2022年4月 57人の法輪功学習者への不当判決(一)
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 【明慧日本2022年5月6日】明慧ネット4月の報道データによると、2022年4月、中国共産党(以下、中共)により、57人の法輪功学習者(以下、学習者)が不当な判決を宣告された。そのうちの14人は60歳以上である。

 迫害の厳しい地域は、順に、山東省12人、遼寧省8人、黒竜江省、湖北省、雲南省が各5人、北京市が4人である。4月8日、北京市延慶区の学習者・呉方玲さん、楊進香さん、韓仕民さん、郭金山さんは、学習者であることを理由に、延慶区地方裁判所へ不当に起訴された。二人の弁護士は「『真・善・忍』は世界中で最も美しい言葉であり、学習者はみんな親切な人々である」と述べ、無罪を主張した。

 4月、天津市出身の学習者・褚継東さんは懲役13年、湖南省武装警察総隊の退役軍医・朱翠華さんは懲役3年、山東省海陽市公安局刑事警察の痕跡検査技術者・梁燿敏さんは懲役3年6カ月、空軍航空大学の外国語教師・劉艶さんは、懲役3年6カ月の不当な判決を宣告された。

图1:2022年4月获知57名法轮功学员遭中共非法判刑按刑期分布

図1:2022年4月、57人の学習者への不当判決の刑期分布
注:1~2年(1年あるいは1年以上、2年以下、以下同様)

 情報収集期間:2022年4月1日~2022年4月30日(以前に未発表のデータを含む)

 2022年1月~4月までの間に、296人への不当判決が下された。その内訳は、1月132人、2月33人、3月74人、4月57人である。

 1、2022年4月、57人の学習者に不当判決

 明慧ネットの報道データによると、2022年4月に57人の学習者に不当判決を宣告

图2:2022年4月获知中国各地法轮功学员57人遭非法判刑

図2:2022年4月 57人の学習者が不当判決を宣告された内訳

 迫害事例

 1.褚継東さんに対する懲役13年の不当判決

 天津市出身の学習者・褚継東さんは、懲役13年を宣告され、現在、銀川市留置場に拘禁されている。褚さんは、迫害に抵抗するため、少なくとも90日間のハンガーストライキを続けた結果、留置場の保健室に連行され、強制灌食が行われた。褚さんは「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と抗議の声を上げているという。

 中共による法輪功への20年以上の迫害の中、褚さんは天津で労働教養処分を科された。2001年9月9日、3年間の労働教養期間が終了したにも関わらず、解放されずに洗脳班へ移送され、以降も迫害が続いた。

 明慧ネットの2010年4月21日の情報によると、天津市双口労働教養所の所長・鄭金東は、2001年9月13日の総会で学習者に以下のように言いふらした。「われわれはもう待ちきれない! 労働教養処分は、表立っては1年しか追加できないが、1年後も帰れないぞ。褚継東はその一つの例じゃないか。日曜(2001年9月9日)に労働教養期間が満了したのに、彼はまだ帰れない! その場で教育を行い、転向しなければ、すぐに再逮捕する。それからまた3年の労働教養処分を科し、また1年追加して4年になる。これを2回繰り返したら8年になるぞ! 人生にはあとどれくらいの8年があるのか?! 俺はその時は定年になるかもしれないが、若い人はまだいる。お前らの残りの人生をここで過ごさせてやる」

 2.山東省膠州市の学習者・于栢青さんに対する懲役8年の不当判決

 青島市膠州の学習者・于栢青さんは2021年6月2日、貸家で地元北関派出所の警官に身柄を拘束された。2022年4月15日、于さんは黄島裁判所から懲役8年、罰金5万元(約80万円)の重刑を宣告された。

 2021年6月2日、膠州市公安局は100人の警官を派遣し、地元の学習者を大規模に連行した。于さんは貸家で地元北関派出所の警官に身柄を拘束され、家にあったパソコン、プリンターなどの私物が押収された。

 その日、身柄を拘束された学習者は30〜40人にのぼり、そのうち、于栢清さん、徐衍忠さん、紀金睦さんは不当に逮捕され、膠州市杜村留置場に勾留された。

 同年7月9日、膠州市検察庁は于さんの逮捕状を発行し、2カ月後、于さんの捜査資料が黄島検察庁に提出された。于さんの弁護士は捜査資料を確認した後、証拠不十分であると判断し、黄島検察庁に撤回の申請を行った。黄島検察庁による差戻しにも関わらず、膠州市公安局は、違法捜査により、本件が暴力事件であるとの偽装を行った。

  2022年3月18日、黄島裁判所は于さんに対する裁判をオンラインで開廷した。弁護士は捏造された「暴力事件」について言及し、手続の違法性や犯罪要素の不存在などの理由により、無罪を主張した。于さんも自ら、法輪功を学ぶことは違法ではなく、証拠不十分であり、法的根拠もないと無罪を主張した。裁判は2時間におよび、判決は後日に持ち越された。

 4月15日、黄島裁判所は于さんに懲役8年を宣告した。

 3.黒竜江省鶏西市の陳維権さん、潘西華さん夫妻に対して懲役7年と懲役4年の不当判決、

 黒竜江省鶏西市の陳維権さん、潘西華さん夫妻は2021年9月15日、滴道区の国内安全保衛部門(法輪功迫害の実行機関)の警官・金輝などに身柄を拘束され、家財を押収された。2022年4月7日、陳さんと潘さんは密山市裁判所により、それぞれ懲役7年、懲役4年を宣告された。

 金輝などは、法輪功への迫害が明慧ネットで暴露されたことに激怒し、2021年8月9日、滴道区の学習者・呉宝庫さん(元水利局の局長、かつて懲役7年の不当判決を宣告されたことがある)を連行し、さらに、8月11日午前、学習者・劉煥英さんを連行し、8日間不当に勾留した。

 金輝などは9月5日、陳さんと潘さんの自宅に侵入し、現金5000元(約8万円)などの私物を押収した。家族は金に現金のことを聞いたが、金は知らないふりをした。

 陳さん夫妻は鶏西市留置場に勾留された。

 2人とも、以前迫害を受けたことがある。潘さんは何度も身柄を拘束され、嫌がらせを受けた。2004年10月23日、潘さんは市麻山区裁判所に懲役5年の不当な判決を宣告された。

 (続く

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2022/5/3/442036.html)
 
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