日本明慧
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「あなたの生命も『真善忍』からできている」(一)

ーある大学講師の求道への道ー

(明慧日本)彼女は人一倍、強運の持ち主といえるでしょう。中年の女性ですが、身体が健康なうえ、大学の講師を勤めています。夫の事業も順調で、姑は退職しましたが、元高級幹部でした。彼女は、法輪功を修煉はじめてからは、私生活がさらに充実していました。しかし、誰も想像していなかったことなのですが、突然にやってきた劫難により、彼女は愛する家族と別れ別れになって、はや10年以上になります。
 
 2010年中秋節の二日前、私は中国共産党(以下中共と称す)の要人が宿泊しているウォルドーフタワーズホテルの前で、法輪功修煉者の莉莉さん(匿名、本人は中国に残されている家族の安全を考慮し、匿名を依頼した)を取材しました。
 
 連行された私も、連行した警官も理由分からず
 
 莉莉さんの記憶では1999年夏のある日、当時なぜ強制連行されたのかは理解できなかったと言います。指示を受け彼女を強制連行した警官でさえも、なぜ彼女でなければいけないのかと思い、しかも彼女は多かれ少なかれ有名人なので、連行の理由を理解できなかったそうです。
 
 その日、莉莉さんが勤める大学、社会学部の労働組合主席の初選挙だったのです。莉莉さんが不在にも関わらず、満場一致で莉莉さんは労働組合の主席に選ばれました。彼女が突然に強制連行されたことで、学校の中共の書記長も驚きました。
 
 10年前のある朝の出来事を思い出した莉莉さんは、やはり落ち着きがありませんでした。「その朝、学校で煉功を済ませ、家に戻るとき警備室に面識のない数人がいて、私は特に気にしませんでした。エレベーターの入り口まで歩いたとき、8人の若者の私服警官に囲まれ、私を連行するというのです。『理由は何か』と聞きました。彼らは『理由は分からない、上層部の命令により、あなたを連行するようにとのこと』その時、姑は退院したばかりで、家には家政婦しかいませんでした。『私を連行した場合、年の老いた姑の身に何か起れば、あなたたちは責任を取らなければなりません』と話しました。
 
 私服警察は何度も電話をかけ、上層部に報告していました。姑は警察に『嫁は何の罪を犯したのです?』と聞きました。警察は『あなたの嫁は良い人であることを重々承知しています。しかし、これは上層部の命令だから、あなたも分かるはずです、従うしかないのです』と答えました」
 
 この後、莉莉さんは派出所まで強制連行され、彼女と話したのは局長だったという。「◯◯先生(莉莉さんのこと)、あなたと話すとなぜだかどきどきして怯えてしまいます」と局長が話し、莉莉さんは「それはそうでしょう。あなたは今まで犯人に対する取調べだったのが、今日は犯罪もしていない良い人を取り調べているので、しかも大学の先生でもありますからね」と言いました。莉莉さんは連行の理由を聞きましたが、その局長は何も答えることができず、私服警官と同様、上層部からの命令だとしか答えられなかったようです。
 
 10年後の今になって、その当時の国内情勢を振りかえって見ると、莉莉さんは当時の理由もなく強制連行されたことについて解釈できるようになったそうです。「その当時、下部の行政部門のすべてが困惑していました。なぜならば、当時の政策は明確ではなく、行政部門は軽々しく行動するわけにはいかず、上層部の指示に従うしかなかったのです。実は、中央政府においても(法輪功を)弾圧すべきかどうかを論争していました。江沢民は政治局員らと相談せず、一人の判断で弾圧すると決めていたのです。このことを知った政治局員の大多数が反対しました。江沢民が採った手段は、先に強制連行し、理由は後で表明するため、行政部門は理由を知らず、こうして、中央から地方まで迫害すべきかどうか、判断する時間を与えないのです」
 
 派出所で16時間拘留された後、通知を受けた学校は莉莉さんを連れ戻した。「私は学校に戻り、大会議室で出迎えてくれたのは、学校の党書記、学校長、二人の副校長、党委員会の総書記と書記でした。 党委員会書記は私を見て驚いた様子で、「おや、あなただったの? あなたはとてもいい人なのに、なぜ警察まで?」と聞かれたので、「私も理由を教えてもらっていません」と答えました。
 
 実は、莉莉さんが解放される直前に、学校長と党書記が教育委員会に呼ばれ、大学には法輪功の責任者がいると言われたそうです。学校長と書記は学校には法輪功の責任者がいるということを驚いたようでしたが、派出所まで迎えに行ったとき、莉莉さんと分かり、もっと驚いたようでした。「その後、校長は私を呼びました。今後、学校の言われたとおりに行動するように、それがあなたの義務だと言われました。私は義務として協力はしますが、一人の公民として、言論の自由と信仰の自由の権利を守ってくださいと求めました。それから知る権利もあります。私はなぜ連行されたのか? 私のどこに非があったのか? なぜ解放されたのかについて調査してほしい、それは一人の公民として守るべき人格だからです」 莉莉さんは校長先生にこう話したそうです。
 
 (続く) 
 
2010年10月25日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/10/11/230850.html
(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/10/20/120921.html

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