米国会の605号決議案は、政治の声を超えている
(明慧日本)アメリカ合衆国下院605号決議案は3月16日、賛成412票、反対1票で、中国の法輪功修煉者に対する迫害停止要求がほぼ満場一致で可決された。605号決議案には、「過去10年の間、自らの信念を手放さなかったがゆえに、迫害、恐喝、監禁、拷問、そして死亡した法輪功修煉者、並びに修煉者の家族に対して同情を表す」と明記されている。
米議会の外務委員会のメンバーであるイリアナ・ロス・レーティネン下院議員(フロリダ州・共和党) が、決議案を作成した。
法輪功撲滅を委託され法廷権限外に置かれた機密機関610弁公室の即座の廃止し、信仰を堅持したために刑務所、労動教養所に監禁されている法輪功修煉者を直ちに釈放するよう要求した。その中には、アメリカ国民および永住者の親族も含まれている。
決議案の最後に、アメリカ合衆国大統領及び国会議員は法輪功が迫害を受けている事実について、公に法輪功修煉者と面会し、信仰の自由がアメリカ合衆国の基本的原則であることを明示するよう要求した。
605号決議案は党派と政治の見方を越えて、迫害を停止し、法輪功を声援する声を発した。決議案は法律ではないが、国会下院の態度を表し、法輪功に対する迫害に関心を寄せていることを見せた。
政治は正常な社会では問題を解決する道具としての機能があり、正常な国では個人の家庭生活を除いて、社会と集団に関するすべてのことが政治の範疇である。正常な社会の政治は、社会と人々の生活のためのサービスであり、問題を解決するための道具である。近代の中国語の「政治」という表現は、日本人が翻訳する時に使う漢字に由来している。英語のPoliticsは、日本から中国に入る時に、人々は中国語の中で比較的それに対応できる語句を探し出せなかった。孫中山氏は翻訳する際「政治」という語句をそのまま使うべきだと思っていた。彼は「政は皆の事で、治は管理することで、皆の事を管理することは政治だ」と思っていた。現在、政治は正常な人類社会の構成の一部分で、中国共産党のように無理やり押しつけて貶す意味は含まれていない。
正常な社会の政治と逆に、共産党の統治は「階級闘争」、「思想闘争」から作られ、それを国内と海外に貫いている。中国共産党は常に「政治に参与する」という言葉を、敵と見なしたものの重大な犯罪として使っている。「政治」は中国共産党が暴政を維持するために用いる手段で、中国共産党の統治下では、「政治に参与する」ことは犯罪になるのである。
米国会が法輪功を声援することは政治の良知を越えている。第605号の決議案は両党の議員の圧倒的な賛成を得ており、法輪功修煉者に対する声援は党派と政見を越えた。605号の決議案は政治的な決議案たけではなく、人類の道徳と良知により、法輪功の真相を理解した後の必然的な反応だろう。
ニュージャージー州の下院議員ラッシュ・ホールト氏(Rush Holt)は下院投票の前に「真理や個人がもつべき権利のために、アメリカ人及び国際社会の一員として、立ち上がって迫害に反対することは我々の責任です。法輪功修煉者、及び信仰や自由を求めるすべての人々のために呼びかけることに責任があります。この決議案に賛成票を投じることができて、とても嬉しいです。そして、私は引き続き苦難を蒙っている人々に呼びかけていきます」と述べた。
ニュージャージー州の国会議員クリス・スミス氏(Chris Smith)は下院投票の前に「法輪功修煉者は平和に陳情を続けて10年が経ちましたが、1999年に中国共産党が発動したこの法輪功に対する迫害について、多くの人はまだ分かっていません。法輪功修煉者たちが遭遇した迫害は人々を驚かせます。まず、中国共産党は彼らを殴り、拷問して彼らを痛めつけ、嫌がらせをしたり、女性の法輪功修煉者を強姦し、彼らを刑務所や洗脳班に送り、誹謗中傷し、辱めています。迫害を受けて死亡したとして記録されている人数は3000人を超えました。法輪功修煉者は大智大勇で、平和の使者です。再度、この決議案を提出したイリアナ・ロス・レーティネン議員に感謝いたします」と述べた。
バージニア州国会の下院議員のフランク・ウォルフ氏(Frank Wolf)は下院投票の前に「中国共産党はますます表立って人権を蹂躙しています。このような迫害に直面し、アメリカとしては責任があります。エジプトのキリスト教徒、または中国の法輪功に対して、今期の国会と政府は迫害を受けた人々を固く支持します」と述べた。
2010年3月28日
(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/3/24/220379.html)
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