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生命が大法の中に融け込む(三)


文/中国の大法弟子

(明慧日本)真相を伝えた後、人心が出てきて、学生たちは学校に報告しないだろうか、あの青年団の書記は本当に何もしないだろうか、など心配する気持ちが生じました。自分の恐怖心を意識したので絶えずそれをなくそうとして、常に大法をもって自分を励まし、同時に学生を管理する担当教師に近付いて発正念し、背後でコントロールしている邪悪な卑しい鬼を滅しました。私が真相を伝えた学生たちは卒業した後、その書記は「先生は、学生たち皆から、良い先生だと評判ですよ」と私に言ってくれました。

 自分にはまだまだよく修めていないところがあります。例えば、正念が弱く、恐怖心があることなどです。なぜ学生たちに対して真相を伝えることができたのでしょうか? それは師父のご加護があり、大法を修煉して得た力を通じて、大法弟子としての使命感と、師父のご啓示をいただいたからだと私は悟りました。

 2008年末、学校の掲示板に大法を誹謗する内容がありました。大法弟子数人が一緒に相談して、まず正念を発してその背後にある邪悪な要素を一掃し、さらに学校の関連の責任者に手紙を書いて真相を伝えようと決めました。しかし、次の学期になっても邪悪なものはまだそのままでした。どうして変わらないのでしょうか? やはり我々が一丸となっておらず、するべきことをせず、全体的な協調が欠けており、互いに人の不足を言うばかりで、自分だけが良いとうぬぼれていました。人の欠点を自分の戒めにせず、内に向かって探さないため、お互いに隔たりがあり、一部の弟子が妨害と迫害を受けました。そのうちの1人は学生に真相を伝えた時に告発され、教壇に立つことができなくなりました。もう1人は夫に離婚されました。全体に漏れがあるからだと私は悟りました。

 私は関連の責任者に法輪功が迫害されている真相を伝え、その良くない内容を解体し、さらにその人を罪から解放させるべきと思いました。責任者は保安課なので、私は課長に食事をご馳走して話そうと思いましたが、ちょっと不自然ではないか、何か良いきっかけがあればと考えました。そして自然に彼と出会えるように、師父に加持をお願いして、発正念と学法をしっかり行い、正念を強めました。この事は、単なる良くない宣伝物をなくすだけではなく、もっと重要なのは彼に良い未来を選択させることなのだと悟りました。

 1週間後、本当に学校の入り口で課長と会いました。本当に自然に挨拶して食事をしましょうと話しました。そこで会う日を決め、会食をした時に法輪功の真相を伝えました。彼の態度はよかったのですが、共産党に洗脳されておりなかなか強硬だったのです。私は法輪功が世界に広がっていること、天安門焼身自殺の真相も説明し、大法に良い態度をとれば平安と福に報われます、と話しました。最後に、学校内の掲示板に貼っているのは事実を歪曲した内容で、人々に良い影響を与えないので、なるべく取り変えたほうがよいと勧め、授業を停止させられた大法弟子を助けてあげてほしいとお願いしました。その場で、彼は一つ一つ承諾してくれました。数日後、掲示板は新しい内容に変わりました。

 この事件を通して、大法弟子として師と法を信じて、念を正しさえすれば師父が按排して下さり、縁のある人を救うことができると悟りました。何かあったら一つの問題を解決するだけだと思わず、絶えず内に向かって自分の漏れと不足を探して向上し、さらに正法の出発点から、師父の法に従って行えば結果がきっと良くなるはずです。「『修は己にありて、功は師にあり』なのですから、あなたにそういう願望があれば充分です。本当にこのことをやってくれるのは師で・・」(『転法輪』)私たちは自分が大法弟子であるという自覚を持って、師父の意思を履行し、三つのことをしっかり行えば、師父が按排してくださった正法の道をしっかりと歩むことができます。

  不足を知り 執着をなくし 勇猛精進する

  「皆さんに一つの真理をお教えしましょう。絶えず執着心を取り除くことこそ人間の修煉の過程のすべてです。常人(じょうじん)の社会において、人々は奪い合ったり、騙し合ったり、個人のわずかな利益のために人を傷つけたりしますが、こういった心は全部捨てなければなりません」(『転法輪』) 私たちは偉大なる師父が大法を伝えられる時代に、宇宙の大法に同化し、未来の佛道神になろうとしていますが、我々は旧宇宙から来たので、生命の中に旧宇宙の要素が入っています。必ず大法に同化する中で旧宇宙の要素をなくして、思想と生命を絶えず異なる次元にある法に同化しなければなりません。さもなければ新宇宙に入ることができず、新宇宙を主宰する佛道神になれません。だから絶えず自分の不足を探し、法に符合しくない執着と人心をなくしていかなければなりません。こうして初めて、勇猛精進し、歴史上の使命と先史の誓約を果たすことができます。

  一、自我に執着する私心、私欲をなくす

 13年修煉しているものの、修煉に影響を与えるのは、自我に執着し、私心私欲があることだとやっと分かりました。毎回のことですが、内に向かって探すことができても、実際は表面上に留まっており、一定の時間を経ると元の木阿弥になります。「あなたは私心が強い」と同修に言われて、私はとても苦しかったのです。私は常人の中では、職場でも良い人だと評判だったのに、まだ私心が強いのか、となかなか納得できなかったのです。それからの学法で、「一人の人間として、宇宙の真・善・忍の特性に順応できる人だけが本当に善い人で、この特性に背(そむ)く人が、本当に悪い人です。職場で、あるいは社会で評判が悪くても本当に悪い人とは限らず、逆に評判が良くても、必ずしも本当に善い人とは限りません。一人の修煉者として、あなたがこの特性に同化すれば、得道(とくどう)した者となるのです。理はこんなにも簡単です」(『転法輪』)と書かれた師父の説法が分かりました。

  その通りなのです、常人が私を良い人だと言ってもそれは本当に良いと言えるのでしょうか? 常人の理は大覚者から見れば真反対だと師父がよく説いておられますので、大法弟子として、私は常人の次元よりもっと高い宇宙の理で自分を律しなければならず、大法を修煉しながら常人の理を抱いてはならないのです。それでは宇宙の特性に同化することができません。「どんな環境の中でも人には親切にしなければならず、まして自分の身内のものの場合はなおさらです。親だろうと子供だろうと誰に対しても同じように、何事につけてまず人のことを優先に考えるならば、それはもはや私心ではなく、慈悲心によるもので、慈悲そのものです」(『転法輪』)と師父は説いておられ、我々にどうやって修煉すれば無私になることができるかを示されました。

 (続く)

  2009年11月20日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/11/10/211605.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2009/11/17/112425.html

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