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「自分に確信が持てない」状態を根から取り除き、自分が大法弟子に相応しいことを心から理解する(三)


文/米国の修煉者

(明慧日本)ニューヨークの大紀元で一年過ごした後、自分には価値がないと感じる執着心、それに関連する定期的に襲ってくる自信喪失が、剥がれ落ち始めました。
 
 最初に大紀元に入ったとき、難しい仕事を与えられました。おそらく社内で最も難しい仕事の一つだったでしょう。しばらく熟慮しましたが、どうしたら適切に行えるのか、先が見えませんでした。これまで手がけてきた仕事のほとんどが成功に慣れていたため、大きな苦難となりました。一緒に仕事を進めている修煉者のうちの数人も、この自分は価値がないという執着心を抱えており、かなりの時間、この気持ちについて交流しました。しかし、ほとんどの場合、コミュニケーションは一方通行でした。
 
 この自分に確信がもてない感覚は、修煉者にとって破壊的であることを頭で理解していたので、他の修煉者を助けたいと思いました。一人の修煉者はこの執着を自らとって、大きな飛躍を遂げました。この修煉者は私にとって大きな励みとなりました。大法のカを目の当たりにし、自分もこの執着心を取り除くぞと決意はしましたが、率直に言って、自分の中に長い間、巣食っていた執着心を取り除くことは、想像するだけでも大変なことでした。
 
 数週間前、毎週の学法とスタッフの会議で、驚いたことに、一人のアシスタントが 「大法弟子として自分が相応しいと思うか」という私の思いを、そのまま口にしてくれました。この問題が彼の耳に入ったというのです。修煉者の中には自分が相応しくないと思っている人がいるので、注意を払うことにしたと説明してくれました。
 
 ようやくこの執着を取り除く時が来たと感じました。私は初めて公に語りました。「心の奥底で、自分は師父の衆生済度に相応しいことは分かっています。師父はいつもそうおっしゃっています。でも、自分の表面を見ると、確信が持てません。自分の執着、落ち度を考えると、師父が表現するような偉大な弟子なのでしょうか?」私のほかにも、数人の修煉者が同様の内容を語りました。特に、大紀元を妨害するために按排された旧勢力の神がおり、彼らの妨害の手段の一つが、自分に弟子として価値がないと感じさせることだということを認識していると、アシスタントが語りました。皆で強い正念を発して、これらの神々を全て一度に消滅させることにしました。
 
 その時の発正念は、私の修煉過程において、ほとんど体験したことのないような、修煉者が一つになった力強いものでした。自分が宇宙より大きい、巨大な生命であると感じました。そして、 宇宙全体がその永劫のために待ち続けてきた、師父が法を正すという行為を妨害しようとする小さな神々を、正念を以て正す自分の姿が、はっきりと見えました。修煉者の一人は、別の空間で旧勢力の神々の一つが爆破したのを見たと語ってくれました。
 
 数日後、不思議にも体が軽く感じられました。そして、突然自分の執着が完全に放下されたことに気付きました。口で説明することは難しいのですが、生まれて初めて、自分が師父の弟子に相応しく、円満成就への基準を満たしていることを本当に理解しました。本当は、物語の中のふたりめの「外面は普通だが、中は黄金」だったのに、自分では見ることができなかったのです。
 
 「美術創作研究会での説法」で、「大法弟子は他の空間で法を正すことに参加している時、それも佛、道、神の姿かたちなのでしょうか?」という質問に対して、師父は次のように答えておられます。
 
 「姿かたちは同じです。大法弟子はただ常人の中で法を実証しているだけで、他の空間ではほぼ動いていないのです。しかし、正念を発している時、向こうの空間の能力を動かすことができます。法を実証する時、基本的にこの空間にある主体が行っているのです。正念が強い時、エネルギーと法器、神通力を動かすことができます。普通はそういう状況です」
 
 数年前、ポーランドの修煉者と一緒に体験したように、一体となった力強い正念は、まだ残っている妨害を突破する上で、大きな違いをもたらします。正念のおかげで、師父の按排のみに従い、未来へ一歩踏み出せるようになりました。私の理解するところでは、正念は「自分本来のものが現れる」ように作用します。そして、過去を明察できるようになり、物事の本質がより明確に見え、働きかけることを可能にするのです。
 
 どのプロジェクトでも、特にうまくいっていないように見えるものであれば、自分には価値がないという執着が作用して行くかどうかを点検してください。そして共に力を合わせて、旧勢力がその気持ちを強くしている状態を完全に除去してください。私の場合と同様、法を正す時期の主流に乗るための一歩を踏み出す助けになると確信しています。
 
 最後に師父が発表された一番最近の詩、「感慨」を読ませていただきたいと思います。今、自分が感じている心の中の喜びを、師父がそのまま表現されているからです。
 
 風雨十年、庭一面に咲き乱れる蓮の花
 橙、黄、紫、緑、九霄が明るくなった
 数々の試練を経た金剛は清純になり
 真念で満天が晴れ渡る
 法の徒の慈悲は世間を行き渡り
 善なる念は人を救い、邪霊を取り除く
 正念を持ち続け、神はこの世にいる
 満載の凱旋に神々が出迎える
 
 師父は、「清純になり」と書かれていますが、何年にもわたり見えなかったものが、ようやく見えるようになりました。最も慈悲深い師父に心より感謝申し上げます。大法弟子に感謝いたします。
 
 (2010年ニューヨーク法会で発表)
 
 (完) 
 
2010年11月07日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/9/8/229347.html

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