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いかに内に向けて探し、心性を向上させるかについて(二)

(明慧日本)第四に、自分の執着、または正しくない観念を見つけたら、それを取り除くように決心しなければなりません。もし長期にわたって形成された観念ならば、それを変えるのに時間がかかります。とはいえ、自分に厳しく要求しなければなりません。例えば私はかつて、学生に真相を伝えたときに通報されたことがあり、そのため私は面と向かって真相を伝えると問題を起こしやすいという観念を形成しました。そのため数年間、私は決して面と向かって真相を伝えようとしませんでした。ある時、集団学法で、師父が「真相を伝え衆生を救い済度することに旧勢力はあえて反対できません。肝心なのは、何かをする時の心構えにそれらに付け入る隙を与えないようにすることです。」(『二〇〇二年ボストン法会での説法』)と説かれたことを学んだことで私は悟りました。私は自分の執着を放下しなかったために通報されたのです。しかし、法理から理解することはできましたが、形成された観念は既に頑固なものになっていたため、この観念を取り除く時も一層一層と時間がかかりました。そのため毎回、面と向かって真相を伝えようとしたとき、この観念が浮かんできました。今、私は師父の関連する説法をたくさん暗記することで、この観念を取り除こうとしていますが、まだ完全には根絶できていません。この例を通して私が言いたいことは、私は自分の執着に気づき、それを取り除こうとする決心をしたということです。しかし、自分の不足に気づいているという段階に留まり、この執着を取り除く努力をしなければ、自分自身を修めていないことになります。
 
 第五に、問題と出会ったら、内に向けて探すと同時に、このこと自体に気を取られてはいけないということです。師父は昔の説法の中で羅漢の果位に到達したら、常人の中の何事も気にしないとおっしゃいました。羅漢は三界を出た最初の果位です。私たち大法弟子はなおさら、自分を高い基準で要求し、何があっても平然として、何事も重くみるべきではありません。
 
 第六に、法を暗記し続けることは重要です。『転法輪』だけではなく、その他の経文も暗記すべきです。説法を暗記するメリットはあまりにも多いのです。法を暗記できれば、私たちはより良く、法に基づいて自分の言動を量ることができるようになります。補足しますが、法を暗記するときは必ず集中しなければなりません。私は時々、非常に熟知している経文を暗記するとき、気が散ってしまうことがあります。このような場合、私たちは法のすべての文字を脳裏に浮かび上がらせることで、気が散ることを避けることができます。
 
 以上は、心性を向上させることにおける自分の理解です。周りにいる多くの同修は、真相を伝え正念を発することにおいては良くできていますが、家庭の中の難、経済的な難において、乗り越えるまで時間が非常に長引いていて、ひいては数年たっても前進できていません。このような同修は家庭、経済、仕事の問題に妨害されて、法を正すことの時間を無駄にしてしまいました。私はここで、自分の体験を書きだし、このような同修の参考になれればと思います。修煉の中で関を超えるときは、時間がかからないように着実に向上しましょう。より多くの時間を真相を伝えることに使いましょう。わたし自身も精進している同修と比べると、まだ多くの不足があります。私は修煉の過程の中で、師父から絶えず啓示を受け、明慧ネットと周りの同修から大いに励まされました。ですから、自分の修煉体験を書きだすことで、皆さんの参考になれば嬉しいです。
 
 以上は個人の体験にすぎず、間違いがあったらご指摘ください。
 
 (完) 
 
2011年07月20日


(English:http://www.clearwisdom.net/html/articles/2010/2/27/114981.html
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