困難を恐れず 毎日毎日迫害の真相を伝えて人を救う
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文╱中国の大法弟子 凌雲

 【明慧日本2017年5月6日】私は1999年7.20中国共産党が、法輪功を迫害する前に修煉を始めた大法弟子です。法を正す師に手伝う道で、師父からご加護を受けながら、今日まで歩んで来ました。今までの事を振り返って、法輪功への迫害の真相を伝えて人を救い、心性を高める過程を整理して書き出し、同修たちと分かち合いたいと思いました。適切ではない所があれば、同修達の慈悲なるご叱正をお願いします。

 法輪功が迫害されている真相を伝えて人を救うことは、大法弟子が果たさなければならない責任と使命です。しかし、当初、私は出かけて迫害の真相を伝える時、なかなか上手く行えず失敗ばかりしていました。人に会うとどこから話せばいいのか分からず、人の前で何から話してよいかわからず、ためらいながらびくびくして、機会を逃し、毎回、毎回人の後ろ姿を見てがっかりして肩を落としました。時には思い切って口を開いても雑談から始まり、延々と喋ってもなかなか本題に入らず、結局チャンスを逃してしまいました。このような事が何度も繰り返されると、自分も次第に自信がなくなり怖くなりました。『明慧週刊』を見ると、同修達は皆上手に話しが出来て、たくさんの人を救うことができるのに、自分はどうしてできないのかと、とても悩みました。

 法を学び、内に向けて探し、同修との差を見つけました。師父は「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[1]とおっしゃっていました。私の困難を恐れる気持ち、口を開けないことは、恐れる心とメンツを重んじる心の表れではないか、師父が求められた慈悲の心と正念にはどれだけの差があるのだろうかと思いました。問題を認識すると、心性が高まり、今度、迫害の真相を伝える時はもうためらうことがなくなりました。それからの私は、人に会うとまず声をかけ挨拶をし、二言三言で本題に入り、慈悲で純粋な気持ちを持って、この人を救おうとする心を持って迫害の真相を伝えました。多くの人はとても喜んで「三退」を承諾してくれました。

 ある日、1人の中年男性に出会いました。彼に「三退して、平安を守れることを知っていますか?」と聞くと、彼は頭を振ってよく知らないと答えました。そこで、私は彼に三退とはなにか、どうすれば平安を守れるか、そして、貴州の蔵字石のことや中国共産党の邪悪の本質、善悪には報いがあるなどの話をしました。彼はとても真剣に聞いてくれ、笑顔を見せ、「分かりました。私は中国共産党にも共産主義青年団にも入っていますので、全部脱退します」と言いました。私はさらに「法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい」を念じるようにと伝え、そして、お守りと法輪功の資料を渡しました。彼はとても喜んで何度もお礼を言ってお金を払おうとし、さらにご馳走もしようとしました。「お礼を言うなら私の師父に言ってください。師父は私達にそうするようにと言われました」と断りました。彼はしきりに「李先生に感謝します。李先生に感謝します!」と心から言ってくれました。

 師父は「真相はっきりと講じ乱れし鬼を駆り 九評広く伝わりて邪党退く 正念にて世中の人を救い済度し 虚言を暴き 心の鎖を解き開き 良識を喚び返さんと信じず」[2]とおっしゃいました。師父の説法に基づいて、私は人を救う時、できるだけ迫害の真相をはっきりと伝えるようにしました。普通、皆はとても迫害の真相をよく受け入れてくれますが、もちろん、いろんな人にも出会いました。ある日、畑仕事をしている中年男性を見ました。私は近づいて親切に挨拶すると、彼は手を止めて、「あなたは……」と聞きました。「隣の村の者です。私達農家は畑を作って結構大変ですね。体を大切にして、平安を守りましょうね」と話すと、彼は「そうだ、そうだ」と頷いてくれました。「平安を守るいい方法がありますが、それは三退して平安を守ることです。つまり中国共産党、共産主義青年団、少年先鋒隊から脱退することです」と言うと、言い終わった途端に、彼は怒りを爆発させて、両手でシャベルを持って私に向って、「おまえは中国共産党に反対するのか。台湾から来たのか? おまえは黙って早く出て行け!」と怒鳴りました。彼の言動に恐れず動じず、気持ちを落ち着かせ発正念をしながらにこやかに、「そんなに怒らないで下さい。あなたのために言ったのです。私の親切な思いやりにこんな態度でいいのでしょうか。まして、大の男なのに、女性の私にこんな態度でいいのでしょうか。平安を守るよい方法を伝えてあげてもだめですか」と尋ねました。

 私の話を聞いた彼は笑顔になりシャベルをおろし、すこし恥ずかしそうに、「ごめん、ごめん。じゃ、あなたの話を聞こうか」と言いました。そこで、彼は静かに話を聞いてくれました。私は中国共産党が政権を取ってから頻繁に政治運動を起こし、八千万の同胞を殺害したこと、天安門焼身自殺事件をでっち上げたこと、法輪功学習者の生体から臓器を摘出していること、中国共産党の幹部の汚職、腐敗などを話しました。今度、彼はまた怒り出して、「中国共産党は悪すぎる。酷すぎる。私は脱退する。私は共産党の党員だ。青年団にも、少年隊にも入った。全部脱退する」と言いました。

 本当に争いが避けられて和解ができた一幕でした。彼は喜んで三退をしました。彼の分かる一面が蘇って来たのです。彼が救われたことをとても嬉しく思いました。今度のことから、「どんな人にも分かる一面があって、私達は慈悲な念を持っていれば、きっと彼らの分かる一面を蘇らせ、彼らを救うことができる」と悟りました。

 師父は「全ての大法弟子、新しい学習者、古い学習者はみな行動を起こし、全面的に真相を伝えるべきです。特に中国大陸の大法弟子は、一人一人みな表に出て真相を伝え、あらゆるところに真相が伝わるようにし、人のいるところに漏れることなく真相を伝えるべきです」 [3]と説かれました。そこで、私はすべての時間を利用して迫害の真相を伝え、人を救いました。街で人に出逢えば話し、近所で人に会えば話し、定期市でも話し、大通りでも、団地でも、店でも話し、毎日出かけて迫害の真相を伝えるようにしました。寒い日も、暑い日も、風の日も、雨の日も、雪の日も、霧の日も、どんな天候でも私が真相を伝えることを遮ることはできません。

 一度、私の左足がパンパンに腫れて右足より随分太くなり、病業の仮相が現れました。家族はそれを見て、皆「今日は出かけないで、家で休んでください」と勧めました。私には旧勢力が人を救うことを妨害しようとしているのが分かっていました。絶対旧勢力の思い通りにはさせてはいけないと思って、家族に「大丈夫よ。心配しないで」と言い残し、いつも通りに法輪功の資料を持って家を出ました。

 最近、娘の子供の面倒を見ています。そこで、私はいつも子供を抱っこして人に迫害の真相を伝えました。「孫の面倒を見ていても、人を救うことをやめてはいけない」と思い、夕方に娘の家から自宅に帰る途中でも人を救うチャンスを見逃しません。娘の家に泊まらないのはその理由です。娘は「遅くなるから、ここに泊まったら、転んだらどうするの?」と言いましたが、私は「大丈夫ですよ。道もよく知っているし、心配することはないわ。師がおられ、法があるから、私は何も怖くないわ」と言いました。実は、家に帰る時、いつも縁のある人に出会え、運が良ければ、2、3人を救うことができるのです。

 こうして来る日も来る日も三退を勧め、時には4、5人、時に9人か10人、毎日必ず三退する人がいました。上手くいく時、私は歓喜心を生じないようにし、上手く行かない時には、落ち込まないようにしています。法を学んで内に向けて探し、さらには不足を探し、教訓や経験を活かしてたゆまず頑張り、絶えず改善し、絶え間なく心性を高めるように努力しました。このようにして、私は法を正す師を手伝う道を歩んで来ました。

 今、法を正す時期の最後の最後になりました。私は必ず精進に精進し、自分をより厳しく要求し、しっかりと自らを修め、残りの少ない時間の中でもっともっとよく行うようにしたいと思います!! 師父に深く感謝いたします! 同修の皆さんにも感謝します! 合掌。

 注:
 [1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「済世」
 [3] 李洪志師父の著作:『精進要旨三』「人心を放下し、世の人々を救い済度する」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/23/346005.html)
 
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