河南省光山県検察院 法輪功学習者の案件を警察署に戻す
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 【明慧日本2017年8月8日】河南省信陽市光山県の検察院は今年7月下旬、4カ月間拘束された法輪功学習者・簡学富さん、何遠郎さん2人に対して、「有力な証拠がない」という理由で警官からの起訴を却下し、案件を警察署に差し戻した。

 今年3月22日午後、光山県国保大隊(法輪功迫害の実施機関)の警官らは、運転中だった法輪功学習者・曾昭ビンさんを不当に連行し、それから紫水派出所と結託した警官ら十数人が曾さんの自宅に駆けつけ、夕食を食べに来た簡さん、何さん、李さんなどの携帯電話を押収し、家宅捜索を行った。その後、簡さんの自宅へ行って家宅捜索を行った後、4人を派出所まで連行して留置場に入れた。警官らは連行許可書、家宅捜索許可書などいっさい呈示しなかった。

 4人の家族には警察署からの知らせが全く届かず、5日目、簡さんの姉は簡さんと電話連絡が取れなかったため、簡さんの自宅を訪れた時、「警察に連行された」と隣人からの情報で知った。

 3月27日午前、家族らは4人の人身安否を確認するため国保大隊へ行った。ある警官は「自分たちはやっていないから、紫水派出所に行ってくれ」と嘘をついて家族を騙した。家族は紫水派出所、国保大隊留置場を次々と訪れ、4人を解放するように求めたが、警官に追い払われた。国保大隊長・周新春は「お前たちは皆法輪功学習者だろう。すぐに出ていかないと全員連行するぞ!」と脅した。

 4月6日午前、李さんは解放されたが、ほかの3人は県留置場に移送された。

 家族は市役所、警察署、検察院を次々と訪れ、救出を続けた。国保大隊長は解放に応じないどころか、かえって偽の証拠を作り、パソコンで写真を寄せ集めて合成し、光山ケーブルテレビ局に放送させた。また、曾さんの妻を脅迫して、監視カメラで撮影したぼやけた映像に曾さんが中にいると承認を強要し、サインを得てから検察院に提出した。

 簡さんたちは留置場に拘禁されていた期間、県610弁公室の警官らに何度も尋問されて脅され、有罪を認めるサインを強要された。国保大隊長と留置場の警官らは、受刑者らに指示して曾さんに暴力を加えさせ、全身何カ所も青アザと傷跡が残り、腰をまっすぐに伸ばせず、会話ができなくなるまで曾さんを痛めつけた。5月21日、情報を得て心配した家族のもとへ、曾さんはやっと保釈されて帰った。

 610弁公室、国保大隊の警官の犯罪行為に対して、簡さんは4月21日に検察院に起訴したが、控申課の課長・沈立志は受理に応じなかった。習近平政権が主張した「すべての案件や起訴を必ず受理する」という方針は地方の公安局、検察院、裁判所では無視され、関係部署はいまだに、江沢民時代の邪悪な政策を公然と実施している。

 学習者が依頼した弁護士は簡さん、何さんに対して起訴されるべきではないという意見書を検察院に提出し、警察官が提出した案件を撤回し、学習者を釈放するよう努力した。学習者の家族らも派出所、留置場、警察署、国保大隊、検察院を次々と訪れ、警備から事務室まで、県党委(共産党の事務室で、県の最高権力機関)から人民大会(議会相当)、政協、政法部署の責任者や担当者まで、「法輪功への迫害は史上最大の冤罪である」という真相を伝えた。

 皆の努力、および海外の学習者の応援のお陰で、4カ月後、光山県検察院はやっと「有力な証拠がない」という理由で学習者を誹謗中傷する案件を却下し、警察署に差し戻した。

 現在、簡さん、何さんの2人は、まだ留置場に拘禁されている。

 (注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/1/351934.html)
 
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