■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/06/06/mh075682.html 



ダニエル・パール賞、法輪功ドキュメンタリー報道が受賞(写真)

(明慧日本)フランスの名門大学、パリ政治学院(SciencePo)の付属新聞学校で5月20日午後、2010年度ダニエル・パール賞の授賞式が行われた。今回の受賞記者は3人。パリ在住で、中国の刑務所でかつて非合法な監禁と拷問を受けた法輪功愛好者・馮雅君さんを主人公とする報道が受賞した。

授賞式、左2から、受賞者Agnes Bunさん、ウォールストリート・ジャーナル紙の代表、オホツカさん、国境なき記者団の事務総長

 パリ政治学院メディア学校の副校長で、ダニエル・パール賞の審査員ボルカ氏は本紙の取材に対し、「国際メディアは法輪功問題に対し、ある種の沈黙を保ち、または誤解している。その重要な原因は、法輪功に関する中国当局の虚偽報道である」と述べ、賞を授与した理由について、「法輪功のことや、中国当局のその関連報道が事実ではないことを、国際世論に伝えたい」と述べた。

 受賞学生:法輪功修煉者は私に勇気をくれた

左1 主人公の馮雅君さん

 受賞報道の主人公は、パリ在住の中国人女性・馮雅君さん。その一家全員が法輪功を習っているため、中国当局の弾圧の対象とされた。両親は弾圧により死亡、本人と兄も非合法な拷問と酷刑を受けた後、タイを経由してそれぞれ米国とフランスに脱出した。

 法輪功のドキュメンタリーを報道して受賞した学生・オホツカさんは記者の取材を受けて創作の過程を語った。「私は最初、中国人やフランス人が公園で、穏やかな気功を練習している光景を目にしました。その後、中国で法輪功修煉者が迫害されていることを知り、そのドキュメンタリー報道を制作する記者魂が芽生えました。平和的な気功健康法ががこのように残酷に迫害されていて、許されないと思ったのです」

 オホツカさんによると、報道を作成するため、まず、中国大使館や、中国駐国連事務所に情報提供の協力を申し込んだが、回答を得られなかった。フランスの人権委員会も非常に消極的な対応だった。一方、アムネスティ・インターナショナル・フランス支部の中国事務担当者の助けを得た。特に、中国共産党による法輪功修煉者の臓器摘出について、フランス医学科学院の倫理委員会主席イヴシャ・ピュイ氏とモンペリエ医学部移植主任フランシス・ナバロ氏の支持と助けを受けた。もちろん、デービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏の共著『血まみれの臓器狩り』も参考になったという。

 オホツカさんが受賞したドキュメンタリーのテーマは「法輪功は中国当局に弾圧され、フランス政府は見てみぬふり」。「フランス政府は中国当局と安定的な関係を保つため、法輪功への弾圧を見てみぬふりをしています。しかし、フランス人はこのことに関心を寄せており、審査委員と私を支持してくれた人は、皆フランス人です」

 国境なき記者団の事務総長:法輪功問題はまだホットな話題

 授賞式に参加した国境なき記者団の事務総長ジュリアード氏は、若いフランスの記者が中国で起きている法輪功迫害という事実に目を向け、その報道がウォール・ストリート・ジャーナル紙の賞を受賞することはとても意義のあることだと評価した。

 パリ政治学院はフランスの政治科学の名門校。副校長兼当該賞の審査委員であるボルカ氏は記者の取材に対して、「ダニエル・パール賞は、2002年にパキスタンで誘拐・殺害されたウォール・ストリート・ジャーナル紙の記者ダニエル・パール氏を記念して同紙が設立したもので、今年で6回目となる」と紹介した。審査委員はダニエル・パール氏の父母を含め、学校長Richard Descoins氏、『ウォールストリート・ジャーナル』の代表1人と副校長。学生が自由にテーマを決め、毎年約20件の投稿があるという。

 2010年6月6日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/5/26/224392.html

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