日本明慧
■印刷版   

中国共産党「610弁公室」の組織構成についての分析(三)

(明慧日本) 

 三、「610弁公室」内部の組織構成

 「中央610弁公室」は共産党中央直属の部クラス(日本の省クラスに相当)機関で、2010年中国公務機関部門コードの「959」とされた。

 「中央610弁公室」設立時の主任は王茂林で、それから公安部の劉京副部長は主任を担当した。2009年海外メディアの報道によると、中央宣伝部の副部長、「中央610弁公室」副主任・李東生はガンを患う劉京に代わって主任となったようだ。それ以外の歴任の主任は徐海斌(羅幹の元秘書)、高以忱(国家安全部の元副部長)、袁隠、王暁翔(中央国家機関共産党工作委員会事務局の元主任、中央機関青年連合会の主席)、董聚法がいる。「中央610弁公室」の事務総長は李安平である。

 現在知っているところ、「中央610弁公室」に下記のような部署が設置されている。

 秘書局:

 1局:現任若しくは前任局長:王体先、巡視員:宋全中
 2局:現任若しくは前任局長:邵洪偉、現任若しくは前任副局長:高暁東(女性)
 3局:情報なし

 以上の3つの局のそれぞれ具体的な機能はまだ知られていないが、下記の地方「610弁公室」の部署配置から少しヒントをもらえるかもしれない。

 各地方「610弁公室」の間、部署配置は若干異なるが、一般的に「秘書係り」、「総合係り」、「教育係り」が設けられる。おおよその職責は次の通り。

  (1)秘書係り:機関の日常仕事を運営。公文の草稿を起草、公文の送受信と保管。会議をめぐる雑事全般など。

 (2)総合係り:文書処理。情報収集・調査。仕事経験の総括。機密書類の保管。人事・総務など。

 (3)教育係り:法輪功を誹謗中傷。法輪功修煉者を洗脳と転向をさせる。関係部門の法輪功問題対処への協力など。

 簡単にまとめると、「総合係り」は主に情報を収集し分析し、迫害手段を定める。「教育係り」は主に法輪功修煉者に信仰を放棄させ、迫害を実施する。

 江蘇省南京市の六合区共産党委員会の「610弁公室」に「総合協調係り」、「教育転向係り」、「防止対処係り」を設けた。普通、区クラスの「610弁公室」に3つの課を設けるところはあまり見られないが、「中央610弁公室」との間に何か対応関係が存在するかもしれない。

 2010年6月26日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/6/13/225361.html

■関連文章
中国共産党「610弁公室」の組織構成についての分析(二)
中国共産党「610弁公室」の組織構成についての分析(一)
「4.25」全面的に中国共産党の法輪功への迫害を阻止する