真相を伝える際に遭遇した体験
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年5月5日】ある真夏の夜、私は年配の同修と一緒に数キロ離れた村に行き、縁ある人々と法輪大法の善い報いを分かち合うべく、大法の真相を伝え、資料を届けました。

 村は大通りに沿って位置しており、村に通じる道が数本もありました。私たちは村のことにあまり詳しくないため、一番近くの道から村に入りました。ある場所を選んで1枚目の真相シールを貼りました。体の向きを変えると、知らない間に私の後ろに若い人が立ってシールを黙って見ていました。私は気にしないでそのままその場を離れました。

 当時、中国共産党の法輪功に対する迫害はまだとても深刻で、私にも強い恐怖心があり、まだ相手と面と向かって直接法輪功の真相を伝えていませんでした。同修たちも同様に、皆密かにしていました。

 しばらく歩いて、同修がある家の入口に真相資料を置いていた時、突然、パトカーがライトを明滅しながらやって来ました。私は慌てて「早く行こう」と同修に呼びかけ、同修も急いて走って来て、自転車に乗りました。私たちは猛スピードで走りました。パトカーは僅か20メートルぐらい後方から追いかけて来ます。

 夏の雨の季節で路面はでこぼこで、砂利が車輪に撥ね飛ばされます。ある売店の前を通りかかりました。そこはちょうど下り坂で、道の両側に5、6人が座って涼んでいました。私たちの自転車が突進して来ても、彼らは動こうとしないため、バランスが崩れて彼らにぶつかったらどうしようととても心配しました。自転車は左右に激しく揺れながら、彼らの真ん中を猛スピードで通過しました。なんと危険なことでしょう! 師父は私たちがこのでこぼこで険しい道を無事に通過できるよう、見守ってくださいました。

 パトカーはまだ後ろを追いかけていました。同修は「まっ直ぐ行くの?」と聞くので、「駄目。前は行き止まりになっているらしい」と私は言いました。その時、左側のとうもろこし畑の横に水位が高く、幅4、5メートルの用水路が見えました。

 同修はかつて迫害を受けたことがあるため、その時、気が動転して、自転車が木にぶつかってしまいました。せっぱ詰まった状況下で、私はどこからそんな力が出たのかも分からず、彼女の洋服を引っ張って、彼女と自転車を一緒に引き起こしました。私は懸命に自転車をこぎながら、そして、「心配しないで、大丈夫ですよ」と彼女の気持ちを落ちつかせました。その時、用水路の上に二枚のコンクリートの板があり、それを渡ることができます。そこで、私は師父に「パトカーが動かないように固定してください」とお願いしました。すると、パトカーは本当に動かなくなり、そして、誰も車から降りて来ませんでした。

 私たちは用水路に沿ってさらに前に進み、自転車をこぎながら後ろを見ました。パトカーはライトを光らせていましたが、しかし、ずっとそこに動かないまま止まっていました。その時、道はすでに行き止まりとなり、もう前に進む道がなくなりました。「しまった! どうしたらいいか? これだと夜明けになっても家には帰れない」と私はとても焦りました。窮地に陥っていた時、用水路の上に2本の木でできた橋が現れたのを見ました。私たちは嬉しくて、嬉しくて! 心の中で繰り返し、師父に「有難うございました!」と感謝しました。感激して涙が流れ落ちました。

 舗装していない道をさらに走ると、ようやく大通りに入りました。その時、パトカーをまだそこに停車させているのをやっと思い出しました。そこで私は「解きます」と言うと、その瞬間、パトカーは動き出し、他の出口から大通りに入り、市内の方に帰って行きました。

 私たちはやっとほっとしました。今度の経験を通して、私たちの恐怖心は随分取り除かれました。帰り道で、私は同修と互いに励まし合いながら、師父を固く信じ、精進して自らをよく修め、三つのことをしっかり行ない、そして、師父のご恩に報います。

 師父、ありがとうございました!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2019/4/7/380135.html)
 
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