■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/06/29/mh305720.html 



中国共産党「610弁公室」の組織構成についての分析(六)

(明慧日本)

 六、公安局システム内に「610」を設置

 2000年年末から2001年初めまでの間、現状では「610弁公室」は業績を挙げていないため、今後は国家安全庁、公安庁、各地の公安局ともに直接「610弁公室」を設置するよう、江沢民が指示を出した。2001年、公安部は「法輪功とその他、有害な気功団体対処のため公的機関を設置する通知(公・政治[2001]157号)」を公表した。それから、公安局システム内部にも「610弁公室」が設置され、外部向けに「邪教犯罪防止対処工作事務所」と名づけ、国内安全保衛局に属する。また、公安部にもっぱら法輪功迫害を働くために第26局(すなわち「610弁公室」)を設立した。省、直轄市の公安庁(局)「610弁公室」の責任者はよく「国内安全防衛隊」の隊長を兼任する。

 事例1:内モンゴル自治区フフホト市のイエロー・ページに、内モンゴル自治区公安庁「610弁公室」の電話番号と住所が記載された


 事例2:次に、山西省晋城市陵川県組織編制委員会の公文「陵編発(2004)2号」を見てみよう。この公文によると、陵川県は最初、公安局内部に「610弁公室」を設けて、2004年に「610弁公室」を公安局から県委員会に移動させ、すなわち陵川県公安局の「610弁公室」を陵川県党委員会の「610弁公室」に変えたという。


 中国国内メディアの報道からも、政府機関と検察院、裁判所、司法局、財政局、食糧局、商業局、宣伝部、統一戦線工作部などにすべて「610弁公室」が設置されているのが分かる。

 七、教育システム、大学と一部の高校、中学校に「610弁公室」を設置

 中国では省の教育庁、市の教育局から、大学、高校、中学校(ないし小学校)までも不法な「610弁公室」が設置された。

 事例3:陝西省教育庁に「610弁公室」が設置(外部向けに「平穏安全維持弁公室」と称する)


 事例4:2005年の年末、吉林大学「610弁公室」は大学事務棟1階の案内図に現れた。これで吉林大学の「610弁公室」は表に出て公務を執行することが表明された。「610弁公室」はいつも党務機関に付属するので、吉林大学では一つ独立の部署になるのは全国の大学の中でも珍しいことだ。2005年の年末、吉林大学法学院に行政交代が行われ、すぐにも2006年1月に法学院「610弁公室」の人員構成が公表された。一つの学院に公然と「610弁公室」を設置するのは、全国の大学の中で初めてとなる。

 事例5:昆明医学院の「610弁公室」


 事例6:山東大学公安課に「610弁公室」を設置(山東大学紀律監察委員会のホームページより)


 大学以外に、「610弁公室」はまた小中学校にまで触角を伸ばした。例えば2006年10月、山東省シ博市張店区の教育局が通達した「区の教育機関に『610弁公室』設置に関する補足規定」に、各学校に「学校自身の情況に合わせて校内に『610弁公室』を着実に設置する」ようと要求した。つまり張店区の中小学校にすでに「610弁公室」が存在していたと分かる。


 中国少年児童出版社ホームページ2009年の報道より、山東省シ博市の斉陵第一中学校に「610弁公室」があることが分かる。


 2010年6月29日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/6/14/225362.html

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