日本明慧
■印刷版   

遼寧省:九年間刑務所で迫害された法輪功修煉者、再び投獄される(写真)

(明慧日本)遼寧省大石橋市に在住の伏艶さんは真・善・忍を信じる法輪功を信仰しているという理由で懲役13年6ヶ月の冤罪を強要され、2003年から遼寧省女子刑務所第九監区第六大隊に監禁されている。現在、再び狭き牢屋に入れられ残酷な迫害を受けている。

伏艶さん

 伏艶さん(39歳女性)(自営業、専門学校卒業)は、1998年に法輪功の修煉を始めた。修煉してから短期間で、苦しめられていた皮膚病が完治し、心身ともに健康になり、一家3人は北京に移り自営業を続けていた。
 
 李艶華さん暴行致死事件を暴露した伏艶さんが警官の報復を受ける
 
 2001年2月、伏艶さんは親友である李艶華さんが警官からの暴行を受けて死亡した殺人事件を明慧ネットで報道した。その後、大石橋市の悪らつな警官は自分の罪が暴き出されたことに腹が立ち、伏さんを含む6人の修煉者を連行し、彼らに判決を下した。何ら法律的な手続きや証拠もなく、憲法や法律を無視して彼らに重罪を下し、伏さんに懲役8年の不当判決を下した。伏さんは脱出に成功したがその後、再び連行され、さらに8年に加えて懲役5年6カ月の重罪を言い渡された。
 
 2001年2月18日、大石橋市の南楼経済開発区に住んでいた法輪功修煉者・李艶華さん(60歳女性)は街頭で人々に法輪功の真相を伝えていたとき、中共に親しい人によって密告され、経済開発区の公安警察に連行され、資料の入手ルートを話すよう迫られた。李艶華さんは中共の不法な取り調べに応じなかった。すると、警官らは年配の李さんに暴行を加えた。李さんは殴られて大小便失禁し、体中が傷だらけになり、五感から血が流れ出して死の寸前まで殴られ、危篤に陥った。
 
 この事件は2001年3月13日付けの明慧ネットで、「遼寧省の李艶華さんが警官に暴行され死亡」という文章で事実関係が報道され公開された。大石橋市の関係機関は殺人事件の殺人犯を調べるのではなく、逆に誰がネットに情報を投稿したかを調べ始めた。疑われた6人の法輪功修煉者が連行された。不当判決は2003年2月17日に下された。王長順さんが懲役10年、路国賛さん、劉方旭さん、除強さんと伏艶さんがそれぞれ懲役8年の不当判決を下された。
 
 伏艶さんに懲役13年6カ月に不当判決、獄中で9年間迫害される
 
 伏艶さんが大石橋市留置場で監禁され迫害されていた間、迫害によって重い心臓病と高血圧にかかった。人間地獄から一時脱出に成功したが、2ヵ月後に再び連行され、遼寧省の女子監獄に送られて監禁された。懲役13年6カ月の不当判決を下された伏さんの家族は、警官らの不法行為を不服として上訴したが中共の中級裁判所(高裁にあたる)は受理しなかった。家族は2010年9月、北京在住の正義ある弁護士に助けを求め、遼寧省の高級裁判所に上訴した。遼寧省の高級裁判所は案件を2010年9月13日に受理した。この案件は現在、開廷を待っている状態である。
 
 2001年8月に連行され監禁されてから今日まで、伏艶さんは9年間、無実の罪によってさまざまな拷問、虐待を受けて迫害されてきた。その間、高電圧のスタンガンで電気ショックを加えられたり、奴隷のように過酷な労働を強制されたりし、心身ともに大きなダメージを受けた。しかし、家族との面会すら許されなかった。2003年に心臓病や高血圧病が発症して危篤に陥ったが、治療のための保釈要求も中共当局は拒否した。強制労働を拒否すれば、狭い独房に入れられ、毎日卵のようなトウモロコシの粉で作った饅頭を四つしか与えられなかった。
 
 一年間家族と面会許されず、狭き独房で迫害される
 
 伏艶さんはすでに一年間家族と面会していない。手紙も許されなかった。2010年9月13日、弁護士が面会を求めたが、女子監獄に拒否された。理由は牢獄に入れているからだという。
 
 明慧ネットの2010年2月14日の報道によると、伏艶さんが監禁されている牢獄はとても寒く、伏さんには布団もなく、上着や暖かい服は持っていない。さらに、首に二つの腫瘍があり、現在、悪質なガンに悪化したという。明慧ネットは4月21日付けで、さらに伏さんの状況に関して報道した。伏さんは2009年11月11日から12月9日まで監禁されていた28日間、布団などは全くなかった。薄いズボンしか履いておらず、ドアや窓は寒気で霜がついていた。上級部門の検査が入ると、普通の牢獄に入れるが、検査が終わったら再び狭き独房に入れられる。2カ月間、独房で苦しめられた。

伏艶さんの両親

 伏艶さんが投獄されていた時、娘はわずか3歳だった。両親が代わりに伏さんの娘の面倒を見ている。伏さんの四番目の姉も法輪功修煉者であり、中共当局によって懲役9年の不当判決を下された。両親は無実の罪を背負って監禁されている二人の娘が釈放され、一日も早く会えることを望んでいたが、父は2008年、悲しみの中で娘と会えないままこの世を去った。77歳になった母も孫娘の面倒を見ながら毎日、娘の釈放を待っている。伏さんの夫は長期にわたり監禁されている妻を7年間待ったが、釈放の見通しがない日々が続き、苦しみに耐えられなくなり、2008年に伏さんと離婚して現在、行方不明になっている。伏さんの一番上の姉は現在、精神的ショックを受けて脳出血になり、生活も自力で困難な状態に陥り、ベッドから離れない生活を続けている。三番目の姉は不自由な体で4歳の娘の面倒を見ている。四番目の姉は9年間の監禁生活から釈放されたばかりで、心身ともに大きなダメージを負った。
 
 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

2010年12月26日

■関連文章
遼寧省:盤錦刑務所は法輪功修煉者の家族の面会を拒否
遼寧省大連市:法輪功修煉者の梁宇さんは不法に労働教養を受ける(写真)
吉林省で不当拘禁中の法輪功修煉者、家族との面会を許されず
法輪功を擁護する王永航弁護士の近況
吉林省:看護婦に不当に重刑判決
遼寧省阜新市:迫害された法輪功修煉者、持病が再発
湖南省常徳市の法輪功修煉者、連行されて11日後に死亡(写真)
少女の願いー「パパに会いたい」(三)(写真)
遼寧省綏中県:国保大隊の大隊長が教師2人を連行
上海市:不当に監禁された老人、面会も禁じられる