【明慧日本2014年12月8日】カナダのスティーブン・ハーパー首相は先月の中国訪問中、中国の高官に不法に拘禁されている法輪功学習者について言及した。
中国訪問中、カナダのハーパー首相は中国共産党の高官に法輪功迫害に言及
(MANDEL NGAN/AFP/Getty Images)
先月初め、カナダ・カルガリー在住の黄金玲さんと夫は、ハーパー首相が中国を訪問する際、中国で不法に拘禁されている娘が救援されるよう求めた。黄さんの娘は法輪功を学んでいるため、今年の3月から不法に中国国内の刑務所に拘禁されている。最近、カナダ当局はこの夫妻に電話で「数週間前にハーパー首相が北京を訪問した際、中国側の高官に黄さんの身内を釈放するよう求めました」と伝えた。
黄さんは 次のように語った。「11月20日、中国に駐在しているカナダ当局の秘書から電話を受け、ハーパー首相は中国を訪問中、北京で政府高官に会い、娘の事に言及し、カナダの外務大臣は法輪功学習者の救援名簿を中国の外務大臣・王毅に渡したと伝えられました」
黄さんの娘・陳英華さんは、今年の3月に石家荘市で警官に誘拐された。8月21日に現地で秘密裏に裁判が開廷された際、カナダ駐北京大使館は傍聴するために裁判所へ代表を派遣したが、裁判所にきっぱりと断られたという。
11月4日、黄金玲さんはカルガリーの中国領事館前の集会で「娘の陳英華は法輪功を学んでいるのため河北省当局に理不尽に拘禁され、すでに8カ月以上経ちました。彼女は留置場に入って残虐な拷問などで苦しめられました。そしてDNA鑑定のため強制的に採血され、私達はこれが生体臓器狩りのためのデータ採集のではないかと心配しています」と話した。
黄さんは「私はカナダ政府と外務省の娘に対する救援に大変感謝します。彼らも娘が無罪で間違っていないことを知っています」と話した。夫の陳志明さんも「私はカナダの各界、カナダ政府がこの事に引き続き関心を持つように望んでいます」と話した。
議員は国会で生体臓器狩りに言及し、カナダ首相は中国を訪問して人権を重視
ハーパー首相が中国を訪問する前に、議員らはカナダ国会でカナダの法輪功学習者の「迫害を停止し、生体臓器狩りを停止する」という訴えを議題に上げた。
ハーパー首相は中国を訪問した後の記者会見で、習近平氏と面会した際、すべてのカナダ人が懸念している人権問題を提起しました。「あれらの問題について私達は引き続き追跡して、そして対話しています」。「経済の利益だけでなく、人類の基本的な価値の準則、カナダの価値観なども議題に上げるべきです」と強調した。
基本的な価値観を受け継ぎカナダは何度も迫害を停止するように呼びかけている
10数年来、法輪功学習者が中国で被った迫害に対して、カナダ政府は重大な人権侵害に何度も懸念を示している。
2014年3月12日、国連人権理事会の第25回大会で、カナダ政府は初めて正式に中国共産党の生体臓器狩りの、人権を蹂躙する犯罪を議題にした。
2013年10月22日、国連がジュネーブで開催した人権会議で中国の人権に対して審査し、カナダの代表団は再度中国の法輪功や宗教、信条に対する迫害の問題を提起した。
2013年6月5日、国連人権委員でカナダ代表団は再度世界各地の宗教に対する迫害に関心を持つように提起し、特に法輪功の中国で被った迫害に対する関心を示した。
公然と迫害に反対すると同時に、ハーパー首相は連続9年で世界法輪大法デーと法輪大法の月に祝賀の手紙を出している。ハーパー首相は今年の祝賀の手紙で次のように述べた。「法輪大法はすでに世界各地の数百万の人にメリットを与え、法輪大法が世界で伝わって22周年を迎えることを祝い、挨拶を申し上げるのことは私の極めて大きな光栄です」