吉林延吉市呉春延さん 酷い迫害で冤罪晴れぬまま死亡
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 【明慧日本2017年9月9日】中国共産党による法輪功に対する18年間に及ぶ迫害の中、吉林市の法輪功学習者・呉春延さんが何度も不当に拘禁され、拷問による苦痛を受け、すべての歯を打ち落とされた。昨年3月、呉春延さんが自宅で同修と共に法輪功の著書を学習していた時、警官がドアを突き破って押し入り、不当に連行し、家宅捜索を行い、学習者・朱喜玉さんと安福子さんの2人が後に不当に判決を下され、呉春延さんは後に体が麻痺し、今年6月に冤罪が晴れないままこの世を去った。

酷刑演示:毒打
拷問の再現:めった打ち

 呉春延さんは男性で漢民族で、1995年に生まれ、延吉市家屋建築会社電気工である。2001年1月1日に北京天安門広場で「法輪大法は素晴らしい!」という横断幕を掲げ、法輪功が共産党に迫害されている事実の真相を人々に暴露した。そのため、天安門で勤務中の警官らに阻まれ、北京東城区留置場に拘禁され、残忍で非道な迫害を受け、4、5人の警官らが警棒で呉春延さんをめった打ちにし、殴りながら罵った。呉春延さんは全身がひどい痛みに襲われるほど殴られ、3日間、座ることも立つこともできなかった。服を着ていなかったために、呉春延さんの背中は殴られて大きな氷を背負っていたかのように真っ赤になってしまった。不当に拘禁されている間、呉春延さんは電気針をツボに刺され、スタンガンで電気ショックを加えられた後、首をつかまれてトウガラシ入りの水を無理やり飲まされるなど、多くの残忍な迫害を受けた。

中共酷刑示意图:用电针电击
拷問のイメージ図:電気針で感電させる

 北京で迫害に遭った約半月後、呉春延さんは延吉市の留置場に連れて行かれ、その後、不当に労働教養に科された。延吉市の610弁公室は呉春延さんが勤めていた職場から5千元を出させ、その他、家族からも5千元を脅かして出させ、合計1万元をいわゆる「罰金」として押収した。

酷刑演示:鞋底打脸
拷問の再現:靴の底で顔を叩く

 労働教養所では「法輪功を修煉しない」といういわゆる「保証書」を書かなかったために、警官にめった打ちにされ、三日三番眠らせてもらえなかった。警官は靴の底で呉春延さんの顔と唇をビンタし、話をさせず、目を閉じさせず・・・。ある時、李文彬という警官が呉春延さんの母親の前で靴の底で呉春延さんの顔をビンタし、呉春延さんの唇から出血したのを見た母親は、とてもショックを受けた。労働教養所では、暑い日の労働の時に、呉春延さんの乾いた体を泥水と石灰で汚し、わざと体を洗わせず、そのため皮膚が焼損した。汚い水垢をきれいにする仕事が終わった後でも、体を洗わせなかったので体中が臭くなり、さらに、トイレで強制的に小さい椅子に座らされたので、臀部の皮膚がぼろぼろになった。転向しなかったために、呉春延さんは1週間以上独房に拘禁され、毎日、小さなトウモロコシの蒸しパンを二つしか与えられなかった。独房は冬は寒くて夏は暑く、体の損傷が大きかった。拘禁されていた期間、呉春延さんは強制的に血液を取られ、体を検査された。

 2002年1月、呉春延さんは九台労働教養所に移され、継続して迫害を受け続けた。2002年3月末、九台労働教養所は確固とした大法弟子に対して、強制的に転向を行った。悪人・唐波が靴の底でビンタした後、呉春延さんの顔は変形し、歯を全て打ち落とされた。

 2003年3月、延吉市進学警察署の警官4人が呉春延さんの家に押し入り、不当に家宅捜索を行い、大法の経文を奪い取り、呉春延さんを進学警察署に連行した。警察署で呉春延さんは残酷な拷問を受け、トラの椅子に2時間以上縛り付けられ、袋で頭を包み込んだ後、両腕を力いっぱい後ろにねじられ・・・。この時、呉春延さんは2年間労働教養所で迫害された。

酷刑演示:老虎凳
拷問の再現:トラの椅子

 九台労働教養所に再び拘禁され、呉春延さんはやはり残酷な迫害を受け、張新という警官は呉春延さんの両足を開き、両足の間に80センチ幅のベッドを置いてそれをまたがせ、手錠に繋いで吊るし、同時に、管理教育員が呉春延さんの両足のすねを別々に内側に向けて押し、もう1人がわきの下をつまみ、1人が土踏まずをつまみ、こうした拷問はでたらめで、大変卑猥(ひわい・下品でみだらなこと)なものであった。2005年、呉春延さんは強制的に押さえつけられて血液を取られ、労働教養期間を超過して拘禁された。

 呉春延さんがたびたび不当に連行され、拷問による迫害を受けたので、家族も大きな傷害を受けた。特に、警官が母親の目の前で呉春延さんをめった打ちにしたので、母親は大きなショックを受け、加えて、610弁公室が家族にも絶えずいやがらせをしたので、母親はショックで脳卒中になり、寝たきりの状態で自活できなくなってしまった。

 昨年3月3日、7人の学習者が呉春延さんの家で法輪功の著書を学習していた時、延吉国保大隊(法輪功迫害の実行機関)の鄭哲洙らの私服を着た者たちが、突然不当に押し入り、身分証を提示せず、法律手続きに則らずに、7人の学習者を河南警察署に不当に連行した。それと同時に、大法書籍、真相資料、パソコン、ラジカセ、音楽プレーヤーと1千元以上の現金など、個人の物品を押収して行った。

 夜の7~8時ごろ、引き渡しを求めた学習者が家に戻されたが、そのほかの学習者は引き続き拘禁された。3月4日午後2時ごろ、警察は学習者を洗脳班(思想改造施設)に入れ、各々が所在する地区から人を呼んで監視の責任をとらせた。3月15日、裏切り者のスパイが学習者の洗脳を開始し「信仰を放棄する」といういわゆる「五書(訳注:転向書、保証書、批判書、決意書、決裂書)」を書かせようとした。3月22日午前、延吉国保大隊の鄭哲洙らが再びやって来て、学習者を審問し、写真と映像を撮った。夜7時ごろ、省から人員がやって来て、やっと7時半ごろ、すべての学習者が家に帰された。

 20日以内に7人が全員家に戻されたが、警察は呉春延さん、朱喜玉さん、安福子さんの3人に対して半年間「居住監視」を行った。4月20日、延吉市公安局国保大隊の警官と市検察庁の人員が呉春延さん、安福子さん、朱喜玉さんの家に押し入り、3人を強制的に延吉市検察庁に連行した。そして、何かの書類に無理やりサインさせようとしたが、3人の拒絶に遭った。

 昨年12月、呉春延さんの体に病業の状態が現れた。12月27日、司法関係者は案件を解除するという名目で、朱喜玉さんと安福子さんの2人を裁判所に連れて行って(呉春延さんは体の原因で行けなかった)開廷した。この案件の解除を宣言し、2人はその場で家に帰された。

 しかし、2017年4月7日、朱喜玉さんと安福子さんの2人は、延吉市裁判所でそれぞれ不当に懲役4年と3年の判決を下され、朱喜玉さんはその場で拘禁され、安福子さんは体の原因でその場で家に帰された。5月11日、朱喜玉さんは吉林省女子刑務所に不当に連行された。

 今回、多くの学習者が呉春延さんの家で捕まり、絶えず妨害され、呉春延さんは残酷な迫害を受けたことで心理的負担が大きくなったために、半身不随になり、家族が病院に送って治療したが回復せず、今年6月に、呉春延さんはこの世を去った。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/9/5/353365.html)
 
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