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中国共産党の薬物による法輪功修煉者への迫害実例、国連で報告される

 (明慧日本)中国共産党は「強制薬物治療」の名目で、法輪功修煉者に対して「灌食」あるいは中枢神経を破壊する薬物注射を強制している。残忍極まる手段と広範囲に及び被害者多数のため、国連及び国際社会に引き続き注目されている。

 2008年11月ジュネーブで開かれた第41回国連拷問反対委員年会において、委員達はこうした中共が法輪功修煉者を強制的に精神病院に拘束し、迫害している問題を取り上げて詰問した。2009年1月、国連拷問問題特別調査官のマンフレッド・ノワク氏(Manfred Nowak)は国連拷問年度報告において、「中国共産党はいかなる法律に基づく裁判をも行わず、恣意に拘束した被害者に対して『強制薬物治療』を行っている」と強調した。

 ノワク氏はかつて中国大陸の実地考察報告においても、中国から送られてきた国連宛の多くの訴状から、法輪功修煉者への迫害事件が総件数の66%を占めることが明らかになったと示した。そのうち、8%は精神病院で発生した拷問事件であった。精神病薬物を使用して法輪功修煉者を迫害する案件はほぼ毎日起きている。さらにここ数ヶ月間に、中国大陸から次々と法輪功修煉者が薬物注射を強制され死亡した情報も入手されている。

 「法輪功人権ワーキンググループ(Falun Gong Human Rights Working Group)」は最近、国連に中国共産党による法輪功修煉者への薬物迫害案件を提出した。詳細は下記のとおりである。

一、雲南省女子第二刑務所が法輪功修煉者に投薬し、数人が精神異常に

 方世敏さんは文山県法輪功修煉者であり、拘束されて一年が経過した。警察官らはどうしても方さんを「転向」できないと判断して、彼女の食事に神経を破壊する薬物を投入した。結局、方さんは精神状態がはっきりせず、ぼんやりして、頭の働きが鈍くなり痴呆の症状になっている。

 万秀英さんは、個旧市鶏街冶煉製作所の法輪功修煉者で、不法に5年の懲役が言い渡された。悪徳な警察官に長期にわたり立ちっぱなしの酷刑、禁足室に閉じ込められ、「死人ベッド」に縛られ、不明薬物を注射される等の数々の迫害を受けたあげく、話せなくなり、意識不明のまま息も絶えだえとしている。

 張如フンさんは昆明市海口の法輪功修煉者である。強制的に劇毒薬物入りのご飯を食べさせられると、目・耳・鼻・口の全てから血が出てきた。張さんは治療名目で保釈された。刑務所は「刑務所で受けた迫害を暴露したり、ほかの法輪功修煉者と接触したりするな」と脅迫した。

 王蓮芝さん(72)は、昆明市法輪功修煉者。2008年4月15日に不法に逮捕され、2008年10月中旬に女子第二刑務所に移送された。11月27日、刑務所は王蓮芝さんの息子に電話をかけ、王さんが精神病になった為、治療保釈できると知らせた。息子は「10数日前にはまだ元気でしたが」と言うと、警察側は市精神病院の鑑定による結果だと答え、しかも「薬を飲まなかったため、ご飯に混ぜて食べさせた」と言った。息子は「そのほかに何の薬を飲ませましたか」と聞くと警察側は沈黙した。

二、孫鉄春さんは不明な薬物を注射され、引き伸ばしの刑を受けた

 孫鉄春さんは、遼寧省本渓市法輪功修煉者。2004年9月、孫さんはバスに乗った時、牛心台派出所の警察官・李占南に強制連行され、不法に3年の強制労働教養処分を言い渡された。威寧営労働教養所に拘束された3年間、過酷な迫害を受けた。2006年7月に数々の虐待を受け、まだ手も上げられなく体がまったく回復しない孫さんに、刑務所管理課の悪徳な警察官らは再び残酷な引き伸ばしの刑を行なった。この拷問を受けている間に、悪らつな警察官は孫さんの体に不明な薬物を強制的に注射した。注射の痛みに堪えられず大きな声で助けを求める孫さんに対して、悪徳な警察官・董波がテープで孫さんの口を封じた。こうして拷問で虐げられた孫さんは、両手両足が動かせなくなり、精神にも異常が出た。

 刑務所出た孫さんは2008年7、8月に再度不法に逮捕され、今も行方不明である。

三、湖南省の余紹奇さんが精神病薬物注射を強制された

 余紹奇さん(32歳男性、別名:余軍)は、辰渓県気象局の職員である。法輪功を修煉していると理由で、過去6回以上拘束された。2006年12月に懐化市精神病院に監禁されて迫害を受けた結果、頭が鈍くなり、足が震えて、目がぼんやりして見えにくくなり、よだれも流す等の症状が現れた。

 2008年12月29日午前、余さんは公安局に身分証を取りに行った時、「610弁公室」の責任者に強制連行され、長沙に移送された。そこでいわゆる「精神鑑定」を受け、精神病薬物を強制注射された。最近、中国共産党の連中は、余さんの家族を威嚇し、自宅で余さんに精神病薬物を強制的に注射した。結局、余さんは頻繁にめまいを起こし、両足が震えて止まらなくなっている。

 2009年1月11日、中国共産党の同じ連中は再び余さんの家を訪れて強制的に余さんに不明な薬物を注射した。

 国連及び世界各国の政府、マスコミはひき続き中国共産党による法輪功修煉者への迫害と拷問に注目している。迫害に参与したすべての関係者達は法の網から逃れる事はできない。「法輪功人権ワーキンググループ」は直ちに迫害を停止し、邪悪な中国共産党とともに壊滅の道を歩まないよう依然として悪事を働く人々に戒告している。

2009年9月22日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/9/18/208575.html

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