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迫害に加担する中共官員は自らの退路を考えるべき(写真)

(明慧日本)「スペイン法廷は非常に勇気ある決定をした。法制は経済利益より重要だ」ドイツ共産暴政下の犠牲者協会連合会(Union der Opferverbande Kommunistischer Gewaltherrschaft)会長のRainer Wagner氏は述べた。

人権聖火がベルリンに到着した2007年8月18日、講演するRainer Wagner氏

 最近、スペイン全国管区裁判所は『ジェノサイド(集団虐殺罪)』、『拷問罪』で法輪功を迫害した江沢民ら5人の中共官員への告訴に対して審理入りした。それに対して、かつて東ドイツ共産政権下で生活したWagner氏は「この事件は必ず中共からの圧力があるはずだ。私はスペイン法廷が政治の圧力に屈服することなく、続けていく事を希望する」と述べた。

 中国以外のある法廷では、法輪功迫害に加担した中共官員の記録があり、これは当時、西ドイツの記録所で人権を侵した東ドイツ官員の罪を記録したことと似ているところがあると、Wagner氏は述べた。「西ドイツにSalzgitter地区の中央記録所(Zentrale Erfassungsstelle)があり、東ドイツ官員の罪を記録していた。この機関は西ドイツの検察庁に直属しており、この中央記録所は東ドイツの官員に大きな影響を与えた」

 Wagner氏は次のように話した。「スペイン法廷のこの案件は、中共の迫害に加担した官員に大きな影響を与えるはずだ。自分が犯した罪がこの法廷で記録されていることを分かっているからだ。もし彼らが、この法廷の管轄内にいる場合、例えばヨーロッパを訪問するときは、国際逮捕状により法の裁きを受けることになる」

 「数年来、海外に逃れた法輪功修煉者が告訴することをあらゆる手段で中共が阻んだのと同様に、東ドイツの共産党もこの記録所に保存されている記録を削除しようとした。エーリッヒ・ホーネッカー(東ドイツ党書記長)は西ドイツと打ち合わせをする期間中、これは東ドイツに対する内政干渉だとして、この機関の取締りを要求した。統一前の一定の期間内に、西ドイツの社会民主党も東ドイツに対して友好な態度を保つため、この機関を取り締まるべきだと主張したが、西ドイツ政府は譲らなかった」

 東ドイツが崩れ、ドイツが統一されてから、中央記録所のこの数十年来の記録は真の作用を発揮した。中共の官員も自らの退路を考えておくべきだとWagner氏は述べた。

  ※「ドイツ共産暴政下の犠牲者協会連合会」の下には、東ドイツと西ドイツの30あまりの協会がある。その目的は共産政権が人々にもたらした痛みと災難を忘れないようにするためである。

  2009年12月13日

(中国語:http://www.minghui.ca/mh/articles/2009/12/10/214159.html

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