を書き、拷問による非人道的な状況を訴えたが、一向に返信はなかった。2008年初め、官雨静さんは直接、監獄管理局に足を運んで迫害の真実を伝えたものの、それに関する対応は一つもなかった。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

  2009年7月24日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/7/18/204771.html