【明慧日本2018年12月26日】香港の法輪功学習者は12月10日の国際人権デーの前日の2018年12月9日に集会とパレードを行ない、中国共産党による法輪功への迫害を制止させ、迫害の元凶である江沢民を法の下で裁くよう呼びかけた。現地の政治家と海外の著名人たちは学習者を応援し、中国共産党は要らないと、迫害の責任を追及し、「真・善・忍」の普遍的な価値を堅持して守るように呼びかけた。
当日の午前10時、集会は政府本部前の市民広場で行われた。今回の開催は、政府による市民広場の利用制限の民事審議の後、原告側が勝訴して以来、法輪功団体では初めての集会となった。
香港法輪佛学会スポークスマン「中国共産党による人権侵害は引き続き悪化」
1999年7月から今日まで、中国共産党による法輪功への迫害はすでに20年近く続いており、世界最大の人権問題となっている。中国での人権侵害は引き続き悪化し、今年の10月、吉林省と黒龍江省で相次いで大規模な連行事件が発生した。その上、中国共産党による生体からの臓器収奪が未だに続いており、その最大の被害者は法輪功団体であると、香港法輪佛学会スポークスマンの簡鴻章氏は表明した。
同氏は「一方で、多くの人々は迫害の真相を理解し、全世界の正義の力はますます強大になり、邪悪な共産主義に対して史上に例がない勢いで排斥し、反撃して一掃しています。邪悪な迫害を終結させ、正信を尊重する新しいグローバル構造はすでに形成されました」と述べた。
別の報道によると、2018年12月7日まで、世界中の34カ国で、迫害の元凶・江沢民に法的な裁きを受けさせるために連署した人数は300万人を超えたという。
マニトバ大学の教授「慢性ジェノサイドは良知が問われている」
カナダのマニトバ大学の副教授・張葉玲博士はインターネット音声中継を通して、「中国共産党による20年にわたる法輪功に対する迫害は、慢性で、冷酷なジェノサイド犯罪です。中国共産党は法輪功学習者に対して肉体的な迫害を行なうだけでなく、また、メディアを利用して嘘のニュースを捏造し、法輪功を誹謗中傷し、一般の国民に法輪功を嫌悪させ、恨みを生じさせました」とコメントした。
また、「中国共産党の中傷によって、多くの傍観者が惑わされました。これは彼らに対する迫害でもあるのです。この迫害はあなた本人あるいはあなたの身内や友人に、直接に及んでいないかもしれませんが、しかし、この大規模な虐殺に直面して、善の立場に立つか、それとも悪の立場に立つか、すべての人の良心が問われています」と同氏は示した。
香港政界から声援「中国での臓器収奪の犯罪について調査すべき」
民主党主席で、立法会議員・胡志偉氏から贈られた録音メッセージでは、中国共産党の独裁の下で、中国の国民は言論、結社の自由がなく、しかし、法輪功学習者は十数年来、中国共産党の弾圧に直面して、ずっと諦めず、信念を持って柔軟性のある粘り強い精神と意志で、邪悪な政権の迫害に反対し続けており、独裁政権に打ち破られていないことに感動したと語った。
前区議員・林咏然氏は、「中国の人権状況は、この数十年来改善したことがなく、法輪功は依然として迫害を受けており、学習者の生体臓器狩りは今なお継続しています。現在、国際社会では米国をはじめ一部の国は、中国で起きている法輪功に対する人権迫害の問題について関心を持ち始め、もう甘やかさなくなり、中国共産党は内憂外患の時が来ており、大量の国民が共産党組織から脱退し、その滅亡は間近です」と中国の人権状況を批判した。
林氏は、「国を愛することは共産党を愛することではない」と、すべての中国人がはっきりと見分けなければならないと強調し、「真・善・忍」の理念を堅持し、迫害に反対してきた法輪功学習者の明るい未来の到来を信じていると述べた。
前立法局議員・曾健成氏は、中国共産党による国民への迫害が、持続的に深刻になったことを批判し、「法輪功学習者の精神は学ぶ価値があります。学習者の迫害に反対する行動は、内心からの行動です。香港市民は目覚めなければならず、自分の思想が共産党に混乱されないように、中華大地の民主と法治の自由のために立ち上がって下さい」と呼びかけた。
集会時に、多数の立法会議員から贈られた録音メッセージを通して、中国共産党による人権迫害を厳しく非難し、調査するよう国際社会に呼びかけた。
中国からの観光客はパレードの盛大な場面に震撼する
午後2時、集会が終わった後、1000人近いパレードの隊列は、天国楽団の雄大な演奏の響きに引率され、北角英皇道の遊園地からスタートし、銅鑼湾、湾仔、中環などの香港の繁華地を経由し、午後6時過ぎに終点の中聯弁に到着した。沿道では大勢の香港市民と中国からの観光客がパレードを観覧した。
パレードの隊列は「法輪大法は世界中に広がる」、「平和的で理性的に迫害に反対する」、「天は中国共産党を滅ぼし、三退は福である」、「悪を懲罰し、善良を復興させる」、「真相を理解し、明るい未来に向かう」などの五つの陣に分かれていた。「普遍的な価値である真・善・忍」、「迫害を停止させ、元凶・江沢民に法による裁きを!」などの大型横断幕と各種の幟が掲げられた。沿道の多くの人々は盛大な場面に惹きつけられ、携帯電話で撮影した。
10年前中国から香港に嫁いできた林さんは、息子を連れてパレードを見にきた。「香港の週末ではそれぞれの団体によるパレードをよく見かけます。たとえば『7月1日』、『10月1日』、『1月1日』もパレードがあります。これは香港の特別な風景とも言えます。みな自発的に行われており、思想の自由、人身の自由です。思想のコントロールを受けずにでき、中国では、一言で人間が蒸発させられる可能性があります」と林さんは話した。
北京からの数人の女性観光客は、携帯でパレードの写真を撮り、帰って友達に見せるという。中の1人は「初めて法輪功のパレードを見ました。とても驚きました。パレードはすべて正のエネルギーを伝えており、国内の宣伝と違います。震撼しました。以前、家族から『香港で法輪功のパレードを見た』と聞いたことがありますが、何度来てもタイミングがずれてしまい、今回やっと見ることができました。香港はとても自由ですね」と感嘆した。
ハルビンからきた祝さんは、片手で携帯電話で撮影し、片手で『明慧週刊』を持ちながら、「確かに震撼しました。こんなに大勢の法輪功学習者がいることを想像もできなかったです! パレードの時に警察官まで手伝っています」と話した。
午後6時過ぎ、パレードの隊列は終点の中聯弁に到着したあと、天国楽団は引き続き生演奏をし、多くの通行人を引きつけ、人々は迫害の真相を理解した。
香港の地元の李さんは、法輪功のパレードはとても理性的で穏やかで、すばらしいと感想を語り、また、いかなる政府、国家も過ちを犯したら、改めるべきで、国民こそが本当の有権者であると言った。