山東省:留置場に長期拘禁されている法輪功修煉者 迫害され高血圧に
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 【明慧日本2013年3月3日】山東省平度市の法輪功修煉者・王広偉さんは昨年9月、市裁判所に懲役5年6カ月の実刑判決を宣告された。市公安局は王さんを2度も済南男子刑務所に入れようとしたが、刑務所側は入所時の健康診断で王さんの血圧があまり高く、いつ倒れるか分からない状態であるとして、入所を拒否した。王さんの状況を知った家族は「一時出所」を市留置場に申し出したが、返事はなかったという。

王広偉さん

孫素玲さん

 王さんは妻と一緒に『神韻』のポスターを貼ったという理由で、昨年3月14日、夫婦共に蘭底派出所によって連行され、自宅も家宅捜索を受けた。その後、王さんは市留置場に拘禁され、妻は保釈されて帰宅した。

 7月13日、王さんは市検察院に「国家法律の実施を破壊する」という罪に問われ、起訴された。裁判所は7月27日に開廷すると決めたが、王さんの家族が北京の弁護士に弁護を依頼したことと、多くの人が裁判の傍聴を希望していることを知り、開廷を延期した。

 9月4日、裁判所は王さんの弁護士に知らせないまま、秘密裏に王さんに対して裁判を行い、王さんに5年6カ月の実刑判決を言い渡した。王さんは高血圧のため刑務所に入所を断られたにもかかわらず、留置場に拘禁されたまま、毎日朝6時から深夜12時まで唐辛子のへたを取るなどの強制労働を強いられた。奴隷のような労働で王さんは衰弱して歩けず、指も傷だらけになった。

 しかし、市610弁公室と市公安局国保(国家安全保衛)大隊の警官は9月19日午後5時過ぎ、王さんの自宅に侵入し、庭で家事をしていた王さんの妻・孫さんを再び連行した。孫さんは刑事拘留として、すでに青島市大山留置場に5カ月間拘禁されていた。

王さんの兄が母親を押して王さんと面会に行く

 家族は王さんの事をとても心配しており、先月30日、王さんの寝たきりの母親(80代)は王さんと面会するため、車椅子で留置場に行った。しかし、留置場側は面会を認めなかった。母親は泣きながら、「私は1年近くも息子と会っていませんよ。息子は罪を犯していません。息子はいつも親孝行をしてくれて、私の世話をしてくれました。息子に会いたいです。お願いします!」と言い続けた。そのため、母親はやっと息子と会えたものの、30分の面会しか認められず、母親は悲しくて泣き崩れ、3回も意識が朦朧となった。面会が終わっても母親は泣き続け、王さんの息子も姪も泣き続け、とても悲惨な場面だった。

 王さんの家族は「王広偉の病気を治療したいです。帰宅させてください」と留置場の所長に求めたが、所長は「俺には決められない。裁判所に聞け」と言った。しかし、裁判所は「留置場の申請書が必要だ」と言った。結局、王さんは拘禁され続けている。

面会後も母親は泣き続けた

 連行される前の王さんはとても健康で、高血圧などを患っていなかった。しかし現在、王さんは生命が危険な状態であるにもかかわらず、毎日長時間、奴隷のよう労働を科されているという。

 (注:法輪功修煉者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/2/5/268806.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/2/28/138316.html)
 
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