■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/08/21/mh224260.html 



本当に理解して初めて救われる

文/中国の大法弟子・陸渠

 (明慧日本)こんな出来事がありました。地元に70歳の退職した党の幹部がいて、大法弟子の夫でもあります。しかし、党にひどく害毒を受けたことで大法を非難し、脱党を勧められると全く聞く耳を持ちません。ある日、彼はある若い女性大法弟子を見かけました。彼らは知り合いなので、若い女性は脱退することを勧めました。メンツもあるので、彼はその場ではっきりと否定はしませんでした。その若い女性は、彼が脱退に同意したと認識しました。家に帰った後、彼は妻に会うと怒りだしました。誰々が私に脱党するように説得するとは、なんてバカ者だ! と怒鳴り、また大法に対して失礼な言葉を言いました。妻は、あまりひどいことを言うので止めようと思い、口喧嘩になりました。

 このことを聞いた後、中国に「ひどくねじれたウリはおいしくない」ということわざを思い出しました。衆生を救い済度する時間はとても限られています。みんなが急いで衆生を救い済度することはとても大切ですが、少し焦りすぎです。実際、私も三退を勧めるときもこの問題が存在しています。相手がどのぐらい分かっているかに関わらず、真相を伝えたらすぐに是か非かを求め、内心で何を思っていても、口先で脱党に賛成すると言えば一定の効果があると思っています。今思えば、口で脱退すると認めても、内心は相変わらずで、大法の素晴らしさを理解できておらず、中共の邪悪さを分からず、脱党したらどんな幸福なことが待っているかを信じなければ、脱党しても大して意味がありません。もし、私達が真相をはっきりと説明し、相手が本当に理解して、喜んで切実に三退をしたいと思うのであれば、それは真に漏れることなく脱退することになり、それこそ「ウリが熟すとへたから落ちる」で、本当に相手を救えるのです。

 地元にある同修Aさんがある出来事について話してくれました。Aさんは長年付き合ってきた友人に真相を伝え、三退を勧めに行きました。最初、友人は聞くだけで、一言も言いませんでした。二度目、友人は大法の真相資料を受け取るようになりました。Aさんはこう思いました。急ぐことはない、排斥しなければ、真相資料を送り続ける、脱兎を勧めることを急がない、脱党することがどんなに重要なのかを理解したら、自然と自ら脱党するだろう、と思いました。それで、新しい真相資料が来るたびに、Aさんは友人に渡しました。その結果、二ヶ月後のある日、友人はAさんの親戚を通じて、時間を取って家に来てほしいとAさんに伝えました。Aさんは友人の家に行き、座って少し世間話をしました。友人はある紙を出しました。紙には、名前のリストが並んでいました。友人は「この紙に書いたのは脱党する人、他は共青団、少先隊を脱退する人の名前で、合わせて十数人です。すべて私の娘、嫁、孫、娘などの親戚で、みな三退に同意しています。私たちを脱退させてください」と言いました。

 私はこのことを聞いて、この同修は本当によくやった、本当に着実にやっていると思いました。このように三退を勧めれば、勧めた人は確実に脱退します。しかし普段、三退を勧めるときは早く成功を求めようと焦ってしまいがちです。成功を急ぐと、喋るのが速くなり、良い方法が思いつかなくなります。三退を勧めると、どの程度話したかにかかわらず、最後に相手に考えを述べさせることを急ぎます。相手が意見を述べたくないと分かったら、さらに問い詰めます。実際、問い詰める中で、すでに自分の人心が混じっているのです。今思えば、このような状況は、相手がすぐにうなずいて口で賛成すると言っても、内心で本当に分かったかどうかは分かりません。まして、救われるかどうかも分かりません。

 私は次のように悟りました。三退を勧め、衆生を救い済度するときは、早く結果を出すことや数ばかりを求めるのではなく、効果に注意し、世の人に残す大法弟子の印象を注意すべきです。面と向かって短く話すにしても、座ってゆっくりと丁寧に話すにしても、すべての人に対して、大法弟子が善良で、理性的で、落ち着いて、はっきりと伝えるという印象を与えるべきです。多くの時ははっきりと伝えられませんが、話せるだけ話し、基礎を作ります。その後、他の同修がバトンを受け取り、つづけて真相を伝え、最終的に目的に達します。人に分からせることを重視すべきで、相手が受け入れないことだけを重視しないようにします。もし、世の人に悪い印象を与え、誤解や反感を招いたら、ただ単に人を救えなくなるたげでなく、その人の家族まで救われなくなるかもしれません。焦ると熱いお粥は飲めない(訳者注:あまりにも性急なことを成そうとすると、良い効果が出ないどころか逆効果になる)のです。

 2009年8月21日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/8/17/206671.html

明慧ネット:jp.minghui.org