検察庁が公訴を取り消し 8カ月拘禁された学習者が帰宅
■ 印刷版
 

 【明慧日本2017年4月4日】安徽省合肥(ごうひ)市の検察庁が「証拠不足」との理由で法輪功学習者・伍静青さん(女性)に対する起訴を取り消したため、8カ月間拘禁された伍さんは2月9日に帰宅した。

 拘禁されている間、伍さんは二度も潰瘍性大腸炎が再発し、血便が出ていた。そして、伍さんの母親は伍さんのカルテを持って、検察庁と公安局に行って、娘の「一時出所」を要求したが、許可されなかった。

 伍さんは高校生のとき、潰瘍性大腸炎を患い、治療しても治らなかった。持病を治したくて、伍さんは法輪功を学び始めた。そのおかげで、伍さんは健康を取り戻した。

 しかし、中国共産党当局が法輪功を弾圧し始めてから、伍さんは法輪功を学び続けていたため、さまざまな迫害を加えられた。

 2001年2月20日、伍さんは安徽大学の4年生だったが、学校で警官に連行された。

 2002年10月末、伍さんは再び警官に連行された。警官は伍さんの家を家宅捜索したとき、事前に法輪功のDVDを伍さんの家に置いた。それから、そのDVDを「証拠品」として、伍さんを拘禁した。留置場に拘禁された伍さんは血便、血尿が出るようになり、とても痩せてしまった。

 昨年5月19日午後、伍さんは法輪功学習者・胡恩奎さんと一緒にある住宅街で法輪功の内容が書かれた紙を貼る際、警官に連行された。当時、伍さんの両親が他の地方に行っていたため、警官は伍さんの家に誰もいない状況下で伍さんの家を家宅捜索した。

 両親は自宅に電話をかけたとき、誰も出なかったので心配して早めに帰宅した。家につくと、ものが散乱し、法輪功書籍、パソコン、プリンター、携帯電話、キャッシュカード、現金、封筒などの物品が無くなっているのに気づいた。そして、両親は何度も警官に押収された物品のリストを求めたが、拒否された。

 その後、警官はいわゆる押収リストを出したが、押収した物品のリストに多くのものが入っていないのに、おかしなことに伍さんの家になかったDVD100枚が入っていた。警官はまた、伍さんのカバンの中にも勝手に法輪功のスローガンが書かれたものまで入れていたという。それから、両親は警官に「お前の娘のものだと認めろ」と脅迫された。

 伍さんと胡さんは15日間拘留される予定だったが、14日目に刑事拘留に変えられたが、家族には通知がなかった。両親は拘留所に娘を迎えに行ったときに知らされた。

 それで、かなりショックを受けた70歳過ぎの父親は精神状態が悪くなり、精神病院に入院した。

 それで伍さんの母親が1人で弁護士を雇ったり、留置場に行って娘に着替えを持って行くしかなかった。父親が退院後、母親と一緒に公安局、検察庁、裁判所などを回り、伍さんの解放を求めた。

 伍さんの弁護士は匿名の電話を受け、弁護を辞退するようにと迫られたという。

 留置場で検察官に尋問されたとき、伍さんは「法輪功を学ぶことは犯罪ではありません。2014年の規定にも邪教のリストに法輪功は入っていません。犯罪を犯していない人に判決の処分をしてはいけません。私は何の罪も犯していません」と述べた。

 証拠不足で検察官が2度も伍さんの案件を公安局に差し戻したが、伍さんは解放されなかった。

 そして、今年2月9日になって、検察官が伍さんに対する公訴を取り消した。それで、伍さんはやっと帰宅できたという。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/6/343890.html)
 
関連文章