明慧法会|心を込めて人を救う (二)
■ 印刷版
 

 文/中国の大法弟子

 【明慧日本2019年9月9日】

 全体で協力し合い迫害停止を呼びかける

 (1)危機一髪で助かる

 2009年5月、昼間に同修と田舎の町で神韻DVDを配っていた時、真相を知らない村民に通報されました。同修のMさんは、私に電話で「はやく逃げてください」と言ったので、私は同修に何か問題が起きたのだと分かりました。大通りに出た後、同修がオートバイでやって来るのが見え、同修は「配り終わりましたか?」と聞きました。私は「早く行きましょう」と言い、30メートルも行かないうちに後ろからパトカーが追いかけて来て、クラクションを鳴らして私達を止めようとしましたが、私達は止まらず、パトカーが私達の横を追い越して、路上で私達の行く手を阻みました。その時、ある同修がパトカーの後部座席に座っているのが見えました。この同修は、不当に連行されていたのです。

 この時、邪悪に協力してはならないという師父の法を心の中で思い出し、警官がまだ降りてこないうちに、私はオートバイを飛び降りて、村に向かって駆け出しました。警官の1人が追いかけて来て、曲がり角の所で私が背負っている鞄のベルトをつかみ、通りに停めてあるパトカーまで私を引きずって行きました。私は警官に協力せず、同時に警官に真相を伝えました。私は「私達は良い人であり、悪いことをしていませんので、捕まえることはできません。このような悪事を行なうことも許されないはずです」と言いました。警官は、最後に私の鞄から手を放し「もう行っていい、私から電話をする」と元気のない声で言いました。

 その後、私は走って、ある村民の家に駆け込みました。その家には、年配の女性と孫がおり、家に入った後、私は「すみませんが、外が暑いのでここで涼ませてもらってよろしいですか」と言いました。女性は「いいですよ」と言いました。私は、女性に話をしながら真相を伝え、「私は佛法を信仰し、そして真・善・忍を信じています。真・善・忍を以って自分を律するのです」と話すと、女性は大いに支持してくれました。しばらくすると、女性の夫が帰って来て、続いて私は女性の夫にも真相を伝えました。伝え終わると、女性の夫は別屋へ行きました。私だけが残されたので、家にいる同修に電話をかけ、ここで起きたことを伝えました。この時、大通りでは警察が1軒1軒の家を回って、大法弟子を捜査しているのが見え、私は携帯電話の電源を切りってバッテリーをはずし、一心不乱に正念を発し、覚悟を決めて自分の全てを師父にお任せしました。女性はずっと玄関の前で、孫がブランコで遊んでいるのを見守っていた時、警官が女性に「家の中に法輪功の資料や、法輪功を修煉している人はいないか?」と聞きました。女性は「何もありませんし、誰もいません」と言いました。2時間後、女性は家に入って来て、「ここから通りに沿って3キロの所に部落があり、そこでタクシーを拾って帰ることができます」と私に伝えました。私は、女性に感謝した後、その部落へ行きました。実際、そこは部落ではなく町で、これは危険が回避されたと師父が悟らせて下さったのだと思いました。

 帰宅後、警官が私が走った後を追いかけた際に、パトカーに捕まっていた同修も安全に抜け出したことを知りました。これらは全て師父が説かれた法に基づいて行なったことであり、師父が加護して下さったので、私達は間一髪のところで何事もなく、安全に逃げ出すことができ、大法弟子に対して警官に犯罪を犯させませんでした。

 (2)平和と理性を以って真相を伝えると、警官が釈放する

 2009年9月、同修のMさんの夫が地方へ行って真相資料を配った際に、警官に不当に連行され、Mさんが私に会いに来て、「何度も警察署へ行って真相を伝えても効果がなく、警官は悪辣で、検察庁の人員にも会えません」と言い、一緒に真相を伝えに行くよう私に頼みました。翌日、Mさんに一緒に行くと返事しました。しかし家に帰った後、恐れる心が絶えず湧き出てきて、正念を発して滅してもすぐにまた蒸し返してきました。どうしたらよいのでしょうか? 私は師父にお願いし、師父に「師父、もしこのことを弟子が行なうべきであるならば、恐れる心を取り除き、人を救いに行くよう弟子を加持して下さい」と申し上げました。

 翌日の朝、目覚めると気持ちは軽くなり、恐れる心はなくなりました。Mさんと彼女の娘と私は、同修のオートバイに乗りながら正念を発しました。警察署に着くと、この案件を担当する警官は午後にならないと戻って来ないと言われたため、私達3人は警察署で人々に真相を伝えて、三退を勧めることをしました。その後、署長室へ行き、署長がこの案件を担当する警官と午後に会うように、と私たちに穏和な態度で伝えました。

 午後になり、案件を担当する警官がやって来たのですが、私たちに対して非常に凶険で、態度も良くありませんでした。私は師父の法、「慈悲は天地の春を溶かし 正念によって世の人々を救う」[3] を思い出しました。私は案件を担当する警官に微笑みながら、「あなた達の行なっているこのようなことは、簡単なことではなく、また、上からの圧力もあり大変なことを私達は知っています。私たちは同じ町に住んでいて、全く会わないというわけにもいかず、他の都市で会っても私達はやはり同郷に変わりはありません。どれだけ親しいのでしょうか?」と言いました。私の話を聞くと、警官の態度は平和的になっていきました。私は、「私の妹の家は苦しく、2人の子供がいますが借家に住んでいます。妹の夫は以前、まともな仕事をしておらず、また、妹は体中が病気になり、仕事もできなくなりました。しかし、妹と妹の夫は法輪功を修煉した後、妹の病気は全てよくなり、妹の夫もアルバイトをして家族を養うようになり、法輪功を修煉する人はみな良い人です」と言いました。

 その警官は法輪功の人と接触したことがあり、法輪功を修煉する人はみな良い人であることを知っていると言いました。私達3人が警官に多くの真相を伝えると、警官も同意しました。最後に、私は警官に「私の隣人は44歳で、逮捕されてから3カ月間拘禁され、迫害されて亡くなりました。家で待っている子供がちょうど中学校に上がった頃、奥さんは仕事を解雇されました。とてもかわいそうではありませんか! 」と言いました。警官は「私はそのようにはできません、明日釈放するので、あなた達が引き取りに来て下さい。引き取ることができなかったなら、私を探してください」と言いました。私達が帰る時、警官は私達を門の外までずっと見送ってくれました。さらに「これ以降、安全に注意してください。これからは口を使って真相を伝え、証拠をつかまれないようにすれば、身に問題はないでしょう」と教えてくれました。

 帰宅の路上で、私達は師父に感謝しました。師父のご加持により、私達はこの案件を担当した警官に真相を理解してもらえただけでなく、十数人を「三退」させることがきました。翌日、Mさんの夫は無事に家に戻りました。

 (3)家族で協力し合い、迫害制止を訴える

 2011年9月、地元の同修7人が不当に連行されました。中国共産党は当時勢いを増しており、行政機関は専門に特捜班を作り、「引き続き人を捕まえなければならない」と言い、また、国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)は、「誰かが釈放を要求しに来たら、捕まえろ」と強弁しました。一時は、草木がすべて兵士に見えるほどで、多くの同修が隠れました。刑務所に捕えられたある同修から、家族への言付けを受けたため、家族に伝えに行きました。その時、同修の母親は大変気持ちが焦っている様子でした。その後、同修の母親は椎間板ヘルニアが再発し、麻痺して歩けなくなり、同修の家族は大法弟子に対して恨みを持つようになりました。

 まもなく中秋節になる頃だったので、私は2人の同修と相談して贈り物を買って、この同修の家に見舞いに行き、椎間板ヘルニアを治療する医者の同修をこの同修の母親に会わせました。数日後、同修の母親は歩けるようになり、迫害制止を訴えることに協力し始めました。始めに、私達は一緒に国内安全保衛部門に行き、同修の解放を要求しましたが、国内安全保衛部門の副隊長は傲慢な態度で、大法弟子が伝える真相を聞き入れませんでした。同修たちは協力し合い、この副隊長の家を探し出し、全面的に真相を伝えようと決めました。

 同修たちの尾行は、二度失敗した後、三度目に師父のご加護の下で、副隊長の住所をうまく探り出すことができました。その日の晩、同修たちは、副隊長の家の玄関とその付近に真相シールを貼り、他の同修は、真相を伝える手紙を書き、電話をかけて副隊長に真相を伝えました。私達は再び、国内安全保衛部門に行った際、副隊長の横柄ぶりはなくなり、大法弟子を迫害した全過程のありのままを白状し、自分の身分では決定できないと言い、私たちを公安局に行かせました。

 公安局では今回の案件を管理する副局長は驚いて、大法弟子に会ってくれなかったので、私達は公安局の1階のロビーで、仕事に来た人に真相を伝えていると、副局長たちが警官を呼び、大法弟子のビデオを撮りました。仕方がないので、私たちは同修の家族と協力して、区役所に行ってプラカードを掲げ、無実を訴えました。同修の母親は「息子を返せ」というプラカードを掲げ、その結果、何台もの機動隊が物々しく捕まえに出動してきたので、同修と家族はすぐに散っていきました。40日後、3人の同修が釈放されました。

 続いて、私達は彼の家族と協力して、不当に拘禁されている4人の同修のために弁護士を頼み、不当な裁判が開廷される前に、同修たちが互いに協力して、様々な方法によって地元の人々に裁判所への招待状を配り、広範囲に人々に真相を伝えて迫害制止を訴えました。開廷した時、弁護士と同修たちの正念により不当な裁判は丸1日かかり、外にいる同修は真相を伝え正念を発し、多くの人々と法曹の分野の人員に真相を理解してもらいました。そして師父のご加護の下で、国内安全保衛部門の副隊長の取り調べを二度うまくかわし、今でも副隊長は私が誰だか分かっていません。

 全体で協力し合い、同修の家族と迫害制止を訴えた半年間という時間は、私が内に向けて探し向上し、昇華し、だんだんと成熟していった過程であり、私達が全体で協力し、大法の威厳や神秘な力が現れた過程でもありました。

 終始、たゆまず電話を通じて衆生を救う

 2013年、私は今度は電話を通じて衆生を救うことを習得し、この方法で、真相を伝え人を救う範囲を広げました。電話をかけて三退を勧め始めたばかりの時、電話を持つと身も心も緊張し、話し声も震えるので、師父に加持して下さるようお願いしました。すると、だんだんと心が穏やかになり、三退する人数も多くなりました。電話をかける過程で、できるだけ数量を求めないよう自分に要求し、一人一人に電話をかけて、衆生に真相を聞いてもらえるようにしました。

 時には、30、40カ所に電話をかけても1人も三退しないこともありますが、そういう時は、心を落ち着かせ、師と法を信じ、最後まで人を救うことだけを考えます。なぜなら、「修は己にありて、功は師にあり」[4] だからです。そしてまた電話をしますが、毎回救われる衆生がおり、少ない時で2、3人、多ければ20人以上です。今年は、中国共産党の妨害と破壊により、携帯電話のカードが使えなくなり、カードが不足しました。心の中で師父に「カードが3枚あれば、電話をかけて人を救うことができます」と申し上げました。すると、同修が使えなくなった携帯電話のカードを10枚回収してきました。その10枚のカードを見て心が悲しくなりました。もともとこの小さなカードは、人を救うためのものだったのが今は使えなくなってしまい、もったいないと思いました。その時、頭の中で一念がひらめき、もう一度この使えなくなったカードが本当に使えないのかを試してみようと思いました。試してみると2枚使うことができ、心の中で喜び、師父に感謝を申し上げ、私は再び電話で人を救えるようになりました。

 携帯電話のカードが非常に不足しているため、電話をかける時に心の中でいつもカードのことを気にかけ、使わずにとっておきたくなります。ある時、真相を伝えに行政機関のある街へ行った際に、同修と話をし、携帯電話のカードの問題をこの同修に二度提起し、同修は再三考えた後、この問題の解決策を考えることを承諾してくれました。師父のご加持に感謝を申し上げると同時に、このような縁を作って下さった上に、私の心配を解消してくださり、集中して電話で人を救えるようになったことに感謝申し上げました。

 

 私の法器

 電話をかけた初期のころ、同修が2台の携帯電話を送ってきて、その中の1台について技術担当の同修は「IMEI(端末識別番号)を認識できません」と言いました。受け取った後、携帯電話に「一緒に人を救いましょう」と話しかけ、再びIMEI(端末識別番号)を認識させてみると成功しました。技術担当の同修は驚き、非常に不思議に思いました。

 私と一緒に電話をかけている同修は携帯電話が足りなかったため、この携帯電話をその同修にあげました。そして、もう1台の携帯電話は電話して人を救うためにずっと使っています。ある時、同修のMさんが「ある同修は電話をかけたくても携帯電話がないので、この携帯電話のIMEI(端末識別番号)を認識させた後、その同修にあげようと決心しました」と言いました。結局、どうしてもIMEI(端末識別番号)を認識させることが成功せず、この携帯電話は、他の人の所に行きたくないのだろうかと思いました。そこで、「あなたは他の人の所に行きたくないのですか? もしそうならば、IMEI(端末識別番号)の認識が成功しても、あなたを他の人にあげたりしません」と携帯電話に言うと、IMEI(端末識別番号)の認識が成功しました。

 私たちが使用する人を救うための法器はみな霊性があり、法器はみな人を救うためにあるのであり、必ず大切にし、法器を機能させなければなりません。現在、私の所には同修が使わなくなった十数台の携帯電話があり、携帯電話を使用せずにそのままにしておくことはせず、交代で使いながら電話をかけて真相を伝え、衆生を救い済度する中で携帯電話の生命に自分の価値を実現させています。

 十数年の修煉過程を振り返り、師父の慈悲深いご加護の下で今日まで歩むことができ、偉大なる師父に感謝申し上げます! 私にはまだ法の中で正さなければならない多くの不足があり、法を正す残り少ない日々の中で、法を多く学び、多くの人を救い、師父について家に戻ります。

 ありがとうございます、師父!

 ありがとうございます、同修の皆さん!

 合掌

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「明示」
 [2] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「正念正行」
 [3] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法正乾坤」
 [4] 李洪志師父の著作:『轉法輪

 (明慧ネット第15回中国大陸大法弟子の修煉体験交流会)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2018/11/10/376435.html)
 
関連文章