政法委の指令で法輪功学習者9人に実刑判決
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 【明慧日本2019年4月4日】四川省政法委の直接の指令の下で、巴中市巴州区裁判所は9人の法輪功学習者に対して、それぞれ判決を宣告した。学習者の中には80代の人が2人、70代の人が4人も含まれている。

 2017年12月22日、四川省巴中市巴州区の法輪功学習者十数人が警官らによって、一斉に連行された。その後、検察側は証拠不足で公安局にこれらの案件を何度も差し戻し、証拠の補充を要求した。その間、学習者の家族たちは再三に学習者たちの解放を求めたが、検察官は「俺らはその権力がない」と言った。情報筋によると、四川省弁公庁の副庁長が自らこの案件を指揮していたという。

 2018年11月7日、巴中市巴州区裁判所は法輪功学習者9人に対して不当な開廷をした。法廷で、学習者たちは自己弁護をし、弁護士たちも法律に基づいて学習者たちの無罪を主張した。

 しかし裁判後、裁判の結果はなかなか出されなかった。

 情報筋によると、四川省政法委の人員は裁判所に行き、学習者に判決を下していないとわかって、裁判官にこれは妥協した行為であると怒り出したという。政法委の人員が学習者たちに少なくとも懲役3年以上の判決を下すようにと指令した。

 それで、89歳の学習者・張新偉さんには懲役3年、82歳の張明朗さんには懲役5年の実刑判決を言い渡した。判決に対して家族たちは「2015年に江沢民を告訴したのは『憲法』に規定された公民の合法の権利です。そのことで罪に問われるなんておかしい!」と憤慨した。

 四川省政法委の人員の行為は公民の宗教への信仰の自由を侵害し、国家の『指導的地位がある幹部は司法に対する干渉、具体的な案件の参与に対する通報、責任の追及の実施方法』という規定に違反していることになる。

 2018年来、四川省の法輪功学習者に対する判決はみな、政法委が裏での操作をしていた。例えば、法輪功学習者・莫善益さんに懲役3年の判決を下した案件だが、莫さんは法廷で控訴人の出した証拠の80%が全てでたらめのものであり、検察側がそれらの証拠をチェックしていないことを指摘した上で、検察が庇護罪を犯したと述べた。それで検察は自らの潔白を証明するため、「これらのことは610弁公室に認定されたことだ」と実情を話した。

 莫さんの父親は法廷で息子のために弁護した。休廷のとき、裁判長は父親に「よく弁護した。法律の根拠を十分に説明できた」と褒めた。陪審員2人も父親に「功法が良いと思うなら、家で煉ってください」と好意的に言った。しかし、政法委の関与で、裁判を行う前からすでに刑期を決められており、裁判長はやはり罪のない莫さんに判決を宣告したという。

 弁護士は「法輪功の案件になると、司法関係部署は処理する権力がなくなり、皆、610弁公室の命令に従うしかありません。検察庁や裁判所に行って法輪功学習者の案件を閲覧したとき、610弁公室の人員によって検察長、裁判長、公安局長の三者の集まりをしばしば見かけました。それは開廷の前にすでに刑期に対する判決を決める会議だと思います」と話した。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/3/14/383865.html)
 
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