文／中国の大法弟子

　【明慧日本2025年7月14日】私の母（同修）は今年88歳になります。この10年ほどの間に母は、腕、大腿骨頭、そして最近の手首の骨折と、合計3回骨折しました。また、坐骨神経痛（座れず、横にもなれない）や帯状疱疹（後頭部と首の後ろにびっしり）も経験し、平均して2年に一度の割合で病業の関を乗り越えてきました。

　最初は母への愛情と心配から始まりましたが、次第に不満や責める気持ちへと変わり、やがては怨みになっていきました。これまで、私は絶えず法を学び、内に向かって探してきましたが、状態は良かったり悪かったりで、人心と神の念が交互に現れるような状態でした。昨年になってようやく、母に対する怨みと恨みの心を取り除くことができましたが、それでもまだ徹底的ではないと感じています。

　ある日の昼、私はちょうど料理をしていました。突然、寝室の方から「ドン！」という大きな音が聞こえました。駆けつけてみると、母が床に倒れていました。私はすぐに心から「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と唱えながら、母の頭を抱きかかえました。「お母さん、師父にお願いして！」と叫びました。

　ちょうど作業していた妹と義弟も駆けつけ、母の変形した右手を見て慌てて「お母さん、動かないで。手首が骨折しているかもしれない！」と言いました。母はとても正念が強く、「師父、助けてください」と言いながら、変形した手首を自分で支え、妹と義弟にも「あなたたちも師父にお願いして」と言いました。

　私は「法輪大法は素晴らしい！　真・善・忍は素晴らしい！」と繰り返し唱えながら、内に向かって探して見つけたのは、母への情をどうしても放下できなかった自分でした。師父はまた私にチャンスを与えてくださいました。今回は絶対にしっかり行います。母は同修なのです。

　この一念を持った瞬間、突然、身体に衝撃が走り、何かが一気に取り払われたように感じました。体がふわっと軽くなり、上へ上へと昇っていくような感覚で、ぽかぽかと温かく、とにかく心地よかったのです。涙がこぼれそうになりました。この時、私は「これが慈悲なのかもしれない」と悟りました。私は母への情だけでなく、長年抱えていた恨みも放下し、慈悲の力を感じることができました。師父に感謝いたします！

　師父のご加持のもとで、母の手首は奇跡的に元通りになりました。母は「また師父が命を救ってくださいました。今回はまったく痛みがなく、師父が私の代わりにその痛みを背負ってくださった」と言いました。

　しかし、家族は心配し、兄と甥がどうしても母を病院へ連れて行くと言いました。道中、私は母と一緒に絶えず正念を発し続けました。病院でレントゲンを撮ったところ、医師は「骨折していますよ。でも、お宅のおばあさんはすごい、自分で元に戻している！」と言いました。

　私はその時、感激のあまり思わず「師父、ありがとうございます！」と声を上げ、その後に「先生、ありがとうございます」と言いました。心の中では、「すごいのは、私の師父だ」と思っていました。私たちが100パーセント師父と法を信じるとき、それはすなわち師父の按排された道を歩んでいるということなのです。

　個人の次元での悟りであり、不適切なところがあれば、慈悲なるご指摘をお願いいたします。