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台湾弁護士:江沢民被告らをスペインへ引き渡すことを提案(写真)

(明慧日本)スペイン全国管区裁判所でこのほど、「ジェノサイド」および「拷問罪」で起訴された中国前国家主席・江沢民をはじめ、羅干、薄熙来、賈慶林、呉官正の5人の中共高官をスペイン政府の協力のもとで、公判を受けるためスペインに引き渡すべきであると台湾人権弁護士が主張した。

取材を受ける 法輪功迫害真相調査連盟・アジア副団長の邱晃泉弁護士

  普遍的管轄権(Universal Jurisdiction)によって、「ジェノサイド」および「拷問罪」の罪を犯したとされる被告人は、どこに行っても刑事訴訟から逃れることはできない。

  台湾の邱晃泉弁護士によると、この判決はきっとスペインにおける歴史的判決となるだろう。中国で起きている人権侵害に焦点を当てた。これに対して、国際社会は支援すると同時に、法輪功を迫害する元凶である中共高官らを引渡し審判を受けさせるべき。

 「スペイン全国管区裁判所は、『ジェノサイド』および『拷問罪』を犯した中共高官5人を普遍的管轄権の原則で審理を受理したことは、人権に対する重大な侵害は決して黙認することができないことを意味する。自国民を迫害する政権には、決して平和的な方法で国際社会で共存を図ることができない」と邱晃泉弁護士が述べた。

 スペイン全国管区裁判所の判定から分かるように、被告人である中共高官がひとたび中国を離れれば、直ちに逮捕されるリスクがある。そのため、中国国内の一部の法輪功への迫害に加担した中共官僚もかなり影響を受けるのであろう、と邱晃泉弁護士はいう。

 「第二次世界大戦後、ナチスがユダヤ人を虐殺した犯罪行為に対する法的制裁が依然続いており、決して直接的に虐殺にかかわったナチスの党員が上司の命令に従って迫害に加担したことを理由に、免責されることはない。法輪功への迫害に加担している者は、直ちに迫害を辞めさせるべきだ、と邱晃泉弁護士が主張した。

 補足説明:

 羅幹:法輪功を迫害する専門機関である「610弁公室」のトップ。610弁公室とは、法輪功を弾圧するためだけに設置した専門的な機関で、中国の憲法、法律およびあらゆる司法系統を凌駕する特別党務機構であり、1999年6月10日に設立されたためこのように呼ばれている。この機関の設立にはいかなる法的な根拠もなく、その性質はナチスドイツの「ゲシュタポ」に類似するとされる。

 薄熙来:重慶市委書記で元商務部長、前遼寧省省長。

 賈慶林:中国中央政治局常務委員、前北京市委員会書記長

 呉官正:規律検査部門の責任者

 2009年12月4日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/11/25/213309.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2009/11/28/112681.html

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