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韓国キリスト教団体による法論功修煉者を守る呼びかけ(写真)

(明慧日本)2009年7月24日午後1時半、韓国キリスト教団体の事務総長・金魁鎬牧師は、韓国国家人権委員会の前で記者会見を行った。金牧師は韓国政府が法論功修煉者を中国に送還したことを厳しく非難し、思いやりのある対応をとるよう要求した。

金魁鎬牧師が国家の人権委員に手渡した声明書

 金牧師は韓国キリスト教団体を代表する人物であり、今回の記者会見は「キリスト教社会責任」「先進化市民行動」「避難所」の市民団体が支援して行われた。金牧師は記者会見で、「韓国政府は1995年に国連拷問禁止条約に参加した。たとえ、法輪功学習者を難民として認定しなくても、人道主義の観点から、彼らを第三国に移させたり、滞在許可を与えたりすることができるはずである」と述べた。

 さらに金牧師は、現在アメリカ、オーストラリア、カナダなどの西洋諸国はすでに法論功修煉者を難民に認定しており、日本でも法論功修煉者には臨時の永住権が与えられていることを明かした。2008年1月24日「朝鮮日報」に掲載された記事によると、中国外務省は「法論功修煉者に難民の権利を与えるすべての国に反対し、また中国の法律に基づいて、法論功修煉者を援助するすべての団体を厳しく取り締まる」と発言したことを明らかにした。

 送還された人は迫害される

 「7月1日に韓国政府が法論功修煉者・呉さんを強制送還してからすでに20日余りが過ぎました。呉さんは帰国後、韓国に連絡を入れると言っていましたが、未だに音信不通状態であり、中共から迫害を受けていることは明らかです。韓国政府が法論功修煉者を強制送還したことは国際法と韓国憲法に違法しています。従って、韓国政府はこの非人道的な行動に対して責任をとるべきであり、また今後同じ過ちを起こさないように努めなければなりません」と述べた金魁鎬牧師は、政府に法論功修煉者の安全を守るように呼びかけ、第三国に送還することや滞在許可を承認すべきと主張した。

 金牧師は記者会見の取材に対し、「呉さんの行方を把握することが最も重要です。なぜなら、この時機を逃してしまうと、彼の命に危険が生じてしまいます。すでに、法務省を通じて外務省に呉さんの行方を捜査し、彼の安全を守るように要求しました」と述べた。

 記者会見後、金牧師は国家人権委員会に対する声明書を手渡した。彼はその際に「今日ここに来たのは韓国政府が重大な過ちを犯したことを、国家人権委員会に知らせるためです。呉さんは中国国籍ですが、今回の人権侵害問題は韓国で起こりました。国家人権委員会に調査を呼びかけ、その結果を世間に公布します」と話した。

 最後に彼は「法論功修煉者の安全のために、『キリスト教社会責任』『先進化市民行動』『避難所』の市民団体は今回の出来事に対して抗議し、呼びかけていきます」と強く主張した。

 2009年7月30日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/7/27/205391.html
(English:http://www.clearwisdom.net/emh/articles/2009/7/29/109590.html

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