■日本明慧 http://jp.minghui.org/2009/11/10/mh110884.html 



山東省高密市:法輪功修煉者・王麗さんが迫害され死亡

(明慧日本)山東省イ坊高密市に住む法輪功修煉者・王麗さん(38)は2009年10月20日、同市経済開発区派出所に連行された。迫害を受けた王さんは10月28日前後に死亡した。これに対し、市留置場は「心筋梗塞」による死亡と公言したが、王さんの家族は遺体に殴打の傷跡を発見した。

 王麗さんは10月20日連行され、10月28日に家族が面会に行った際、施設から「心筋梗塞で死亡した」と突然宣告された。しかし家族は、王さんの体にはスタンガンで殴られたような傷跡を幾つも目にした。現在、遺体を安置している火葬場は、4人の警官に規制されている。情報筋によると、不法に拘禁されていた間、王さんは警官の不法な取り調べを拒否したため、ひどい拷問によって死に至ったという。

 家族は冤罪を晴らそうと、弁護士を依頼して訴訟の準備をしている。とはいえ、王さんの家族は警官の尾行・監視・嫌がらせを毎日のように受けており、市の公安機構は「心筋梗塞で死亡」という虚言でもって真相を封鎖している。

 王麗さん(1971年うまれ)は山東省イ坊高密市康庄鎭王家庄の出身。高密市鋳鋼工場の元職員であり、高密市鋳鋼工場の職員寮に住んでいた。2000年に法輪功に出会い、2001年より中国共産党(中共)の迫害から逃れ、ずっと路頭に迷っていた。

 2009年10月20日午後、王さんは「高密市人力資源市場」で失業補助金申請の手続きをしていた時、市経済開発区派出所の私服警官に連行された。

 実は、高密市経済開発区派出所と結託していた「高密市人力資源市場」は、王さんの補助金申請カードが不具合という理由にで時間を稼ぎ、彼女を捕まえるよう警官に通報したという。

 しばらくすると、パトカーが駆けつけて、2人の私服警官が王さんを車内に押し込んだ。そして、市国家保安大隊と市「610弁公室」に王さんの身柄を引き渡した。

 王さんは高密市拘留場に拘禁されていた間の、2009年10月28日に(27日と証言する人もいた)死亡した。

 中国では、法輪功に関する案件は通常、地元の「610弁公室」と国保大隊が処理している。王さんの迫害事件は高密市「610弁公室」と国保大隊によるものだが、具体的に殺害を加えた犯人はまだ分かっていない。

 中国でよく知られる『竇娥冤(とうがえん)』という演劇は、無実な竇娥氏が処刑された後、6月に雪が舞い散り、干害が3年も続いたと語られている。王さんが10月28日に死亡した後、高密市は10月31日に雨が降り続いたが、11月2日は晴れた天気が急に大雪が降り5センチも積もった。地元の老人は「私たちの高密という小さな町で、小雪(11月22、24日の節分)の前なのに、あんなに大雪が降ったのは、数十年来一度もなかった。もしかして、誰かが冤罪を着せられたのではないか」と話していた。

 注釈:中国、元の時代の演劇。四折(幕)から成る。関漢卿(かんかんけい)作。借金のかたに7歳で金貸しの蔡(さい)後家にもらわれた竇娥は、幼夫が病死し、20歳の寡婦。ごろつき張驢児(ちようろじ)とその父は、2人が寡婦なのにつけこみ結婚を迫り蔡家に住み着く。驢児は蔡後家を毒殺し罪を竇娥に着せ、おどしてめとろうと計画したが、死んだのは父であった。竇娥は姑を拷問から守るため、舅殺しの罪をかぶり処刑される。彼女は無実を叫び、夏に雪が降り血は舞い上がると言い残し、そのとおりの現象が起きる。科挙に及第して検察長官になった父、竇天章の夢枕で、竇娥は張驢児の悪事を訴える。父は裁判をやり直し娘の恨みを晴らす。全四幕を通して竇娥が唱い、四幕は亡霊姿で唱うがすこしも不自然を感じさせない。関漢卿の代表作の一つであり、元曲最高の悲劇。

 2009年11月10日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/11/9/212249.html

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