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情の束縛から抜け出し、修煉によって慈悲が生じる(二)


文/法喜

(明慧日本)たくさんの魔難が同時にやってきました。ある時期、会社の上司から仕事について、圧力や暴力を用いて管理するよう指示されましたが、私はその指示に従わず、穏やかに、誠実に管理していました。ある日上司は、私が会社で法輪功の真相資料を配布していると言い、その真相資料を回収するよう指示しました。私は「資料の回収はできません」と答えました。会社は私を管理職からはずし、毎日事務所で電話番をさせました。この仕事は半年続きましたが、後になって、私の正念に負けた会社は、私を元の職場に戻しました。

 私は会社で、邪悪な共産党組織の宣伝に協力しませんでしたが、一人の共産党員は積極的に宣伝活動を行い、会社全体が彼女を持ち上げていました。そのため、悪魔が天から降りたように感じ、私の居場所はどんどん狭くなっていました。職場においてさらに多くのことが私と対立し、私は仕事に消極的になり、文句ばかり言って、恨みまで持つようになりました。この状態は修煉者の状態ではないと分かっていましたが、根本からこの状態を変えることができませんでした。後になって悟ったのですが、慈悲をもって真に衆生と接すれば、根本から問題を解決することができ、邪悪な共産党の官僚や邪悪と戦うのではなく、相手の良くない一面を包容し、害してはならない心を放下できれば、可哀相な衆生を救えるのです。

 私は情を取り除く苦痛の中で、1人で砂漠にいるようで、灼熱の砂によって窒息しそうになり、寂しさの中で砂に埋没しそうになりました。その当時は、私は毎日苦痛の中にいて、唯一の精神的な支えは、手書きの『転法輪』でした。事務室で向かいにいる同僚が椅子に横たわって寝ているとき、電話がなければすることのない私は、『転法輪』を開き一生懸命に暗記し、毎日3ページほど暗記していました。師父は「苦しいことは、いくら苦しくても、乗り越えると分かるようになります。しかし、望みのない寂しさの中で黙々と修煉し、希望が見えず、これは最も難しいことです。いかなる修煉もこのような試練があり、このような道を歩むのです」(『二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法』) そして私はひたすら『転法輪』を暗記したことによって、あの苦難の中から抜け出すことができたのです。

 執着心を取り除けば、聡明になり迷わない

 私が苦痛の中で執着心を取り除いて分かったことは、これらの執着心は自分の心によって変化し、情から生まれたものなのです。なぜなら、私が以前周りの人に親切に接したのは、真の慈悲ではなく、常人の情を持って接していました。修煉によって確実に積み上げた慈悲ではなかったので、邪悪の試練に耐えられなかったのです。周りの人が私との接し方を変えたとき、私の名・利・情が働き、耐えられなくなったのです。情の中から色欲の心が生まれ、この執着心を適時に取り除かないことによって、さらに嫉妬心、闘争心、恨みなどの執着心が生じ、周りの環境をますます複雑にし、受動的になり、修煉も消極的な状態に陥ったのです。実はこれらの魔難のすべては、人間世界の幻影で、すべて虚像であり、私たちを高めるためにあるのです。

 私は『転法輪』を暗記し続けて、一回暗記し終えました。法の暗記によって私の心は落ち着き、平和になり、だんだんと自分の執着心を認識することができました。そして、正法の局面においても新たな突破がありました。資料拠点は飛躍的な発展を遂げ、私が書いた文章、年賀などが明慧ネットで発表されました。職場の同僚も私と雑談するようになり、私が職場を異動するまで、3人が法輪功の真相を理解し、2人が「三退」しましたが、職場という修煉環境の中で行った正法について、師父の要求には程遠いということは重々承知しています。私の修煉はまるで牛の歩みのようですが、ゆっくりと前進しています。しかし、私はすでに不足を見つけ、後は精進するのみです。

 (完) 
 
2010年09月12日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/8/21/228612.html

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