反迫害21周年 日本含む30カ国の議員606人が連名で法輪功支持
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 【明慧日本2020年8月8日】(明慧記者・夏延初)今年の7月20日は、平和を訴え、理性的に迫害に反対し続ける法輪功学習者(以下、学習者)の活動が始まって丸21周年となる。中国共産党(以下、中共)の党首であった江沢民は、法輪功の中国での人気ぶりに嫉妬し、法輪功の「真・善・忍」の理念を実践する人々は、「偽・悪・闘」を用いて国民を支配してきた中共に対する脅威だと感じたため、1999年7月20日、法輪功への弾圧を発動した。突然、強制連行、嘘の宣伝などが凄まじい勢いで中国の全土を席巻した。江沢民は3カ月以内に法輪功を絶滅すると断言し、多くの人々が法輪功はいつまで持つのかと思っていた。

 しかし、法輪功学習者は迫害に直面しながらも信念を放棄せず、消極的になることもなく、確固とした信念を持って21年間歩んできた。その中で、学習者たちは修煉を通じて得た知恵と寛容な心で、善意に人々に伝え続けた。例えば、善悪には報いがあること、中共による学習者、良心の囚人からの臓器収奪を非難し制止させること、また、『共産党についての九つの論評』にある中共の本質についての論述、中共イコール中国ではなく、中共は中国の国民を代表するものではないこと、中共がなくても中国は崩壊せず、五千年の伝統文明は中国を安定させ、中国が真の世界の一員になる力を十分持っていること、などである。

 今、これらの見識は徐々に人々に受け入れられ、世界の観光地を訪れる中国人、あるいはアメリカ政府の高官も、この考え方を理解し始め、しかも共感している。中共に対する認識が深まるにつれ、世界中の政治家たちは法輪功に対してより明確に声援を送っている。多くの政治家は、学習者の忍耐力と堅持に感心し、学習者の精神が彼らに啓発を与え模範を示したと称賛した。また、中共による学習者からの臓器狩りの犯罪行為を非難し、アメリカ政府に全面的な調査を行うよう促した。

2019年9月24日、第74回国連サミット開催中、国連の前で迫害制止を呼びかけるニューヨークの学習者たち

 米国政府「迫害を停止すべきだ」

 マイク・ポンペオ米国務長官は7月20日、中共による学習者への虐待を直ちに停止するよう求め、学習者に対する21年間に及ぶ迫害はあまりにも長く、止めなければならないとの声明を発表した。声明の中国語公式版は、在中のアメリカ大使館と領事館のウェブサイトに掲載されている。 駐オランダ米国大使のピート・フックストラ(Pete Hoekstra)氏も、個人の公式ツイッターアカウントで中共による法輪功迫害の停止を呼びかけた。

迫害停止を呼びかけるマイク・ポンペオ米国務長官

駐オランダ米国大使が個人公式ツイッターで法輪功に声援を送った

 国務省のロバート・デストロ(Robert Destro)国務次官補(民主主義・人権・労働局担当)は、学習者5人と面会し、国際宗教の自由大使サム・ブラウンバック(Samuel Brownback)氏がオンライン形式で会議に参加した。

 法輪功学習者代表のリーバイ・ブロウデ(Levi Browde)さんは、米国政府の各方面の支援に感謝し、米国政府の長年にわたる支援が、アメリカの学習者あるいは中国国内で迫害を受けている学習者にとっても、大きな支えと励ましになると述べた。また、ブロウデさんはトランプ大統領が伝統回復について努力していることに感謝の意を表した。

 弾圧開始から21年後の今日、中共による法輪功への迫害は一向に収まる気配がなく、生体からの臓器収奪がいまだ続いている。中国の新型コロナウイルスの感染状況が最も深刻な時期でも、学習者への迫害は停止しなかった。中国国内の学習者は21年間、厳しい迫害に直面しながら、何千もの家庭資料拠点を頼りに、何億人もの中国人に真実を伝え続けており、彼らに善悪を見分けさせ、良知を呼び起こした。これらのことは、中国の国民のみならず、中国と密接な関係にある世界各国にとっても大きな意味があることだとブロウデさんは述べた。

 デストロ氏とブラウンバック氏は多くの質問をし、中国当局による法輪功学習者への強制臓器収奪や「香港版国家安全法」の導入による学習者への影響について強い関心を示した。2人はこの日、学習者と会うことができて、とても光栄であると述べ、学習者が受けた人間性を喪失するほどの迫害に同情を示した。そして、学習者が21年間堅持し続けた信念と暴虐への抵抗を称賛し、学習者に引き続き堅持し、随時に米国政府に迫害情報を提供するよう励ました。

 ブラウンバック氏はビデオメッセージを送り、学習者を支持した。ビデオメッセージの中でブラウンバック氏は、「中共による強制臓器収奪は、最近ますます重要な問題となっており、ずっと学習者の身に起きています。この点を国際機関に提起していきたいと思います。我々は中国政府に記録を公開することを要求し、そして、世界の国々の人々に移植に使われた臓器がどこから来たのかを知らせることを要求します」と述べた。

 米国国際宗教自由委員会のゲイリー・バウアー(Gary Bauer)委員はビデオ演説の中で、強制的な臓器摘出の疑惑を全面的かつ徹底的に調査するよう米国政府に求めていることを明らかにした。「私たちは、米国政府による正式な調査が、この問題への関心を高め、必要な政治的支援の動員に役立つことを確信しています。そして、中共の犯罪に対して具体的な行動を取ります」とバウアー氏は述べた。

 英国務長官「法輪功迫害に強い懸念」

 7月20日、ジム・シャノン(Jim Shannon)下院議員は英国議会で演説し、国際社会が団結し、中共の人権侵害を非難する動きの下で、英国政府に対し中共当局による法輪功への迫害に注目するよう注意喚起を促した。「今週は中国(中共)による法輪功への迫害が始まってちょうど21周年になる。法輪功学習者が国家(中共)に覆い隠されたビジネス目的の臓器狩りの被害を受けており、世界保健機関(WHO)もこのことを知っている」とシャノン議員は指摘し、英国政府に中国での法輪功迫害の中でひどく人権侵害した者に対して、渡航禁止と資産凍結を実施することを検討するよう提案した。

 シャノン議員の発言を受け、英国のドミニク・ラーブ(Dominic Raab)外務・連邦国務長官はその場で、中共が法輪功や他の宗教団体を迫害していることに深い懸念を表明した。「我々は(中共による)中国のキリスト教徒、イスラム教徒、佛教徒、法輪功学習者などへの迫害を深く憂慮しており、(中共の)新国家安全法は、この暴力的な弾圧によってもたらされる危険性を増大させるだけである」とラーブ氏は述べた。

 30カ国600人以上の国会議員が連名で法輪功を支持

スウェーデンで2番目に大きいメディアの日刊紙 (SvD)は、「トップ政治家が法輪功声援を呼びかける」とのタイトルで共同声明を報じた

 欧州、北米、中東、アジア太平洋、ラテンアメリカの30カ国で、元・現職の大臣、上院議員、元・現職の下院議員、州議会議員を含む606人の議員が、共同声明に署名した。 声明は、中共当局に対し自ら署名した国際規約および「市民的及び政治的権利に関する国際規約」を尊重し、法輪功団体への迫害を直ちに停止させ、拘禁中のすべての法輪功学習者を無条件で解放するよう求めた。

 イギリス、カナダ、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、デンマーク、アイルランド、オランダ、スウェーデン、スイス、ベルギー、オーストリア、ノルウェー、アルゼンチン、チリ、ポーランド、チェコ、スロバキア、ルーマニア、エストニア、イスラエル、ハンガリー、ラトビア、ベネズエラ、オーストラリア、ニュージーランド、日本、台湾、インドネシアの30カ国の議員が連名に参加した。

オタワ国会議事堂の前で行なわれた、法輪功が伝え出されて26周年集会で演説したカナダのピーター・ケント国会議員(2018年5月9日)

オタワ国会議事堂の前で行なわれた第20回世界法輪大法デーのイベントに出席したカナダ自由党のジュディ・スグロ国会議員(2019年5月13日)

スウェーデンの下院議員のアン・ソフィー・アルム氏

 今回の共同声明は、カナダのベテラン国会議員ピーター・ケント(Peter Kent)氏とジュディ・スグロ(Judy Sgro)氏および、スウェーデンの国会議員アン・ソーフィー・アルム(Ann-Sofie Alm)氏によって共同提唱された。共同声明は、法輪功(法輪大法)の「真・善・忍」の原則に基づく中国古来の精神修煉法を認め、1999年7月20日から中共による暴力的な弾圧下で、信仰の自由のため21年間堅持し続けている抗議活動に強い関心を示した。

 スウェーデンのアルム議員は、今回の連名行動を発起した理由について、中国で迫害を受けている法輪功学習者のことに注目してもらうことが目的であり、この迫害は、国際社会では大量殺戮として認められていると述べた。

フランスの国会議員フレデリック・デュマ氏

 フランス国会議員フレデリック・デュマ(Frédérique Dumas)氏は共同声明の中で、「私にとって、法輪功は間違いなく邪教ではありません。彼らは人類の調和を信じており、法輪功を実践する中にも、邪教と関連するものは一切ありません」と述べた。

2020年7月20日午後、学習者が迫害に抗議するパリの中国大使館前で、立ち止まって資料を読む通行人

 

 アルゼンチンのフランシスコ・サンチェス(Francisco Sánchez)氏は、「国民の代表、また外交委員会のメンバーとして、私は人権条約を擁護し、法輪功精神修煉者への迫害を非難します」と表明した。

 オーストリア社会民主党(SDP)の家庭事務報道官ペトラ・ヴィマー(MP Petra Wimmer)氏は、「拷問や監禁、違法な臓器売買などの迫害によって死亡した法輪功学習者の家族に対して、私は支持します。国際的な注目は、より多くの人々にこれらの迫害を認識させることができ、そして、中国(共産党)政府への圧力を高めることができ、迫害の制止に繋がります」と述べた。

 元欧州議会議員、欧州自由民主同盟(ALDE)会長で、オランダ国際自由党名誉会長のハンス・ファン・バーレン(Hans van Baalen)氏は、「参政した初期の頃から、(中共)政権による中国の国民、少数民族、宗教団体、人権活動家、反体制派、法輪功への弾圧にずっと注目しており、批判し続けてきました。私は中国人をとても尊敬しています。人権と民主だけが中国に繁栄、平和、そして安定をもたらすことができます。 法輪功は平和的な精神運動であり、それに貢献することができると思います」と述べた。

「対中政策に関する列国議会連盟」が発表した声明

 十数カ国の民主国の、約100人の国会議員で構成される「対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)」は、7月19日に声明を発表し、中共の臓器摘出犯罪に懸念を表明すると共に、中共による迫害を終わらせるために協力するよう世界各国に呼びかけた。

 フォルツァ・イタリア(保守政党)の上院議員、対中政策に関する列国議会連盟(IPAC)の議長ルシオ・マラン(Lucio Malan)氏は、7月21日にローマで行なわれた法輪功学習者の集会に参加した。集会で、強制臓器収奪について「中共が強制臓器狩りを利用して人間の臓器売買する極端な行為は、信じられないほど本当に恐ろしいもので、語り難いことでもあるが、我々はその事実を知っておかなければならない。その事実は、人間をまったく尊重しない政権がどれほど極端な程度にまで到るのかを理解するのに役立つからだ」と述べた。

 米国会議員が法輪功への支持を表明

 米国上院、下院の民主党と共和党の議員35人が、法輪功が弾圧されて21年目を迎える際に、それぞれ学習者を支援する書簡を送った。

ミズーリ州のブレイン・ルトケマイヤー連邦議会下院議員

 ミズーリ州のブレイン・ルトケマイヤー(Blaine Luetkemeyer)連邦議会下院議員は書簡の中で、「神を信じる者として、法輪功学習者の厳格な自己を律する精神および『真・善・忍』という核心的な原則に敬意と称賛を表します。学習者は自分たちの信仰を守るために大変な代償を支払ったことに対して、悲しみと怒りを感じました。あなた達の平和的で、非暴力的な信仰の自由の権利への取り組みは、世界中の迫害を受けている他の信仰団体の道標となっています。国会での仕事を継続する限り、あなた達が迫害に直面しても世界に現した慈悲と善意を称え続けたいと思います」と述べた。

テキサス州のダニエル・クレンショー連邦議会下院議員

 テキサス州のダニエル・クレンショー(Daniel Crenshaw)連邦議会下院議員は書簡の中で、「我々は、中共による法輪功への悪質な人権侵害行為に対して、大きな声を上げなければならない。数多くの報道によると、法輪功の良心の囚人が殺害された原因は、闇市場に人間の臓器を提供するためであるという。これは容認できないことであり、米国は法輪功学習者を虐待する人権侵害に対して立ち上がらなければならない」と述べた。

 香港議員、市民らと同行する学習者に感謝

香港版国家安全法が導入されて以来、香港の人々に法輪功迫害の実態を伝え続けている学習者たち

 

 香港民主党委員長で、立法会議員の胡志偉氏は、「以前、多くの香港市民は中共による法輪功への迫害や、臓器収奪などの悪質な行為に対して疑っていましたが、昨年の香港民主化デモを経て、特に最近の「香港版国家安全法」が強行実施されたことで、中共はどんな事でもあらゆる極端な手段も取れることを、香港の市民たちは実際に目にしました。香港の人々は目覚め始め、中共のプロパガンダが一種の洗脳過程であることを認識することができ、『真・善・忍』にすら迫害を加えるのであれば、その邪悪な本質がより一層はっきりと見えると思います」と述べた。

 

香港民主党委員長、立法会議員・胡志偉氏

 法輪功が21年間堅持し続けてきた抗議活動は、香港の人々に多くの経験と啓発を与えた。このように逼迫された時、いかに自分たちが行うべきことを行い、いかに自分の信念を最後まで守るかについて、考えるようになったと胡氏は語った。

 「21年間の迫害に反対する活動の中で積み重ねた貴重な経験は、私たちの参考になるものだと思います。近い将来、香港市民の抗議運動が新たなページに進み、より多くの香港の人々が法輪功学習者と一緒に歩み、暴政に抵抗することができると信じています」と胡氏は法輪功に感謝を示した。

学習者に敬意を表した、立法会の初選挙に参加する民協区議員・何啓明氏(右2)

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/7/30/409804.html)
 
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