文/陸振岩
もう一人の焼身自殺者・王進東の両足の間にあるガソリン入りの瓶は割れていない。髪の毛は最も燃えやすいにもかかわらず、映像では王進東の髪が残っている。
もう一人の焼身自殺者・王進東は、映像では自らに火をつけていたが、両足の間にあるガソリン入りのスプライトの瓶は全く割れていない。髪の毛は最も燃えやすいにもかかわらず、映像では王進東の髪は残っている。映像では、警察は消火器を持ちながら王進東の傍にゆったりと立っていた。彼らは王進東がスローガンを叫び終わるまで待ち、叫んだ後にやっと消火シートを被せた。(考えみてください。中国の警察は、民衆が天安門広場で陳情し、スローガンを叫び終えるまで待ってくれるでしょうか。これら全ては、焼身自殺は中共によるでっち上げであることの証です)
当局による嘘は他にもある。通常、警察はパトロールをする時に消火器を持っているはずがないが、「焼身自殺」の当日、天安門広場には前もって消火器がたくさん用意されていた。そして警察は、たったの数分間で2台のパトカーから20あまりの消火器と消火シートを取り出し、「突発的な」「焼身自殺事件」に対応した。また、中共マスコミの記者らは、これから何が起こるのかを事前に知っていたので、前もって段取りを行い、近景、遠景、クローズアップなど、全てのカメラアングルから撮影を行った。その中には天安門広場全体を撮影できる遠望カメラもあり、後に大会堂の監視カメラだと説明された。しかし監視カメラであれば、アングルは固定されているはずであるが、焼身自殺の映像の中で、カメラのアングルは事件の展開に伴って動いていた。また、マイクによってスローガンはきれいに録音され、カメラマンは、子供が「ママ」と呼んでいる場面まで撮影することができた。これらのことから明らかになるのは「焼身自殺」は、実は中共のプロデュースによる、民衆の憎しみを煽るためのフィクションドラマであるということだ。
今回の河北省での捏造番組と比べて、CCTVの「焼身自殺」番組は、視聴者たちの感情を害しただけではなく、社会の基本的な道徳と良知そのものを酷く害した。善悪を逆転し、憎しみを広げる悪質な番組が社会に与えた悪影響は、ナチスが行った民族に対する憎しみの宣伝に勝るとも劣らない。中共は「焼身自殺」を利用し、善良と殺生の禁止を教える信仰を誹謗中傷した。その目的は、血生臭い迫害を正当化するためである。
2001年8月14日、国際教育発展組織(IED)は、国連の人権保護を促す付属委員会第十三回第六項議論の中で発言を行い、中共当局が法輪功学習者を迫害する「国家テロリスト行為」を強く非難した。IEDの声明によると、「中国政府は法輪功が生命を殺害し、家庭を破壊するという偽りの理由で国家テロリスト行為を正当化しようとしているが、われわれの調査で明らかになったのは、本当に生命を殺害しているのはまさに中共当局である。当該政権は法輪功が「××」だと訴える根拠として、2001年1月23日に天安門で起こった、いわゆる焼身自殺事件を取り上げたが、しかし、我々が手に入れた当該事件のビデオから得た結論は、当該事件は中共政府が自らプロデュースしたものであるというものだ。我々は、公に配布するため、この映像をコピーしています」極めて確実な証拠に直面し、中国代表団は沈黙し、反論さえ無かった。
(完)