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同僚との言い争いから内に向けて探す

(明慧日本)私は民間企業に勤め、品質管理の責任者です。取引先と付き合うだけでなく、社内物流管理部とも付き合わなければなりません。
 
 ある日の午後、取引先から電話がかかり、来年度の部品発送計画書を送ってほしいと言われました。私は電話を切り、社内物流部の担当者にこのことを伝えました。私の話を聞いた物流部の責任者は「めんどくさい、なぜそんなものがいるのだ!」と、不機嫌そうに言いました。彼の話を聞いた私は心の中で思いました。「我が社の物流部は意識改革の必要があります。相手はお客様なので、発送計画書を要求されるのも当たり前のことです!」この考え方は、品質管理の責任者としての考えなので、そのまま相手に言ってはならないと思いました。私は彼に説明し続けました。「発送計画書がなければ、相手はいつ発送されるのか分からず、品質検査に来ようがないでしょう」
 
 彼は理不尽なことを言い始めました。「その品質検査員を我が社に住めさせれば済むことだろう!」「相手は外資企業なので、することには計画があり、データを必要とします」と私は話しました。彼は態度を改めようとせず、傲慢に言いました。「それはあなたが相手とよく話していない、自分の仕事を果たしていないからだ!」彼の話した語調はますます強くなり、取引先に協力する姿勢がないだけでなく、個人攻撃にまで発展したと私は思いました。
 
 私の経験上、このような状況下ではいくつかの対処法があると思いました。
 
 その一、マネージャーに頼んで、上司の力で納得させる。
 
 その二、強い態度で彼に応答して次回同じようなことが起きないようにする。「あなたは私の上司ではないので、私の仕事を評価する権利がない」と言う。
 
 その三、取引先に我が社の幹部にメールを送らせ、発送計画書の作成を依頼させる。そうすることによって彼に文句を言わせずに計画書を作らせることができる。
 
 しかし、私は法輪大法の弟子であり、「真・善・忍」に基づいて行動しなければなりません。ですから、私は同僚に傷つけてはならず、彼の精神状態が落ち着いてから、再びその話をすることにしました。しかし、私の心の中はやはり彼に対していろいろな見方がありました。このようなとき、師父が私たちに教えてくださったのは、内に向けて探すことでした。
 
 そして、私は内に向けて探しました。まず見つけたのは、彼の立場に立って考えていなかったことです。彼は何か悩み事があって、辛い思いをしていたかもしれません。師父は次のようにおっしゃいました。「何かをする時にはいつも他人のことを考え、問題が起きた時はいつも他人がそれに耐えられるかどうか、他人を傷つけることはないかを考えていれば、何の問題も起こりません。したがって、煉功にあたっては、高い、もっと高い基準で自分を律しなければなりません」(『転法輪』)そして、師父は「いつも他人の長所を見るようにして、他人の不足をできるだけ見ないようにしてください」という法理もおっしゃいました。私は、彼とは言い争っていなかったように見えますが、実際のところ、心の中では軽蔑していました。そのほか私の慈悲心が足りず、それは自分の心性を高める機会ととらえておらず、自分の次元が上がるチャンスと捕らえていなかったのです。
 
 このように内に向けて探していたため、私は彼に対するマイナスの見方がきれいに取り除かれ、いかに彼に手助けするかを考えるようになりました。私は平常心で彼と接し、結果として発送計画書は短時間ででき上がったのです。 
 
2011年01月16日

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