(明慧日本)「法輪功迫害追跡調査国際組織」の特別調査員はこのほど、法輪功修煉者の臓器狩りについて遼寧省の匿名の警官(以下、証人とする)を取材した。証人は、約30分の取材録音の一部を公開することに同意した。証人は5年前、法輪功修煉者の臓器を生きたまま摘出した場面を目撃したと証言した。
取材の録音:MP3ファイル(4.9MB)
2002年、証人は遼寧省警察に勤め、法輪功修煉者を捕まえ、拷問することに加担していた。ある30代の女性法輪功修煉者は、一週間ほど凄まじい拷問を受け、そして鼻に管を入れて食物を無理やり注ぎ込まれ、体がぼろぼろになっていた。
2002年4月9日、遼寧省警察庁のある部門は、2人の軍医を派遣してきた。1人は中国解放軍瀋陽軍区総医院の軍医で、もう1人は解放軍第二軍医大学を卒業した軍医であった。彼らは、この法輪功修煉者を他の場所(注1)に移し、この修煉者が意識を完全に保ったまま麻酔を一切せずに、彼女の心臓、腎臓などの臓器を摘出したという。
証人は当時、銃を手にして警備に当たっていたため、臓器狩りの全過程を目撃したのである。
証人の証言によると、彼が遼寧省錦州市警察局に勤めていた間、市警察局長・王立軍は法輪功修煉者を「徹底的に殺し尽くせ」と命令したという。証人はかつて、何度も法輪功修煉者の連行、残虐な拷問に加担していたと認めた。
遼寧省は、法輪功修煉者への迫害が最も深刻な地区の一つであり、明慧ネットが公開した情報だけでも、迫害を受けて死亡した法輪修煉者は406人にも上っている。当時の錦州市警察局長は現在、重慶市警察局長を務め、中共の重慶書記・薄煕来に従い、いわゆるマフィア組織の取り締まりという名目で、法輪功修煉者への迫害を強めている。(注2)
注1:証言の当初、証人は自分の身元を隠すため、臓器狩りの場所に言及しなかった。2回目の証言の中で、証人は臓器を摘出した場所は瀋陽軍区医院15階の手術室内であったと明言した。実地調査した結果、瀋陽軍区総医院ビルの12階から17階まではみな外科であることが判明した。
注2:王立軍は該当の学歴がなかったにもかかわらず、北京大学法学院刑法研究所の研究員、国際法医顔面鑑定協会副主席を兼任しており、発表した論文も法医顔面鑑定分野のものである。しかし、中国が公開した王立軍の履歴は法医と全く関係なく、臓器移植と関係を持った記述がある。たとえば、「中国初の『麻酔後の臓器移植についての試験研究』」。
取材の録音(一部)
証人:手術ナイフで、彼女の胸の部分を切り開くと、すぐに血が噴き出してしまいました…
調査員:あなたが目撃したのは、男性でしたか、それとも女性でしたか。
証人:女性、女性でした。
調査員:若いですか。
証人:30代だと思います。
調査員:胸が切り開かれた時にも、彼女はなお「法輪大法は素晴らしい」と叫んでいたのですか。
証人:叫んでいました。
調査員:彼女は当時どのように叫んでいたのですか。
証人:当時、彼女は、1週間ほど尋問そして凄まじい拷問を受けていたので、体には数え切れないほどの傷がありました。しかも電気ショックを受けていて、彼女はすでに意識がもうろうとしていました。彼女は何も食べなかったため、私たちは牛乳を彼女の胃に無理やり注ぎ込みました。彼女の鼻をつまんで注ぎ込みました。そのまま1週間が経ち、彼女の体重はおよそ8キロも減りました。
遼寧省警察庁のどの部署かは分かりませんが、いずれにして非常に機密性の高い部門から2人の軍医を派遣してきました。1人は、解放軍瀋陽陸軍総医院の軍医で、もう1人は解放軍第二軍医大学を卒業した軍医でした。具体的には、1人がやや年配で、もう1人は若者でした。法輪功修煉者を精神病院のある手術室に入れ、それから一通りのことをやりました。麻酔など一切せずに、手術ナイフで胸の部分を切り開いていきました。彼らは全く手が振るえたりしていませんでした。私なら、きっと震えてたまらなかったでしょう。わたしは武装警察を務め、銃を持って実弾で演習したこともあるし、多くの死体を見たことがありました。しかし、軍医の彼らを見て、私は本当に驚きました。彼らの手は全く震えず、マスクをしたまま胸の部分を切り開きました。当時、私たちはみな銃を手にして、傍で警備を担当していました。胸を切り開いた後、彼女は突如凄まじい声で叫びました。「法輪大法好(法輪大法は素晴らしい)」と。
調査員:胸が切り開かれた時に、彼女が「法輪大法は素晴らしい」と叫んだのですか。
証人:突然凄まじい声で、「法輪大法は素晴らしい」と叫びました。彼女は大体、次のようなことを言っていました。あなた達は私1人を殺すことができても、信仰のためにあなた達の迫害を受けている、何億もの人々をみな殺すことができますか?と。この言葉を聞いて、その軍医は一瞬ためらい、目を私と私の上司の方へ向けました。私の上司がうなずくと、彼は続けて血管を…まずは心臓、それから腎臓を摘出しました。心臓の血管を切断した際に、彼女はけいれんし始め、非常に恐ろしい光景でした。彼女の声は引き裂かれたように、アー、アーと口をずっと大きく開けて、目も大きく見開いていました。私はこのような光景をもう語りたくありません…
証人:当時、彼女の身分は教員でした。先生、中学校の先生でした。彼女の息子は12歳前後でした。彼女の夫は、権力のない一般の労働者のようです。それまでに彼女が受けていた侮辱は本当にひどいものでした。
われわれ警察の中で、変態行為をはたらいていた者も少なくありません。彼女に、カンシ、内視鏡などの器具を使っていました。彼らは一体どこからこのような器具を持ってきたのかは分かりませんが、いずれにしても、やったことを全部目撃しました。悔しいことに、彼女に対してわいせつしていた現場を写真に撮ることができませんでした。彼女は美人なので、彼女が乱暴されたりすることは実に多かったのです…
調査員:この事は、あなたが勤務していた警察局で目撃したのですか。
証人:いえ、当時は警察局内ではなく、私たちはある訓練センターにいました。それはあるホテルの裏にあり、10数の部屋を貸し切って使っていました。つまり、ある別荘の上の方でやっていたのです。
調査員:闇の監獄ですね。
証人:そのようなものです。
調査員:そこに監禁されていたのは、法輪功修煉者だけでしたか。
証人:そうです。
調査員:つまり、判決を言い渡される前からそこに入れられたというわけですね。
証人:いずれにしても、われわれは随時に場所を変えていました。
…
調査員:事件発生の具体的な時間を教えていただけますか。
証人:2002年4月9日でした。
調査員:4月9日ですか。
証人:そうです。4月9日午後5時から摘出しはじめ、3時間かかりました。その後、1ヶ月ほど続きました。
調査員:「1ヶ月ほど続いた」というのは?
証人: 1ヶ月続けて拷問などを行っていました。
…
調査員:法輪功修煉者たちへの拷問は一度だけですか、それとも何度もやったのですか。
証人:たくさんやりました。当時、王立軍、現在の重慶市公安庁長は、「徹底的に殺し尽くせ」と厳令を下しましたから。
2009年12月14日
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2009/12/13/214358.html)
明慧ネット:jp.minghui.org
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