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第二回全世界中国料理コンテスト決勝戦、伝統技を高く評価(写真)

(明慧日本)第二回全世界中国料理コンテストは2009年9月21日夜、マンハッタンの「ザ・ライト・ハウス(The Light House)」で盛大のうちに幕を閉じた。22日の表彰式では11人の受賞者が表彰された。

 今回のコンテストには、レベルの高いコックがたくさん集まった。審査員の陳永明氏は「選手たちは皆、最も伝統的な方法を採用しました。新唐人の開催したこのコンテストを通じて、本物の中国飲食文化が理解でき、失われたものを取り戻すことができます」と話した。

 決勝戦では、60分以内に主催者側が指定した課題料理と各自が得意とする料理を十人前作ることが要求された。また、予選と違う味でなければならない。
第二回新唐人「全世界中国料理コンテスト」11人の受賞者
22日夜に行なわれた「全世界中国料理コンテスト」表彰式
淮楊料理の金メダル獲得者・張華さんの決勝戦の作品「むきエビの炒め物」
四川料理の銅メダル獲得者・陳秉文さんの決勝戦の作品「三鮮おこげ」(イカはくしのように切られているが、これは明の時代の技)
広東料理の銅メダル獲得者・黄永権さんの作品「牛肉のカキ油炒め」
山東料理の銅メダル獲得者・鄭沢さんの作品「魚のあんかけ」
東北料理の銅メダル獲得者・エン徳貴さんの作品「鶏肉ときのこの煮込み」


 コンテストは中国の奥深い飲食文化を伝承した

 新唐人総裁の李琮氏は「中国料理は歴史が長く、歴代の著名なコックの伝承を通じて現在まで至り、特色のある各料理が形成されました。その中で最も影響の大きい料理は四川料理、山東料理、広東料理、淮楊料理と東北料理です。これらの料理は、中国各地の『色・香・味・形』を具備した伝統料理の技を代表します。料理コンテストの目的は正統な中国料理の技を発揚し、中国の奥深い飲食文化を伝承して、中国美食の深さを再現することにあります。そして世界が中国料理の特徴をより深く認識し、中国飲食文化を愛するようになってもらえれば」と話した。

 審査員の陳永明氏は、第一回全世界料理コンテストのチャンピオン。彼は「中国飲食文化は長い歴史を持っていますが、ニューヨークのウォールストリートには中国料理の建つ場所がありません。アメリカの主流社会は伝統の中国料理を分かっていません。新唐人が主催した全世界中国料理コンテストはただのコンテストではなく、中国料理のコックを集めて中国料理の伝統技をアピールし、西洋の主流社会に中国の飲食文化を紹介するチャンスです」と話した。

 審査員の陶鎮宇氏は、「北米の選手たちのレベルは非常に高いです。台湾の選手の皆さんは予選から決勝戦に勝ち進む中で、レベルの向上が早く、伝統的な認識も深くなりました。選手たちは皆、今度のコンテストの目的は中国伝統文化の発揚であると分かっています」と話した。

 伝統に戻り、正統料理の精粋を表現する

 広東料理の決勝戦の課題料理は海鮮茄子煮であった。陳永明氏は「広東料理の特徴は海鮮ジャムです。スーパーで売っている海鮮ジャムではなく、カキ、ニンジン、小魚などで作った独特の海鮮ジャムです。塩辛いですが臭くはない味です。茄子は柔らかいので油と水を吸い込む力が強いです。こんな海鮮ジャムを使ってこそ海鮮の味をそのまま表現できます」と話した。

 陳永明さんわざわざスーパーに行って海鮮ソースを見たが、広東料理独特の味もあったし、そんな味でない海鮮ソースもあった。適合する海鮮ソースにイカとカキを入れて加工すると正統の広東料理の海鮮ソースになる。ナスにカキ油だけを入れてできるものではない。

 四川料理の銅メダル獲得者の陳秉文さんは決勝戦で、すでに失われた技を披露した。彼の作った「三鮮おこげ」に入ったイカはくしのように切られていた。陳永明さんは「記録によると明の時代にこんな技がありました。当時は鋭いナイフがなく、交通も発達していないので、くしのような形に切ってこそ新鮮なまま遠いところまで運ぶことができました」と話した。

 人材が集まる:伝統技は基本である

決勝戦に参加した選手たち

決勝戦に参加した選手たち

 今回のコンテストには人材がたくさん集まった。広東料理の銅メダル獲得者の黄永権さんは14歳から料理を学び、20歳からは主任コックになった。2002年の「パリ第一回中国美食祭り」でダイヤモンド賞を受賞した黄氏は、今回のコンテストを通じてたくさんのものを学んだが、その一つは「焦ってはいけない」ことであると話した。

 淮楊料理の銅メダル獲得者の薜文師さんは、淮楊料理大家の薜泉生の弟子である。彼は「コンテストは淮楊料理の精粋をつかみ、予選では淮楊地域の普通の家庭料理の『雪菜百葉毛豆』を指定しました。ごく普通の料理ですが、いろいろな味が出ますのでコックのレベルが分かります」と話した。

 山東料理の銅メダル獲得者の鄭沢さんは、ラスベガスのある大きなカジノの主任コックである。「一つの料理はどう発展してもその根本は離れられません。伝統の料理技法は最も基本的なものです。保留しなければなりません。そうしないとその料理の特徴を失います。山東料理を学ぶために、山東地域の風土と歴史を研究したこともあります。それでやっと本物の山東料理が作られます」

 選手:新唐人に感謝します、たくさん学びました

 ニューヨークから来た豊北料理選手のエン徳貴さんは楽しそうにほかのコックたちと交流していた。「コンテストに参加できてうれしいです。私達のために学ぶ機会を提供してくれた新唐人に感謝します。コンテストは円満に行われました。参加して収穫が多いです。世界各国から来たコックと出会い、中国料理の名匠に会いました。来年はほかの友人にも紹介して一緒に参加します」

 マサチューセッツからきた広東料理選手の余会慈さんは「たくさん学べるので、参加する価値があります。レベルの高い人も多いし、伝統を強調するのが印象深いです。現在の店は主にたくさんの調味料を使って早く仕上げることを要求しています。伝統といえば、基本的な油、塩、醤、酢などを使って肉と野菜のうまみを出すのです。これは健康にもいいですね」と話した。

 食客:今回のコンテストはすばらしい

 喬さんは中国語が少し話せる。彼は「今回のコンテストはすばらしいです。スクリーンから見るとコックさんたちはみんな冷静で互いに助け合っています。ほかのコンテストではあまり見られない光景です。また、料理の味も非常にいいです」と話した。

 羅裴さんは、アメリカ人でありながら中国の名前を持ち、流暢な中国語が話せる。ニューテキサスの会社に勤めている彼は、五年間の中国生活を終えて帰国したばかりであった。「スクリーン上のコックたちの仕事ぶりを見ていると、食べたくて思わずよだれが出るほどです」

 22日夜9時15分、第二回新唐人全世界中国料理コンテストは四川料理・山東料理・広東料理・淮楊料理・東北料理の受賞者を発表した。

 四川料理
金メダル:該当者なし
 銀メダル:劉梓民、蒋永毅(賞金3000ドル、銀メダルおよび表彰状)
 銅メダル:陳秉文(賞金1000ドルと表彰状)
 優秀賞:林占トウ、方健、万金利、白洲丞、李暉達(表彰状)

 山東料理
 金メダル:該当者なし
 銀メダル:該当者なし
 銅メダル:鄭沢、ヒ科江(賞金1000ドルと表彰状)
 優秀賞:林徳賢、謝光頴、李治皓(表彰状)

 広東料理

 金メダル:該当者なし
 銀メダル:該当者なし
 銅メダル:劉邦伝、黄永権(賞金1000ドルと表彰状)
 優秀賞:大コウ珍、周心康、鄭壬淼、李国栄(表彰状)

 淮楊料理

 金メダル:張華(賞金10000ドル、金メダルおよび表彰状)
銀メダル:余介崇(賞金3000ドル、銀メダルおよび表彰状)
 銅メダル:薜文虎(賞金1000ドルと表彰状)
 優秀賞:張明、邱順利、王宏益(表彰状)

 東北料理

 金メダル:該当者なし
 銀メダル:該当者なし
 銅メダル:エン徳貴(賞金1000ドルと表彰状)
 優秀賞:Jerry Wen(表彰状)

 2009年9月24日

(中国語:http://minghui.ca/mh/articles/2009/9/23/208901.html

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