■日本明慧 http://jp.minghui.org/2010/11/29/mh305686.html 



女子生徒「私も法輪功修煉者の前でひざまずく」

文/中国の大法弟子・紫荻

(明慧日本)夏休みを利用して、私は課外補習クラスを開きました。一人の女の子が来てくれました。彼女の両親は遠い所へ出稼ぎに行っているため、彼女は一年ほど両親のところの学校へ通いましたが、そこの環境になじめず、地元に戻り、祖父母と一緒に生活をしています。
 
 補習クラスに来てくれた生徒の年齢は13〜14歳で、その中でその女の子は最も背が高く、私を超えていたようでした。当初の彼女はもの静かでしたが、授業中はよく机に伏せていました。授業が終わると、すぐおやつを買いに行き、周りの子とあまり遊んでいませんでした。
 
 ある日、私は授業中に文法について教えていましたが、その女の子は突然に立ち上がり、「先生が教えた文法は間違っています」と言うのです。生徒たちはびっくりした顔で私を見ていました。私は表情を変えずに温和な言い方で、「先生のどこが間違えたのか、教えてくれない?」と、その子に聞き返しました。女の子は、「とにかく間違っています。私の先生はこのように教えていません」と言いました。私は授業を続けようとしましたが、その子は度々、「先生の教え方では、何も勉強になりません」と口を挟みました。私はやむを得ず授業を中断しました。
 
 「先生は皆の意見を聞きたいのだけど、意見を述べるときは、先に挙手してね」と、生徒に注文をつけました。そして、その子の顔を見ると、その子は両目を大きくして、眼光に怒りが満ちていました。私はこのような生徒を初めて見ました。彼女の行動を理解できなかったのですが、私は気にせず、最後まで授業を進めました。
 
 授業が終わり、しばらくして一人の男の子が走ってきて、「先生、新入生の女の子はいっぺんに10元のおやつを買い、先生と張り合うと言っていたよ」と教えてくれました。生徒たちが勉強できるように、一度のおやつ購入金額は1元と決めていました。女の子はなぜこのような行動をしたのか、私は落ち着いて考えてみました。自分が教えた文法は確かに間違っていません。私は法輪大法の弟子であり、師父は、問題に出会ったら内に向かった探すようにと、教えてくださいました。
 
 自分のどこに不足があり、どこに問題があるのかを探さなければなりません。私はいつも生徒に対して、自分に対しても厳しく要求していました。女の子の行動は、私がどう対処するかを、試されているのではありませんか?「生徒たちはみな天真爛漫なので、他人に対して攻撃するようなことはしないはずです。たとえ、生徒に不適切な発言があったとしても、それは生徒自身の責任ではなく、今まで受けた教育に関係があるかもしれません。先生として私は、生徒たちに善の暖かさ、素晴らしさを感じとってもらわなければなりません。
 
 今まで私は何度も体験したのですが、『真善忍』を修煉したことによってもたらされた、平和的で包容、善なる心は、巨大なエネルギーを帯びており、生徒に与える作用は絶大なものとなります。ここまで考えたとき、私の心はさらに広くなったように感じ、生徒たちに『真善忍』を知ってもらうことが、何よりも素晴らしい贈り物となると思いました。これも、師父が私たちに授けてくださった、相手の心を開く「黄金の鍵」なのです。
 
 翌日、私はいつものように、楽しく授業を進め、休み時間に生徒たちとゲームをしていました。私は自然体であの女の子を一緒に遊ぶように呼びました。私たちは交代で鳥のとんびの真似をしていました。生徒たちを喜ばせるために、私は精一杯に演技し、滑稽な演技が生徒たちを笑わせていました。このときの私たちの間は調和が取れていて、苦心がなく、相手を疑うこともなく、お互いの距離感をなくしたように感じました。
 
 そして授業が始まり、私は生徒たちに、太陽のように運行ni
 は軌道があり、大自然の変化もその規則があることを話しました。「この宇宙にもひとつの法則が存在します。それは『真善忍』であり、万事万物の善し悪しはそれによって量られます。法輪功は法輪大法とも言われ、『真善忍』を修めています。だから共産党のでっち上げた宣伝を信じないでほしいのです。『真善忍は素晴らしい、法輪大法は素晴らしい』と堅く信じて、宇宙の法則を守り、善い子になってください。そうすることによって、神も善い子を好きになってくださり、その子に福を賜ってくださいます」 生徒たちは私の話を真剣に聞いていて、目には渇望と憧れが満ちていました。
 
 そして、私は話を続けました。先生は皆と一緒になって努力するから、神に好かれる子になろう、善の念を持ってあらゆることに対処し、忍耐することを身につけ、絶対に嫉妬してはならない、と教えました。
 
 この話をした後、授業中はとても静けさを保ち、その女の子も一度たりとも机に伏せておらず、私の話をまじめに聞いていました。その後、その子は私と仲良くなり、性格も明るくなりました。
 
 ある日の授業で、生徒たちに物語を聞きたいと言われました。私は、実際にあった物語を生徒たちに話しました。「これは、デンマークのある広場で起きた、人々を驚かせた物語です。数人の法輪功修煉者が静かに座禅をして、平和的に請願していた時のことです。横で『法輪大法は素晴らしい』と書かれた横断幕を掲げていました」
 
 「そこへ幼稚園の児童たちが来ました。この児童たちは法輪功修煉者の前でひざまずいたのです。ここで、皆さんに聞きたいことがあります。もし、皆さんがこの幼稚園の先生だったら、この児童たちに対してどうしますか?」(生徒たちは止める、止めないと話すだろうと私は予想していました。)すると、あの女の子が真っ先に手を上げ、大きな声で「私なら、一緒に法輪功修煉者の前でひざまずきます!」と答えました。ほかの子も、私も! 私も! と答えました。
 
 このとき、私は目が潤んで、再び慈悲で偉大な師父が、弟子に『真善忍』の法理を実践する機会を与えてくださったことを実感しました。そして、大法の力を再び見せていただきました。怒りに満ちていたあの子を、平和で天真、善良な本性に戻らせることができました。
 
 私は大法の中で、師父の永久不変な慈悲を体験し、心身ともに浄化され、心が澄みわたり、超然となり、世間の事に動じなくなりました。
 
 皆さんは、子どもの教育についてお悩みではありませんか? 以上の法輪功修煉者の自らの体験が、少しでも参考になればと思います。
 
2010年11月29日


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