山東省濱州市の劉希芳さん 不当判決に控訴する
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 【明慧日本2020年5月5日】山東省濱州市恵民県裁判所は、2020年1月の中旬に、法輪功学習者の劉希芳さん(30代)に対して開廷した。起訴者側は劉さんが拘禁された期間中に、50キロ先の場所で法輪功の資料を配布していた、と嘘をでっち上げた。弁護士は拘禁期間中には不可能であると指摘し、起訴者側と裁判官は何も反論できなかった。しかしそれでも2020年3月に、濱州市恵民県裁判所は劉さんに懲役2年3カ月の実刑判決を宣告した。現在、劉さんはすでに中級裁判所に控訴した。

 劉さんは2008年大学を卒業してから、デザインの仕事に携わっていた。仕事は優秀で社会や仕事の面においても、常に「真・善・忍」に従い、心を修めていた。リベートを一切取らないし、取引先からの謝礼を受け取らず、全ては会社の立場で物事を考えて行動していた劉さんは、今の社会においては、珍しいほど清い川のようだった。

 劉さんは2019年6月13日、実家に帰省し、人々に法輪功の資料を配った時、中国共産党による法輪功への誹謗中傷を信じる人に通報された。翌日の朝8時、恵民県城関派出所の警官ら7、8人が、劉さんにマンションの下に駐車している車が邪魔だという理由で、移動するようにと、劉さんをマンションから下に向かわせた。しかしその直後、私服の警官ら7、8人はすぐに劉さんを取り囲み、車の鍵を取り上げ、劉さんを派出所に連行し、車もこの時押収した。

 劉さんの息子はまだ1歳過ぎで、派出所の警官は「これで共産党は子供にミルクをやめさせるぞ」と脅した。6月15日、家族は子供を連れて派出所を訪ねたが、劉さんは14日の午後に、秘密裏に濱州市留置場に移送されたと知らされた。

 2020年1月中旬、劉さんに対して不当に開廷された。開廷される前、家族は開廷の情報を一切知らされなかった。法廷の審議中にも家族は傍聴を許されず、弁護士は劉さんに対して根拠のある粘り強い答弁をし、無罪であると弁護した。

 起訴者の李海軍は2019年7月、あるコミュニティでは法輪功の資料を見つけ、それは劉さんが配ったと言及した。しかし、劉さんは2019年6月から濱州市留置場で拘禁されていた。弁護士は劉さんは7月すでに留置場で拘禁されており、資料を配布することは不可能だと指摘した。さらに、起訴者が指紋や監視カメラの映像のいかなる証拠も提出せず、拘禁されていた劉さんが7月に、50キロ先の場所で法輪功の資料を配布したなどは全てデタラメに相違ない。

 劉さんが良い人になることを目指すことは何も間違っていないし、いかなる法律をも犯していない。いわゆる「法律実施を破壊する罪」に対して、いかなる法律の実施を破壊する能力もないと主張した。弁護士は起訴者に劉さんはどの組織を利用し、組織での役職は何なのか、誰が劉さんの命令を聞くのか、劉さんはどのような命令を下したのか、組織から指令や援助を受けたことがあるのか、どの法律の実施を破壊したのかなど、一連の質問を行ない問い詰めた。起訴者と裁判官は何も答えることが出来なかった。

 当日には判決を宣告されず、劉さんもいわゆる罪を認めなかった。しかし、起訴者はかえって、劉さんの態度が悪いと言いがかりをつけた。

 現在、劉さんのこの案件は濱州市中級裁判所に提出された。

(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2020/4/25/404329.html)
 
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