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遼寧省:馬三家労働教養所の迫害の内幕(二)

(明慧日本)
 
 三、重労働と劣悪な環境
 
 馬三家労働教養所の受刑者たちは、毎朝5時前に起き、14〜16時間ずっと働き続ける。病気や、障害者、年をとって動きが遅いとかにかかわらず、全員が全速回転している機械のように働かないといけない。もし、病気や身体の障害により、動作が鈍くなったら、すぐ職員に罵られ、殴られる。
 
 仕事をするときに、どんな難しい仕事でも、一人ひとりに最低限の仕事量を課している。しかし、この量は人間が耐えられる限界をはるかに超えている。例えば、女子の第一と第二大隊では、受刑者たちが40〜50人のグループに分けられ、第1日目に勝手に仕事量を決め、完成できるかを試す。第2日目から、仕事は前日より増え、完成できなかったら、全部終わるまで残業させる。時間がたてば経つほど、忙しくなる。最後に、血を吐いて倒れるまで働かせる。これは、労働力を搾る一方で、法輪功修煉者を疲れさせ、意識を弱らせて、修煉を放棄させるのが目的である。
 
 具体的には、綿入りの防寒服を作る仕事で、最初は、1日に1人で180着を作らせるが、だんだん仕事の量を350着まで増やした。終わらないと休めないし、午前9時半と午後2時半にしかトイレに行けない。ほかの時間にトイレに行きたくても、我慢するしかない。
 
 2005年5月、当教養所と『瀋陽特殊工芸品株式会社』は協力して、アメリカへ輸出するクリスマス用の飾りを作った。女子第三大隊の100人ぐらいの法輪功修煉者は、朝の5時から夜の8時半まで、飾りを加工させられた。長時間働く上に、原料が有毒で、吐いたり、アレルギーを発症したりする人は少なくない。このように、倒れた人もあらわれたのに、職員はなんの保護もせず、仕事の量を増やすことばかり要求した。
 
 1999年から、祝日も仕事を毎日させた。そんな状況は、今でも変わっていない。受刑者たちは、1日12時間働き続けることもよくある。もし、契約の期限が近いならば、毎日16時間以上も働き、36時間働き続けることさえあった。
 
 馬三家は大量の綿入り服の生産と加工を請負っているので、繰り綿加工する場所は非常に重要な仕事場である。しかし、ここで使っている綿繰り車(採取されたままの綿花から、繊維と種子を分ける機械)は全部ほかの工場が廃棄した60〜70年代の古い機械である。さらに、馬三家が請負っているのは、回収された汚い綿や、布がたくさん混じって質の悪い綿などを精製する違法作業が多い。機械を運転すると、驚くほど粉塵が工場に漂う。受刑者たちは、この悪い環境の中で、呼吸もできないほど汚い空気の中で働いている。防塵マスクをかけても、粉塵を吸い込んでしまう。出勤する職員たちは、粉塵を吸い込めば健康に悪いと、工場に入ろうともしない。しかも、仕事場には燃えやすい部品が多い。
 
 2005年5月、もともと工芸品の仕事場にいた法輪功修煉者の張英林さんは、3日間ずっと両手を引っ張られて吊られる拷問を受けたので、腕が動かず、働くことを拒否した。そのため職員は彼女に防塵マフラーとマスクを着用させずに、仕事場の中に立たせた。
 
 冬になれば、もっと苦しくなる。なぜなら、工場内に暖房などの設備はないからである。ある修煉者の家族が会いに行ったときに、修煉者の腫れている両手、黒くなった爪や血が流れている数えきれない傷を見た。なぜこのようになったかと聞いたら、「機械の中に綿花を通す時に、吸引力を作るために風が強いが、機械の中に吸い込まれないように、手袋をはめない」と教えた。このように、風に吹かれ、手が切れるように痛く、10本の指はすべて凍傷になった。馬三家では、仕事の進度を審査するために、「百点審査制度」を採用している。環境がこんなに悪いのに、仕事の進度が少し遅れても、職員に電気棒で電撃されたり、殴られたりと色々な体罰をされる。電撃されて、顔が紫色になる人さえいる。
 
 馬三家労働教養所の工場では、環境が悪く、生産設備が旧く、職員の私腹を肥やすために違法作業ばかりが行われている。そして、2008年12月、ここの受刑者の法輪功修煉者に、仕事環境を暴露されてから、繰り綿の精製場が解体された。これは、犯罪の証拠を消滅する行為に違いない。
 
2011年05月04日

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