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ある知識人の修煉体験(二)


文/北京の大法弟子

(明慧日本)

 三、着実に修煉する

 2006年と2007年、2年連続で9月と10月の間に、私の右足の膝から太ももまで急に激痛が走るようになりました。痛みのせいで、我慢しても三歩しか歩けず、少し休憩してからまた3歩歩くの繰り返しでした。煉功するときは立てず、座禅するときは脚も組めないのに、自転車に乗って資料センターに行くことや同修に真相資料を持って行くことは大丈夫でした。もっと不思議なことに、脚の痛みは1カ月を経過すると、何事もなかったように正常に戻ります。

 なぜこうなるのかは、きっと自分の修煉において隙があったに違いないと思いました。これは師父が私に注意してくださるためだと思います。それに私は、大きな執着心を取り除く必要があることや、師父に見守られている中で乗り越えていたことも知っていました。しかし、自分の取り除くべき執着心はどれなのかが分からず、迷っていました。

 第六回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会の中にある交流文は私に大きな衝撃を与えました。私は『北米第一回法会での説法』を新たに読み直し、その中の一段落の法が私に知恵を与え、そして真の自分の姿を見えました。自分が古い修煉者で、表面から見ればよくできているように見えますが、なぜ、いつも難に遭うと冷静さを失い、自分が嫌いな話を耳にしたら、すぐ怒り出すのでしょうか? それは自分の内心に他人に傷つけられたくない自己保護の心があるということではありませんか。これは取り除くべき執着心です。

 長年、今まで勉強や仕事をすべて順調にやってきて、その上、共産党文化で育った私は、知らず知らずに傲慢で自尊自大になり、いつも自分が他人より優れており、自分の弱みを人に見せてはならないと思っていました。特に中堅幹部になると、他人ばかりを管理し、退職後にも他人を管理する癖がそのまま残り、他人に言われるとすぐ爆発して機嫌が悪くなります。

 1カ月を過ぎると、脚の激痛がピタッと止まったわけが分かりました。それは、脚(中国語は腿)の文字の月を外してみます。すると「退」の文字が残ります。私は、トラブルに直面するとき、必死で前に進むではなく、一歩引き下がるべきだと悟りました。師父は『転法輪』の中で「一歩引き下がれば世界が広々と開ける」とおっしゃいました。それなのに自分で悟れず、時には魔性が勝る一方で、大声で言い争ったりして、大法弟子の姿とは程遠いものでした。脚の激痛が止まったのは、今の状態をずっと続けてはいけないと師父がお考えになられたのか、「脚の激痛」で「目覚め」させようとされたのだと私は思いました。私は心の奥まで震撼され、今度こそ完全に目が覚めました。執着心を見つけた後、『転法輪』の中で師父がおっしゃった「『柳暗花明又一村』というように、眼前に新たな世界が開けることに気づくに違いありません」のように、いかなる境地も体得しました。私は弟子として必ず真の修煉者になることをここで誓います。

 衆生を救い済度することは、大法弟子として担いでいる重要な歴史の使命であることを知った私は、2001年末から、同修でもある妻と真相資料の配布を始めました。最初は、真相シールを貼っていたのですが、効果があまり良くないと思って、真相の小冊子の配布に変えました。妻は今まで欠かさずにやってきましたが、私は2002年と2003年の間、主に自分が乗ったタクシーの中に『風雨天地行』という真相の内容のDVDを置き、目的地はいつも中関村にしました。中関村に住んでいる多くの知識人に真相を知ってもらいたかったからです。そのため、100回も乗りましたが、それでも、衆生を救えると思うと無駄ではないと考えました。

 『共産党についての九つの論評』が発表されて、特に師父の新経文『世間に向って輪を回す』が発表された後、私達夫婦と3組の娘夫婦と孫娘全員がまず三退をしました。子供たちは私達の修煉を支持しており、悟性も優れています。特に孫娘が生まれると、妻が師父の説法・大法の音楽のカセットテープを聞かせました。幼稚園に上がると、妻と一緒に『論語』『洪吟』を暗唱し、しかも『転法輪』を3回ほど読み通しました。今は中3になり、勉強は忙しいですが、心の奥には「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」としっかりと覚えているのです。それで、孫娘は学校で各方面において優れており、健康状態もいいのです。他に、北京にいる婿の2人の実家の人々も三退しました。2006年の5月、長女の婿の親の誕生日を機に、私と妻また長女の婿3人は車を走って山東省に行きました。長女の婿の実家の11人全員が三退しました。婿の3人の実家のすべての人が真相を知った上、『神韻』のDVDをもらってくれました。

 私と妻は北京にいる親戚と科学研究所の同僚が多く、中には会社員・知識人・在職若者・退職者、また地方の幹部から国家の幹部まで、様々な人がいます。社会にいかなる層に居¥いても、彼らは救うべき衆生に変わりがありません。

 数年来、私たち2人は計画を立てて、名簿を作り電話で予約してから、用意していた『共産党についての九つの論評』『神韻』などの真相資料を持参し、世間話をしながら真相を説明しました。私は退職した会社に行って、科学研究所の若者に『神韻』のDVDをあげたりして、皆の反響がとても良かったです。妻は家の前にある広場や、市場などに行って真相を説明し、三退を勧めたりしてより良い成果を挙げました。もちろん、中共がでっちあげた嘘の宣伝のせいで、態度の悪い人と会うこともたびたびありました。しかし、これはただ私達の努力がまた足りないというほかありません。もっと積極的に真相説明を行っていこうと決心しました。

 私たち夫婦は4時55分からの中国の早朝煉功もやり続け、全世界同時に発する四つの正念も漏らさずに発するよう努力し、またできるだけ別の時間帯にも発正念をしました。

 師父が『転法輪』の中で幾度となく「着実に修煉する」という法に言及されました。私達は師父の弟子ですので、師父のおっしゃったことに従って行わなければいけません! 私達は常人社会で修煉しているのですが、自分は大法弟子であることを忘れないように正々堂々と行動し、着実に三つのことをしっかりと行うようにやるべきです。すなわち法を師として崇め、そして大法弟子としての責任を果たすべきだと思います。

 ずっと自分の修煉体験を書き出すことができず、いつも、自分が精進していないため、書くものがあるはずがないと思っていました。実はいったん書き出すと、自身が法に対して理解していく過程だということが分かりました。同修と交流し合う過程でもあり、自分の修煉の道を一歩前進したとも言えます。さらに、師父の言われたことに従った現われだと悟りました。

 (完)

 2010年1月5日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2009/12/30/215331.html

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